「SHE SAID シー・セッド その名を暴け」良作です。

映画

アバターを見るつもりで出かけたんですが、時間があったのでついでに鑑賞した作品ですが、以外に良良作です。少し寂しい入リでしたが、役者陣の演技にも胸を打たれ、パワフルな作品でした。凝った演出などはなく、オーソドックスな作りがかえってリアリティーをまして、余韻を残します。

「SHE SAID その名を暴け」

映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインによる性的暴行事件を告発した米ニューヨーク・タイムズ紙の記者たちの実話に基づく「SHE SAID シー・セッド その名を暴け」。ワインスタインからの暴行を受け、強い覚悟を持って事実を語った女性4人と、本事件を明るみにした実際の記者のコメント映像が公開された。

本作の題材は、2017年にニューヨーク・タイムズ紙に掲載され、後の#MeToo運動を加速させたハーベイ・ワインスタイン事件。さまざまな名作を手がけ、ハリウッドで“神”と呼ばれた映画プロデューサーの数十年に及ぶ性的暴行事件を告発した記事は、18年にジャーナリズムの権威であるピューリッツァー賞を受賞した。

映画では、キャリー・マリガンとゾーイ・カザンが、事件の真相を追うニューヨーク・タイムズ調査報道の記者ジョディ・カンターとミーガン・トゥーイーを演じる。監督はマリア・シュラーダー(「アンオーソドックス」)、ブラッド・ピットが製作総指揮、製作はプランBとアンナプルナ。

このほど公開された映像では、実際に被害に遭ったキャサリン・ケンドール、ロウィーナ・チウ、サラ・アン・マッセ、ローラ・マッデンによるそれぞれの告白から始まる。

4人の女性がまっすぐにカメラを見据え、「24年前です」「30年前よ」「もうすぐ15年」「30年前、ワインスタインによる性的暴行を受けました」と語り始める。時折笑顔を見せながらも、被害当時を「昨日のことのように思い出す日もある」と伏し目がちに語る姿から、この証言に至るまでの苦悩がうかがえる。

映画の中でも重要人物として描かれ、最初の記事で実名で証言をしたローラ・マッデンについて、原作者のミーガン・トゥーイーは「彼女の証言は歴史に残る快挙」とその勇気を賞賛する。また、もう一人の原作者であるジョディ・カンターは「女性たちの発言が力となり、世界中に影響を及ぼすことができた」とその功績について語り、さらに世界が大きく動いたことを物語る実際のデモの様子も映し出される。

性的被害にあった女性が自身の体験について証言をすることが、彼女たちの人生において大きなリスクを伴うことは想像に難くない。これまでの歴史でも、権力をもつ男性による不正行為を訴えた女性は、時折不名誉なレッテルを貼られ、被害者であるにも関わらず大変な苦労を強いられるケースが多くあった。

その為に、心身に大きな被害を受けたにもかかわらず、口を閉ざしてしまう女性は少なくない。そんな中、リスクを覚悟してこれ以上の被害を防ぐ為に立ち上がった勇気ある4人がコメントする表情には、想像を絶する覚悟がにじんでいる。なお、ワインスタインには2022年12月19日、2度目の有罪判決が下された。

プロデューサーの1人はブラッド・ピット。本作にも少し描かれているけど、彼自身も、当時交際中だったグウィネス・パルトロウが、22歳の頃に出演した『Emma エマ』(1996年)で主役に抜擢された頃からアカデミー賞主演女優賞を受賞した『恋に落ちたシェイクスピア』(1998年)の頃まで、ワインスタインにセクハラをされていたことを知って、「二度と彼女に手を出すな」と警告したという。

ハリウッドを舞台にしたセクハラ事件には、グウィネスだけじゃなく、アシュレイ・ジャッドも登場する。かつてワインスタインに性的関係を迫られたことのあるアシュレイは、女性記者に「実名を出して証言して欲しい」と依頼されてためらうのだが、結局“顔も名前も公表して証言した初めての有名女優”となった。

『SHE SAID』では、当時の苦悩や、恐怖を振り払って取材に応じる姿を、本人役で演じている。

問題が発覚・逮捕されたときに、67歳でしたが、自力では歩くことができない状態でした。力が弱まって女性たちが行動を起こしたようですが、

ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)

