代替治療は注意が必要!詐欺師だらけ効果はない

癌予防

大抵の人は、標準治療がない病気やもう打つ手がない末期に陥ったとき、死に支度を始めながら緩和治療に移行する。私も難治性のT細胞リンパ腫を患っている。

抗がん剤が効かないとわかったとき「緩和治療」という言葉を担当医から聞きました。定めだと思い、緊張していた覚悟から穏やかに感じるもである。

家族は「なにかできることないか」といろいろ情報を集め、すがる思いで民間療法を希望を見出そうとするのは、ごく普通の行動であろう。まだ、年齢的に死に接していない人ならば、なおさらです。

75歳で母は胆管がんであった。えげつない大手術を乗り切ったわけである。再発の兆候があったときには、なんとかしたい気持ちで代替治療をいろいろ探した。気持ちを紛らわすために必要な行動かもしれない。

世の中には、溢れかえっている。突拍子もないものから、もっともらしいものまで。気持ちを無にしたくなくて、素直に受け入れる。食道がんの祖父も、白血病の叔父も、胆管がんの母も、前立腺がんの父も、リンパ腫の私もそうしてきた。

結論はわかっている。意味がない。

薬機法医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

薬機法(旧薬事法、2014年11月改正「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」を巧妙にくぐりぬけている行為が巷には、溢れかえっている。曖昧な効能の書き方をして、法に触れないように細工した商品群である。パッケージに効能を記載すると、規制する薬機法に抵触するから。

漢方は要注意です。西洋医学で治療できないのだから、対局にある医療なら?と短絡的に思考なるのは、仕方がないとして、奴らもそれを見越して、巧妙な言い回しを用意して信用させる。もしかしたら?試さないで後悔するなら、試して後悔した方がいい。なんてことになってしまう。

大学や研究機関を連想させ、がんが寛解した人たちのコメントが、あふれていたら、問い合わせをしてみることです。私は問い詰めよう決心しています。大学に電話したこともありましたが、実在していないこともありました。

「富裕層だけに提供している特別なものを分けてあげようと、善意ですよ」といわれたときは笑ってしまいました。常套句としては「製薬会社の利益が減少するから市販されない」「海外では認められ広く使用されている。日本の厚生省が認知しない理由わかりますか?」。電話を切りました。

「効果がない」ならわかりますが、分量とかいい加減だろうし、副作用のことか考えてないでしょう。世界で一番、悪質な詐欺師の行いです。

母が胆管がんの再発のときには、東京の築地にある「がんセンター」で日本で認可されていない薬を使って治療を行ったことあります。遺伝子検査と保険適用外の医療費で80万くらいの費用がかかりました。母は保険をたくさん入っていましたので、最新治療もカバーされていました。身内にがんに罹患する確率が高い人は、保険は重要です。MAXで入っておけば経済的に不安からは解放され、病気と向き合えます。保険はしっかり入るべきですよ。

がんに限ったことではありません。根治法がない病気には、かならずなにかしらの代替療法がまとわりついています。中にはまともに研究されている方もいるかと思いますが、詐欺師がたくさん含まれます。奴らを喜ばせる必要はありません。ご注意を。

『ステラ漢方事件』代表的な一例です。

  • ステラ漢方の従業員など6人逮捕 「肝臓疾患の予防に効果」の表示で薬機法違反の疑い

    サプリのECを運営するステラ漢方の従業員や広告代理店の社長ら6人を、医薬品医療機器等法違反の疑いで逮捕した。同社の従業員らは、医薬品として承認されていないサプリメントについて、「肝臓疾患の予防に効果がある」などと広告に表示した疑いがあるとしている。

    大阪府警によると、逮捕されたのはステラ漢方の従業員である佐野宏樹容疑者(29)と、広告代理店であるKMウェブコンサルティングの町田幸平容疑者(30)ら6人。

    ステラ漢方は今回の逮捕事件について、ホームページ上で「当社社員が警察当局の捜査対象とされているのは事実だ。今後、当局の協力要請に誠実かつ真摯に応じる」(佐々木拓道社長)としている。

    ステラ漢方は「肝パワーEプラス」の商品をメインに展開する通販会社。2019年10月期の通販売上高は本紙推定で9億円だった。2020.07.23

日本の代替治療は、ボタンの掛け違いは「丸山ワクチン」の問題と歴史が原因と言われています。グレーゾーンが存在するのは仕方がないことですし、研究が進まないのもたしかでしょう。

  • 日本医科大学皮膚科教授だった丸山千里が開発した薬剤である。無色透明の皮下注射液で、主成分は、ヒト型結核菌から抽出されたリポアラビノマンナンという多糖体と核酸、脂質である。1944年、丸山によって皮膚結核の治療のために開発され、その後、肺結核、ハンセン病の治療にも用いられた。支持者たちは末期のがん患者に効果があると主張しているが、日本医科大学もゼリア新薬も未だに薬効を証明していない。

    1976年11月に、ゼリア新薬工業が厚生省に「抗悪性腫瘍剤」としての承認申請を行うが、薬効を証明するデータが提出されていないので1981年8月に厚生省が不承認とした。ただし、「引き続き研究継続をする」とし、異例の有償治験薬として患者に供給することを認め、現在に至る。2019年12月末までに、41万1500人のがん患者が丸山ワクチンを使用している。

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