「メッセージ」もやもやSF映画。これが受賞作?

3.0
映画

Amazon Prime Videoで配信されています。現在は有料で100円レンタルですが、タイミング次第では、Prime会員だと無料で見れます。2016年作品です。

評価が難しい映画です。観光しに来たの?「未知との遭遇」系の映画ですが、知的生命体との言語コミュニケーションを取ろうとするだけで、がつん、どかんはなく、じわっと終わる。SFとしてはどうなんでしょう?文字の描写や設定も目を見張る表現です。 宇宙人来襲なだけに、映画としては終盤の見応えは非常に弱く、肩透かし感があります。

爽快感もなければ、心沁みいるエンディングでもない。原作であるテッド・チャンのSF小説『あなたの人生の物語』短編小説、いい読後感も味わえる作品ですが、ちょっと違いますね。

世界各地12か所に一斉に「殻」と呼ばれる未知の飛行物体が現れる。次々と楕円形の巨大な浮遊体が降りてくる。その物体が、何ものなのか、どんな目的があるのか、なかに何かいるのか、何もわからない。ただ、そこに降り立って、じっととどまっているだけ。そこに、エイミー・アダムス演じる言語学者・主人公ルイーズが、ある仮説をもってなぞ解きにかかる。しかし、いま一歩のところで十分なサポートが得られず、解明は遠のく。

言語学者である主人公ルイーズは物理学者イアンとともに軍に召集され、「殻」の主である異星人ヘプタポッドの言語を解読してその目的を探り出すという役割を与えられる。

ヘプタポッドとの対面を重ねてルイーズはその言語を次第に理解し、コミュニケーションが取れるようになっていくが、それと同時に、まだ生まれていない自分の娘と過ごす日々を幻視するようになる。

一方、協力して研究を進めていた各国は、ヘプタポッドの示したある言葉をきっかけにバラバラに対立し、軍事的緊張感が広がってゆく。

未知の異星人との遭遇、タイムループといったSFの古典的な主題だけでなく、宇宙人の未知の言語で未知の他者といかにコミュニケーションをはじめるか?といったこれまでのSF映画ではあまり描かれなかった点に踏み込んでいて、他者論、言語論、翻訳論、時間論等の哲学的問題にまで深く入り込むものとなっています。

異星人との開戦を目の前にして、人類への脅威が迫るなか、その脅威を取り除いたのは、中国の軍人である。このときは中国が悪者である映画が、ハリウッドで創られることはなった。逆に中国人が活躍する映画が、どんどん増えてきていた。

日系資本のソニーピクチャーズ(コロンビア)制作配給ですが、チャイナマネーの資金流入には素直に従っているようである。

中国が名目GDPで日本を抜いたのが2010年、名目GDPが世界の10%を超えたのが2011年である。第2次世界大戦以降、世界のGDPで10%以上のシェアを取った国は、アメリカと旧ソ連、日本そして中国だけ。そして、いまはアメリカと中国だけ。

中国が映画の興行収入で日本を抜いたのが2012年である。中国の影響力はハリウッドにとどまらず、スポーツを含めたエンターテインメント全域に及んでいる。中国のソフトパワーは、肥大化している。

現在、アメリカとの関係悪化により資金流入は落ち着いているようであるが、依然として巨大なマーケットであることには変わりがない。この先も悪者として描くには、勇気がいるかもしれない。

7本の足を持っていることからヘプタポッド(七本脚)と呼称されたエイリアンたちには、それぞれアボットとコステロという固有名詞が名づけられた。

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