1980年代に急成長したアメリカの映画プロダクション「ミラマックス」の設立者であり、2005年からは弟のボブと共にワインスタイン・カンパニーを経営した。

少数の大手映画会社が支配していた当時のアメリカ映画界で、すぐれた作品を次々に手がける新興プロダクションとして注目され、しだいにアカデミー賞ノミネート作品の常連となった。ワインスタイン自身も『恋におちたシェイクスピア』でプロデューサーとしてアカデミー作品賞を受賞している。

ワインスタインは、若いが有望な監督や俳優・脚本家の才能を見抜いて作品を任せ、興行を成功にみちびく手腕が優れていたとされ、ミラマックスを成長させる過程で、ワインスタインは米国映画界の実力者として業界内で非常に大きな影響力を持つようになった。

ミラマックス社の最盛期には、ハリウッドだけでなくカンヌやヴェニス、ベルリンなど世界の主要映画祭をプライベートジェットでまわって自社作品を売り込む豪華なキャンペーンを展開していた。

しかし2017年、ワインスタインが長年にわたって多数の女性を暴行し、さらに被害者が事件を口外しないよう口止め工作を行ってきたことが大きく報道された。一連の報道の影響を受けてワインスタイン・カンパニーは破産、ワインスタイン自身も性暴力や強姦などの罪で起訴され、禁錮23年の刑を受ける。

この事件はアメリカ社会で大きな衝撃を与え、性暴力・セクハラを受けていた女性たちが声を上げる「#MeToo運動」と呼ばれる世界的な社会現象へとつながった。

ミラマックス映画の躍進の裏で、ハーヴェイは強引な売り込みを行っていた。執拗なまとわりつきや、脅迫めいた強弁を含んだやり口でライバルたちを追い落とし、のし上がってきた。気にさわった相手には罵詈雑言を浴びせ、映画の製作にも必要以上に口を出して脚本家や監督の意図を踏みにじる彼のやり方にはもちろん批判も多かったが、そのタフガイぶり、ワイルドさが話題に彩りを沿え、ニュースネタを盛り上げてくれた。

メディアはそんな彼に喝采を送り、もっとその調子でやれと煽りさえした。

ハーヴェイ・ワインスタインの成功と転落の物語で鍵となる要素のひとつは、彼の強引さや暴君ぶりを誰もが知っていることだった。しかし、彼にまつわる記事では、そういうことが書かれることはなかった。

そんなことを書けばハーヴェイ本人が怒鳴り込んできそうだとか、PR担当者がしつこく修正を懇願してくるに違いないとか、弁護士からやめた方が身のためだと言われるとか、そういうことで忖度が働いたからだし、そうやって書かれた記事には知っているのに伏せてあることがあるがための、一種のぞくぞく感があった。ジャーナリストにはいつでも心置きなく書ける以上のネタを与えておけ、というのが、彼のやり方だった。

ブランディングの天才であるハーヴェイは、ハーヴェイという人物をことさらに演じ、ワイルドなタフガイぶりをサイン代わりにして振る舞った。やがて、記事で取り上げられる分量はどんどん長くなり、映画賞に輝くことが重なっていくうちに、そういったハーヴェイらしさが許容される度合いもますます高まっていった。

粗暴で強面な人物像を、いっそう臆面なく演じるようになっていった彼の傲岸不遜さにも、顔をしかめる人の姿はおよそ見つからず、誰もが彼に好意的であるかに思えていたのだ。

ハーヴェイのメディア操縦術は、じつに巧妙で、あらゆる関連メディア内に手下を抱えていた。金で丸め込んだ相手や、ハーヴェイに金の臭いを嗅ぎつけて自分もその一員になりたいと願っている連中を動員して、古典的なもみ消しをやらせていた。

告発記事を書きかねないコラムニストには、あらかじめ金に物をいわせて口を封じておいたし、そうやって骨抜きにできない相手にまかり間違って記事を書かれてしまった場合でも、配下のコラムニストを動員して仕返しをさせた。

こちらはTV業界の帝王・FOXテレビのロジャー・エイルズのセクハラを告発した映画「スキャンダル」。ニコール・キッドマンが主演しています。Amazon Prime Videoで配信しています。個人的には、「SHE SAID シー・セッド その名を暴け」のほうが優れていて、面白いです。

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