がん患者の間ではよく知られた民間療法です。手術や科学療法で落ち着いた状態で、再発予防的な感じで利用する方には、選択肢の一つかもれません。
仏教医学のため効果の程は限定的と思われ、進行するがん細胞を食い止めることはできないと思われます。あくまでも民間療法です。「がんが完治する」という詐欺的な誘い文句には気をつけてください。病気になると本当にこの手の輩が接近してきます。
近年においては、岡山大学薬学部の吉田隆志教授らの研究で、ビワの葉からがんに対する薬効のある物質があることが発見されました。見つかった抗がん物質は、プロシアニジン・オリゴマーという化合物。これが「がん細胞の自殺」を導く事がわかっています。あくまでも実験の話です。さらにマウスの実験では、化合物ロゼオサイドという抗がん物質の存在も確認されています。
最近ではビワの葉の効用が注目され、一部の病院やクリニックでも「ビワの葉療法」が取り入れられるようになっています。
「ビワの葉」療法は複数あり注意が必要です。専門家の指導が必要です。
強いアレルギーを引き起こす可能性があります。またアミグダリンと言う部質が含まれ、体内で加水分解されされると猛毒であるシアン化水素(青酸)を発生します。ビワの葉を生食する事も無いでしょうけれど。アミグダリンは主にウメ、アンズ、モモ、ビワなどのバラ科植物の未成熟 な果実や種子、葉などに含まれます。
市販のビワ成分はいっている健康食品には「修治」されています。生薬原料に行う加工操作のことで「蒸す」「煮る」「炒める」などのひと手間を加えています。特定の効果を高めたり、生薬の副作用を弱めています。
自宅の庭に植える木を選ぶ際に、高い頻度で目に入るのが、ビワの木に関する悪い話です。
ビワの木は縁起が悪いので庭に植えてはいけないと言われており、年配者から注意されます。家族に病気をもたらし、住む人に不幸をもたらす存在として避けられてきました。
迷信的な言い伝えですが、今でも避けられていることには理由があります。現実的には、ビワの木には横に根を伸ばす性質があり、地中に埋まっている水道管やガス管に影響を及ぼす可能性も高いです。
水道管やガス管の影響などは近年のことです。ビワの木は1500年前に、葉を使った療法として中国の僧医によって日本に伝えられました。1500年前から薬として認知されています。
これには利権的なことが絡んでいると思われます。薬がなかった時代。お寺などの評判をあげるためにビワの木の薬効を利用して、疾病が治るお寺などの評判のために、ビワの木を利用したそうです。そんなビワの木を、他の多くの家で植えられては困るということで、ビワの木は縁起の悪い木であるという説があります。
多分これでしょうね。宗教的な理由付けをすれば、独占的利益を挙げられますし、権威も高まります。
光明皇后が天平二年(730年)。病に苦しむ人々の為に「施薬院」(病院の原型)を創設され、救済のためにびわ葉療法が用いられました。
また、施薬院でのビワ療法と前後して全国のお寺にも広まり、僧侶が寺の境内にビワの木を植えて村人にビワ葉療法を行い、その効果に絶大な信頼がよせられました。
この時代のビワ葉療法は、葉を患部に当てるという方法でした。この方法を広く知らしめたのが静岡県の禅寺「金地院」で行われた「金地院療法」です。これはビワの葉に経文を書いて火にあぶり、それを皮膚にのせるというものでした。その後、ビワの葉をあてた上からもぐさをするという方法が生まれ、これが後に「ビワ葉温圧療法」として広まりました。
最も一般的なのが、ビワキューを用いた療法です。本来はびわ葉を肌に置き、その葉の上にもぐさの熱源を用いた方法でしたが、葉の上にもぐさを置いて施術をすることは技術が必要なだけでなく、火傷や火災の危険があります。いくら効果的でも単独で行うには困難な技法です。
「ビワ温圧療法師」という資格があります。施術を受ける場合は確認したほうが良いかも知れません。
ビワキューの機器を開発し、棒状モグサやビワ葉エキス(ビワ葉自体を入手したり保存が困難であるため、ビワ葉をエキスにしてより使いやすくした)を用いて、簡単にできるようにしたのがビワ療法です。
元ボクサーの竹原さんは膀胱がんの闘病を公表されています。参考になるかも知れません。効果があった例ですね。
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