O・J・シンプソン NFLスター「世紀の裁判」

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4月10日、前立腺がんのため76歳で逝去しました。

2ヵ月前に前立腺がんと診断を受け、化学療法を受けていたと報道されています。前立腺がんは「おとなしい癌」とし有名です。ステージ3でも5年後の生存率は99%といわれ、色々とあった人だけに経済的にも医療を受けることができなかったのかな?と想像をせずにはいられない。

NFLのスーパースター、引退後は俳優としても活躍していたが、元妻と知人を殺害したとして「世紀の裁判」で騒がせました。

1994年6月13日、元妻ニコール・ブラウンがLAのブレントウッドにある自宅の前で、友人であったロナルド・ゴールドマンとともに血だらけの刺殺体で発見された。警察から事件を知らされイリノイ州シカゴからすぐにブレントウッドヘ駆け付けたシンプソンは、飛行機から降りた直後に手錠をはめられることに。

その後、釈放されたものの、殺人罪の容疑がかかります。警察とカーチェイスを繰り広げ、全米が生中継にくぎ付けとなる中の逮捕劇となりました。

有能な弁護団は黒人と白人の人種問題へとすりかえ、陪審員の12人中9人を黒人に。検察は元妻への暴力や執着心を動機に見つかった血痕の付着した手袋を証拠として有罪にもっていこうとします。しかし、この手袋のサイズがまったくあわない。このシーンが全米に放送され無罪が決定的になります。

1995年10月に無罪判決が下りました。しかし、その後の民事裁判では、有罪となりロナルド・ゴールドマンの遺族らに、巨額の賠償命令が下される。巨額の賠償に裁判費用、仕事も完全に失い経済的に困窮したと思われます。

結局、2007年、ラスベガスで拳銃を所持した強盗事件で逮捕、9年間服役しています。実際は彼が殺害したのでは?といわれ続けましたが、真相は明かさず鬼籍にはいることになるようです。

日本ではアメフトはマイナーですから、映画俳優として認知されていたかもしれません。いい作品に出演しています。1984年『ターミネーター』でシュワルツェネッガーが演じたT-800役の候補にも挙がっていた。

  • 『タワーリング・インフェルノ』 The Towering Inferno (1974)
  • 『ダイヤモンドの犬たち』 Killer Force (1975)
  • 『カサンドラ・クロス』 The Cassandra Crossing (1976)
  • 『カプリコン・1』 Capricorn One (1978)
  • 『ハンボーン』 Hambone and Hillie (1983)
  • 『裸の銃を持つ男』 The Naked Gun (1988)

『カプリコン・1』1978年作品

有人火星探索のためロケット計画が、国家レベルの“やらせ”だったというストーリー。政治ドラマ・サスペンスドラマの要素が強く、国家計画の威信や、それによって犠牲となる人々の様子を主として描いた作品となっている。

『裸の銃を持つ男』 1988年作品

コメディ作品です。「笑い」は国ごとによって違いますから、楽しめる作品は多くはありませんが、物語そのものはありふれた刑事映画のパロディであり、非常にテンポが速く、言葉の笑いが少ないため楽しめる作品かと。

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