「ザリガニの鳴くところ」オリビア・ニューマン監督

映画

久しぶりに映画館に行ってきました。川崎チネチッタです。初日の最終上映20時からでしたが、意外にも混んでいました。病気を患っているため、空いている時間を狙ったんですが、マスクを二重にして鑑賞です。

川崎駅周辺にはシネコン映画館が3つあります。TOHOシネマズ、109シネマズのほうが混んでいる感じでしたので、盛況なんじゃないですかね。

感想から言うと、ちょっと長いかな。2時間超の作品です。

原作は面白かったんですけど、映像にすると違和感がずっとぬぐえません。人物描写がきれいすぎるのかもしれませんね。メルヘンに作りすぎていて、もう少しリアリティーがあったほうがよかったような気がします。

白人同士の差別・迫害の中悲惨な境遇の少女、大人への成長する過程に感情移入は、おじさんにできませんでした。女性はできるかもしれませんね。日本でいうと部落の問題がよぎります。差別の中の恋愛を描いた島崎藤村の「破壊」がよぎりました。昔からの難しい社会テーマですね。映像の美しさと法廷もの本格的なミステリー的な展開は楽しめます。

全世界で累計1500万部を売り上げたディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説を映画化です。ノースカロライナ州の湿地帯で、将来有望な金持ちの青年が変死体となって発見された。

犯人として疑われたのは「ザリガニが鳴く」と言われる湿地帯で育った無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に捨てられて以来、学校へも通わずに湿地の自然から生きる術を学び、たった1人で生き抜いてきた。

そんなカイアの世界に迷い込んだ心優しい青年との出会いが、彼女の運命を大きく変えることになる。カイアは法廷で、自身の半生について語り始める。リース・ウィザースプーンが製作を手がけています。

批評家の評価はあまりよくないです。映画批評集積サイトのRotten Tomatoes(ロッテントマト)には、批評家支持率は34%、平均点は10点満点で5.2点となっている。

サイト側による批評家の見解の要約は「デイジー・エドガー=ジョーンズは持てる力の全てを捧げている。しかし、結局のところ『ザリガニの鳴くところ』は原作小説を再構成して、雰囲気に不自然なところがないドラマを作り上げることができなかった。」となっている。

サイト上は、あまり評判がよくはないですが、興行収入は成功を収めています。公開初週末に1000万ドル前後の予想が、実際の数字はそれを上回る1725万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場3位となった。

アメリカのマーケティングも「大人の女性をターゲット」をしているようですから、女性に見てほしい感じですね。

ホワイト・トラッシュ(プアホワイト)

この物語の主人公はホワイト・トラッシュと呼ばれる白人の低所得者層です。映画やドラマの題材としてよく扱われいる「ヒルビリー」とは違いあります。

「ヒルビリー」その人が貧しく学もなく、現代社会についてほとんど知らない田舎者であるという点を強調しているのに対して、「ホワイト・トラッシュ」はその人の道徳的な欠点を強調している点。米国南部地域の貧困層の白人について言われることが多く。白人の中でも社会的階層の低いこと、また生活水準が低いことを示している。この用語は、社会秩序から逸脱して生きており、犯罪的で予測不能、そして政治的、法的、道徳的を問わず権威に従わないとみなされる人々に対して用いられています。

 

 

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