ジョン・ブラウン 同性愛が原因で辞任 BP CEO

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1995年に国際石油資本(メジャー)英ブリティッシュ・ペトロリアム(BP)のCEO(最高経営責任者)に就任。1997年ロシアとの初契約にこぎつけ、BPの石油備蓄量を急増させた。2006年には米国で最も著名な投資週刊誌バロンズから「世界で最も尊敬されるCEO」の1位に選出された。

しかし、同性愛が原因で辞任することになってしまう。

2015年、中国通信機器メーカー・ファーウェイ(華為技術)の英国子会社であるファーウェイUKの独立社外取締役会議長に就任している。

ジョン・ブラウン : 1948年にドイツのハンブルクで生まれる。母親はアウシュビッツを生き残ったハンガリー系ユダヤ人。

  • 2007年。カナダ人男性ジェフ・シュバリエ氏(27歳)との交際に関する新聞報道をめぐる法廷闘争で敗訴したため、辞任した。親密だった男友達との関係が明らかになり、混乱を避ける目的で辞任したと一斉に報じている。カナダ人男性パートナーに企業秘密の漏洩や便宜供与をしていた可能性があると報道。

    こうした内容の報道を年初から差し止めようとしていたブラウン氏は、声明を出し、この男性と4年にわたって同性愛関係があったことを認めつつ、「仕事とは切り離してきた」と企業経営とのかかわりを否定した。ただ、報道の具体化のほか、差し止め訴訟での偽証問題も出てきたため、7月末に予定していた退任を約3カ月前倒しした。

きわめて官僚的な英国の石油会社だった「BP」を、米大手の「アモコ」や「アルコ」などを大胆に吸収合併し、同時に企業文化を大改革することにより世界第3位の石油会社に押し上げた有能な経営者だったジョン・ブラウンは、ビジネスマンとしての功績により爵位を付与されており、ブラウン卿と称されている。

LGBTであることを隠そうとする気持ちから、法廷で偽証したスキャンダルによりキャリアを終わらせることなってしまった。前代未聞のスキャンダル。少年期から隠し続けてきた秘密が暴露され、心も名誉も傷つき、屈辱的な辞職に至る。

英国では2010年の平等法の下、企業や公的サービスが性的指向によって人を差別することを禁じている。しかし、守ってくれるはずの法律があっても「隠れた「クローゼットに入っている」状態を選択する人がたくさんいる。

 

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