マクドナルド チキンナゲット火傷裁判 1億の賠償

社会考察
チキンナゲットで子どもがやけどした。マクドナルドに1億円超の損害賠償命令 米フロリダ州

米CNNによると。

米マクドナルドのチキンナゲットで幼児がやけどを負ったとして、家族がマクドナルド側に損害賠償を求めていた裁判で、フロリダ州ブロワード郡の陪審はマクドナルド側に対し、総額80万ドル(約1 億1000万円)の損害賠償を支払うよう命じる評決を言い渡した。

子どもがチキンナゲットで第2度熱傷を負ったとしてマクドナルドを訴えたフィラナ・ホームズさんと娘のオリビア・カラバロさん7歳。

CNN提携局WPLGによると、問題とされたのはフロリダ州タマラックにあるフランチャイズ店のドライブスルーで販売されたチキンナゲット。陪審は5月の時点でマクドナルドと同フランチャイズ経営者の責任を認め、熱いチキンナゲットでやけどする可能性についての適切な注意や扱い方に関する指示を怠ったと認定していた。

原告側が被った苦痛や傷跡、精神的苦痛、さらには不自由になって生活が楽しめなくなった代償として、総額80万㌦の支払いを命じた。このうち40万㌦は過去に負ったけがなどの損害賠償、40万㌦は将来的なダメージに対する損害賠償と。

事故は2019年のこと。ドライブスルーで購入したチキンナゲットが熱かったっというもの。

後部座席に座っていた当時4歳だった女の子が食べようとして、膝の上に落下、シートベルトの間に挟まって太ももを火傷した。母親らは娘の身体に傷を残したとして21億円の賠償をマクドナルドに求め、訴訟を起こしていた。

マクドナルドはコメントをしていないが、過去に高齢者がコーヒーをこぼし火傷を負った事件の教訓から静かに受け入れをしてやり過ごす気配です。このときは大企業の悪質な行為が明るみに出て、企業イメージが大きくマイナスに働いた経緯があります。

今から30年以上前、1992年起きた「マクドナルドコーヒー事件」。

高齢者が自分でコーヒーをこぼし火傷して巨額の賠償金をせしめた、という感じで日本でも報道されましたが、実際には大企業であるマクドナルドの傲慢さが裁かれ、懲罰的な判決でした。

1992年2月、ニューメキシコ州アルバカーキにあるマクドナルドの店舗、当時79歳のステラ・リーベックとその孫がドライブ・スルーでテイクアウト用の朝食を購入。

その後、マクドナルドの駐車場で停車しているときにコーヒーを膝の間に挟み、ミルクとシュガーを入れるためにコーヒーの蓋を開けようとした。そのとき、誤ってカップが傾いてしまい、コーヒーがすべてステラの膝にこぼれた。

コーヒーはステラが着用していた服に染み込み、ステラはコーヒーの熱さに叫び声をあげた。運転していた孫は、最初はただコーヒーをこぼしただけと思っていたが、徐々にただ事ではないことに気付き、服を脱がせるなどの処置をして近くの病院へ向かった。最寄の病院は満杯であったが、その次の病院は空いていたためステラは収容され、第3度の火傷であると診察された。

火傷の直接的な原因が自分の行動にあることは認識していました。

火傷に対する治療費が1万1000㌦かかり、慰謝料も含めマクドナルド対して2万㌦の支払いを求めました。が、マクドナルドの回答は800㌦ 要求の遥かに少ない金額で和解に持ち込もうとしました。

ステラは自分の不注意で負った火傷、悩んだようですが、マクドナルドの対応が冷淡な対応に裁判に踏み切ります。訴訟前に改めてマクドナルドに和解を持ちかけましたが拒否。「自分でコーヒーをこぼした」という事実は変わりませんので強気です。

しかし、訴訟が始まると都合の悪い事実が明るみになります。

当時、コーヒー業者コンサルタントにより、風味を引き出すためにコーヒーを沸騰寸前の温度に保っていました。マニュアル化されており、90~95度で抽出して、保持温度は82~88度ということが記載されていました。抽出温度は一般的ですが、保持温度は高すぎます。通常、飲める適温は60度程度ですから、30度の乖離があります。

また過去10年間に同じような苦情が700件あり、重度の火傷を負い治療に年体位を費やした人もわかります。これに対しマクドナルドの幹部は「レストランで出す食事のほうが危険だ」と、特にとりたてて警告しない選択をしたと証言をします。

マクドナルドは巨大企業です、1日に大量のコーヒーを消費します。

火傷する可能性がある高温のコーヒーを提供し、実際には700件の問題が発生。これを取るに足りないと取り合わず、自己責任としてあしらい、統計上取るに足らないと対応をしなかったことが明るみになります。マクドナルドの品質管理者は裁判中に「10年間で700件というのは0に等しい」と発言するなど、裁判において陪審員の心証を損ねた。

陪審員による評議の結果、ステラに20%、マクドナルドに80%の過失があるとした。

賠償認定額20万㌦の80%にあたる16万㌦を本来の賠償額として、またマクドナルドのコーヒー売上高の2日間分に相当する270万㌦を懲罰的損害賠償額として、それぞれ支払いを命じる評決が下された。

その後、判事の評決後の手続で懲罰賠償額を「填補賠償額の3倍」に当たる48万㌦に減額を命じ、最終的にはマクドナルドが合計64万㌦の賠償金支払いを命じる判決が下された。当時、日本ではマクドナルドのコーヒーを自分でこぼし3億円を手にする、訴訟社会という論点で偏向報道されましたが、実際には大きく違います。

被害にあったステラは2004年に92歳で亡くなっています。事故から12年、マクドナルドからえた賠償費用は治療と介護の看護費用に費やされたといいます。

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