稲盛流経営 京セラ 売上高は初の2兆円超

人物
京セラが個人スマホ事業から撤退、売上高は2兆円超え

国内のメーカーは、ガラパゴス化してしまい競争力を失い撤退しましたが、現在、残っているのはSONY、富士通、シャープとなりました。残るのはシャープくらいかもしれません。

スマホ事業から撤退したものの、売上高は初の2兆円突破と好調です。

2023年3月期決算は、売上高が前年比10・1%増の2兆253億円。一方、原材料費の高騰などから利益面では苦戦。営業利益が前年比13・7%減の1285億円、純利益は同13・8%減の1279億円だった。採算改善に向けて、24年3月期以降に一般向けの携帯電話事業から撤退する方針。

京セラの稼ぎ頭は「コアコンポーネントセグメント」。セラミックパッケージや有機パッケージ、半導体製造装置向けのセラミック部品など。円安によって売上高が約1900億円押し上げられ、増収に貢献した。

谷本秀夫・社長は目標としてきた売上高2兆円の達成について「1兆円を超えたのが2001年(3月期)。2兆円になるまで22年かかった。いくらなんでもかかりすぎたかなと反省している」と述べた。半導体や電子部品の需要がさらに伸びるとみて、2026年3月期までの3年間で最大8500億円を投じ、増産を図る計画。2029年3月期に売上高3兆円の目標を掲げている。

今回の2兆円超えは、円安の側面が大きいかもしれませんが、半導体需要は旺盛ですから、3兆円超えは前倒しするかもしれません。

カリスマ経営者・稲盛和夫が作った会社の一つ。多くの書籍が出版され語られている人なので、簡単にまとめると

2022年8月に90歳で鬼籍に入られましたが、KDDIを創業、破綻したJALを僅か2年8か月で再建、再上場など、いわずと知れた「経営の神様」として崇拝されている人物です。1959年に、就職先だった松風工業がスト続きで嫌気が差し、社員8人を引き連れ京都セラミツクを創業、2兆円企業に育てました。

経営手腕もさることながら、哲学や思想を働く人たちの原理原則として、バランスよく浸透させた組織づくりが、多くの人に共感を呼び、評価されているところです。志だけでは利益は生まれず、設けることだけ追求すると理念が欠けてしまいます。

稲盛流経営を説明する書籍には「フィロソフィー」と「アメーバ経営」という言葉が出てきます。

フィロソフィーとは、稲森さんの経験から経営者にとって大事だと考えることをまとめたもの。JALの再建に携わったときは、経営陣にフィロソフィー教育を行い、組織に伝承されている。マスコミに取り上げられたときは「ガラス張りの経営」が一例として表現されていました。精神的な心構えという感じのもので、利他の心、感謝、素直…など経営者以外に一般的に伝わっているのはこの部分だと思います。

アメーバ経営、稲盛流経営といえば、この言葉です。会社組織を小さいアメーバのように分割し、小さい単位で採算を見ていく手法です。小さな集団で採算を捉えることで、個の社員が経営に影響を与えることを実感できるというもの。必然的に社員に自立心が生まれ、意思決定も早くなり、無駄なことを細部まで削減できます。

アップルのスティーブ・ジョブズ同様、書籍が沢山ありますが、まんがが読みやすかったです。稲盛塾などで学んだ人が多く、著者の思入れが強いものもあって、まんがだと気軽かつフラットに読めます。

Page 1

 

人物
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました