古今問わずヤクザ・マフィア映画好きなので少し調べてみました。
2023年7月19日、韓国釜山地域の暴力団組織「七星派」のトップを務めたことあるイ・ガンファンが市内の病院で80歳で亡くなった。
イ・ガンファンは1990年代初めから各種犯罪で何度か逮捕・収監され、2010年代初めまで七星派の組長を務めた。その後、若手に組長の座を譲ったが、七星派の象徴的な存在として注目され続けた。
73歳の時に介護ヘルパーの男性に猥褻行為に及んだとして、騒がれたことある。トイレやサウナで22歳の男性の介護ヘルパーに対してものだが、和解が成立。認めていることから在宅での立件で終わる。2006年から脳梗塞と小児まひ(ポリオ)の後遺症で不自由な生活を余儀なくされていたようです。
「七星派」という組織は映画『友へチング』の主人公が属していたことで有名に。釜山を舞台に4人の幼なじみの仲間が成長した後の悲劇を描く作品でヒット作となった。
映画の影響もあるが現在も活動する組織の中で知名度は高い。全組織員500人(2015年)ほどでかなり大きな組織です。
釜山地域では最大組織で、1950-60年代に釜山市中心部の繁華街を舞台に結成され、1990年代後半から2000年代初めにはソウルへの進出を試みている。
対立組織に「20世紀派」がある。1970年代まで構想を繰り広げ、七星派が勝利をおさめます。20世紀派は解体となるが、1985年に、残党勢力が「新20世紀派」と呼ばれ、急速に勢力を伸し始める。七星派と抗争をおきますが、これも七星派の勝利に終わった。2013年に大々的な捜査を通じて新20世紀派を事実上解散させ、七星派も弱体化した。
調べてもよくわかりかねますが、韓国の暴力団組織は「~派」と呼ばれ、小規模で数多くあるようです。頻繁に衝突を繰り返し事件化しているようです。この七星派と20世紀派も元は同じ組織だったようで、1980年代の新しいボス就任の際による内部抗争で分裂をしているのかと。かなり複雑です。
韓国の暴力団組織は、日本とは違い存在自体で取締りの対象となっている。もちろん看板すらも掲げられない地下に潜るマフィア。
1980年代までは日本と同様、建設業界や政界に人脈を築いて栄華を極めていたが、経済成長が落ち着くと終焉を迎える。そして、弱体化の兆しが見えているところで、盧泰愚大統領による特別宣言「犯罪との戦争」を宣布されます。
この暴力団を取り締まる宣言は1990年、政権に対するクーデター未遂計画に参加していてという理由ですが、政権批判を交わす為のカモフラージュといわれています。
軍部の捜査機関が民間人の不法査察の発覚を恐れてのものと。
当時の韓国の政権のデモ活動は火がつくとすざまじいものがあり、批判の目をそらす目的があったものと。軍事政権から民主化の流れの中で、時の政権が都合よく使っていたことは間違いない。それが急に切り離しにかかります。
細々と生き残るしかありませんが、そうなると海外に進出する韓国人ヤクザがたくさんいるといわれます。ここ数年は稼ぐことができる中国や東南アジアで韓国人ヤクザの存在が増してきているといわれる。それまでは日本の暴力団組織と「兄弟の盃」を酌み交わしたといわれます。
日本の暴力団やくざは同和(部落地域)系と在日系といわれますが、韓国の暴力団組織から移籍してそのまま組織の幹部に上り詰めることもあるそうです。正確な数字はわかることはありませんが、数百人規模の決して少ない人数ではないものかと。
コメント