キャスリーン・フォルビック「冤罪で20年服役」

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彼女は1989年から1999年に自分で産んだ乳児4人を亡くしていました。これがおかしい?窒息させたのでは?ということで捜査がはじまります。2003年に3人の乳児について殺人、1人が傷害致死で25年以上40年の禁固刑が確定します。

豪や英のマスコミに「史上最悪の女性殺人犯」と呼ばれていました。

日本での報道は、同時期に「和歌山毒物カレー事件」があり、林ますみ死刑囚と比較されることも。日本のマスコミのように異常な過熱報道はなくフラットな感じです、それでも「史上最悪の女性殺人犯」「子供たちを気にかける母ではない」というレッテルをはる誘導が散見された事件かと思います。

取材する記者たちも確信がみられ、その目論見通り有罪が決まります。

しかし、これが覆されます。

最新の科学調査では自然死の可能性があり、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州は、すぐに釈放されます。有罪判決の取り消しに向け、再審が行われる見通し。

よくある冤罪事件では警察がストーリを組み立て、犯人ありきで生まれますが、この事件は科学的未熟さを強引に進めてしまったことに起因しているようです。

CALM2-G114Rというカルモジュリン遺伝子が変異、不整脈を起こし亡くなってしまう、2014年に国際的枠組み(日米伊独仏)、日本からは長崎大学で研究が行われ成果を上げています。

釈放されたのが2023年6月ですから、20年の服役、仮釈放まで5年、再審が認められるまで時間が豪の司法システムが揺らいでいます。彼女が35歳の時に服役し、現在は55歳。認められるか不透明ですが、賠償金は20億円とも言われています。

20年服役といえば、日本でも1995年、自宅に放火して娘を殺害した罪などに問われ青木恵子さんは20年間服役していました。2016年に無罪となり自由の身になります。青木さんは国と大阪府に損害賠償を求めていました。1審と2審は府に対し、およそ1220万円の賠償を命じましたが、国の責任は認めませんでした。

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