世界三大投資家 ジョージ・ソロス 引退

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著名な投資家ジョージ・ソロス、資産は3兆5000億円規模の事業を息子に譲渡とするという。

ヘッジファンドで名を馳せた富豪で知られています、が92歳と高齢です。対極とも言える投資家ウォーレン・バフェットも90歳。メディア王ルパード・マードックも92歳で精力的に活動している。みなさん長生きです。

嫌われ者や性格が悪くお金に厳しい人に限って、病気も知らず長生きするのはよくいわれることです。バフェットは愛されている感じですが、実際には違うのかも知れません。

ジョージ・ソロスは、自身が運営する金融・慈善活動団体を、息子のアレックス(37)に譲ったことを明らかにした。「ソロス・ファンド・マネジメント」の資産は、250億㌦(約3兆4700億円)に上る。

ハンガリー出身で米国籍を持つソロスは、近年は投資家というより、東欧などの諸国に民主主義の構築の名の下、資産を投じてきた。自身のルーツであるユダヤを陥れる「反ユダヤ主義の陰謀論」へ対策に注力していた。米国では民主党に寄付をしている。

事業を継いだアレックスは、ソロスの5人の子供の中で2番目に若い。アレックスは一族の中で唯一「ソロス・ファンド・マネジメント」の投資委員会に所属している。

父と同じ民主党支持者だが、より政治的に動いている。トランプ元大統領には対立的姿勢を取っており、対抗運動に資金援助を行っているといわれる。著名人のパーティーに参加するなど「派手で華やかな」社交活動で知られている。政治に野望を持っているか不明だが、なくはないとも。

ソロスといえば、イングランド銀行との攻防、「イングランド銀行を潰した男」という武勇伝的コピーが肩書としてある。

1992年にポンド下落を正しく予想し、10億㌦の利益を上げ有名となった。

サッチャー政権を初めとした各国政府の財政健全化策の影響等によって経済成長が後退し、失業率が上昇を見せ始めていた。景気後退の最中、欧州為替相場メカニズム (ERM) に従い、通貨ポンドと欧州他国通貨との相場を固定する政策を取る。

1992年になると欧州経済圏統合の形を具体的に定めた「マーストリヒト条約」が調印された。その中では、参加国は「政治統合無しの通貨統合を行う」と謡われていたことから、ユーロ導入が進むことでユーロ採用国が自国経済調節のため打ち出す金融政策の柔軟性は失われて行くであろうことが予想された。

イギリスは共通通貨導入に向けたこれらの制約によって、効果的金融政策の手段の一部を欠いていた。

欧州経済が不調な中で1992年9月、同様に経済が後退期に入りつつあったイタリアが自国通貨リラを7%切り下げた。イギリスの経済力に比して通貨ポンドが政府により無理に高く固定されていると考えていた。

イタリアによるリラ切り下げを契機に仕掛ける。

短期間に巨額のポンド売り。ポンドは大きく下落した。イギリスはユーロ導入に向けて、自国のポンドをERMのルールに基づき固定させる必要があったため、イギリス政府・財務省は大規模な為替介入を行い、ポンドの下落を食い止めようとしたが、ポンドを買う資金が尽きてしまった。

ポンドの固定相場を諦めて、ERMから脱退する。ユーロ統一通過の断念に追い込まれる。

このソロスが仕掛けたポンド売り、イギリス中央銀行の為替介入の敗北、ポンド危機といいブラック・ウェンズデーという。結果的に「英国病」に苦しんでいたイギリス経済が改善するきっかけとなったことから、現在では「ホワイト・ウェンズデー」とも呼ばれている。

ソロスはハンガリーで生まれ、1944~45年はナチス・ドイツの占領下で過ごした。一家は名前を変えて、ユダヤ人であることを隠して生き延びた。故に反ユダヤ主義的な活動には資金を提供して抗う活動を行っている。本人は無神論者。

安倍総理がアベノミクスを掲げたときに、ソロスの通貨ヘッジファンドは5000億円以上の利益を上げている。しかし過去には損失も被っている。

1994年2月14日、80億㌦分の日本円を空売り、6億㌦の損失を被った。

多くのマネジャーは、日本円が下がるだろうと読んでいた。それは、クリントン大統領と細川護煕首相との日米首脳会談で通商摩擦解消に向けて何らかの基本合意が成立し、円安に向かうだろうという考えから。

アメリカ政府は円高を歓迎していた。これは、通商交渉で日本政府に圧力をかける戦略であった。というのも、日本円が上がれば日本の輸出品の価格は上昇して、国際市場で売ることが困難になるから。

首脳会談は決裂し、日本円は急騰。ソロスは6億㌦の損失を被り、多くの通貨ファンドが大規模な損失を出したため、バレンタインデーの大虐殺といわれる。

ヘッジファンドで稼いだ獰猛な資本主義の申し子であり、資産を慈善活動に振り分けているものの尊敬されることはない。ときどき日本経済の提言として日本のマスコミに登場するジム・ロジャーズは1970年代のソロスのパートナー。ソロスがトレーダーでジム・ロジャースがアナリストという形だった。

ウクライナの大統領ゼレンスキーとジョージ・ソロスは血縁関係?これは完全なフェイクで、ソロスがウクライナを指示していることに起因しているようです。

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