「ジェネリック家電」といえばいいように聞こえますが、かつては、まちがいなく三流家電の代表格でした。
家電量販店では、新生活のまとめ売りで、選択されることはなく、学生生活や単身赴任が終わればゴミ捨て場によく見かける代物、リサイクルショップでも買取してもらえない時代もありました。
東芝などに代表される一流とされる家電メーカーが韓国、中国に競争で敗れ凋落し、総崩れになるなか、シンプルな単機能性と高すぎない価格設定、どうしようもなかったデザインが格段に良くなり、見直されている。
以前から無印良品の家電を手掛けてきましたが、ミル付きのコーヒーメーカーが消費者が信頼を得て、有名バリスタが監修した独自のコーヒーメーカーがロングセラーとして愛された商品となっています。
1951年に新潟県三条市にて、野水重太郎がメッキ加工業「野水電化被膜工業所」として創業。 新潟地区メッキ工場No. 1をめざす時代を経て、製造メーカーへ変革しました。 1984年からは本格的に家電事業に参入。
現在は長男の野水重勝が社長に。
創業者はナショナルブランドの競争の隙間をついて、日本の家電が世界を席巻した時代に、曲がりなりにものし上がったカリスマ経営者でしたが、現在のデザインと機能をうまく融合させ、いい感じの立ち位置にもっていっている。ブランドにまでなるのは、もうすこし時間がかかるのかもしれません。
ツインバードが、多品種少量生産に舵を切るきっかけをつくったといわれる。成熟した市場は細分化、消費者の求める価値観は広がりすぎて、ニーズをつかむことはむずかしい。多品種少量生産で成長軌道に乗ることができた。
2020年2月時点の従業員数は303人、売上高121億円。規模は小さい。よく競合としてはアイリスオーヤマがあるかと。個人的にはツインバードのほうが、デザインといい信頼もうわまっていると思いますので応援したい。
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