ウォレス・ソウザ「視聴率のために殺人」を指示

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ブラジルのテレビ司会者として名声を得た人物、州議会議員として政界にも進出していた。

番組の視聴率を得るために、殺し屋を雇い「視聴率欲しさに殺人事件をでっち上げた司会者」として名を残すことに。逮捕されるものの、収監後すぐに亡くなっている。

テレビ業界で「やらせ」演出が話題に上ると、究極の形として取り上げられることがある事件。ただ、最後まで事件を認めることがなかったため、一部では面子を潰され続けていた警察などの関与も指摘されています。

番組では警察、政治の怠慢を激しく非難、拘留され裁判が始まる前に、心臓発作で亡くなったため陰謀論が無きにしも非ず、というところ。正式には、難病バッド・キアリ症候群を患っており、これが原因とされています。51歳でした。

放送されていた番組は「カナル・リブレ」(自由なチャンネル)。1989年から2008年まで放送されていた。情報バラエティのジャンルで殺人事件などを社会もの中心に扱っていたが、殺人現場など刺激的な映像をそのまま放送することから、話題を呼び、社会正義を織り交ぜ、エンタメ消費することに成功し支持を得てしまいます。番組はブラジル全土で放送されていました。

場所はブラジル北部の都市マナウス。広大なアマゾナス州の州都です。

ブラジル北西部を流れるネグロ川のほとりにあり、周囲のアマゾン熱帯雨林を探索する際の主要な出発点となっています。人口は220万人、ブラジルの都市の中では8番目。サンパウロが1200万都市ですから、日本で例えると北関東レベルの地方都市でしょうか。マナウスフリーゾーンという自由貿易地区が1960年代から設定され、日本企業も多く進出しています。

基本的にブラジルは治安が良くありませんが、マナウスも自由貿易により経済発展に伴い、他州から犯罪者が流入、殺人、強盗、傷害等の凶悪犯罪が昼夜を問わず多発し危険な街です。殺人の発生率に関しては、大都市サンパウロやリオ・デ・ジャネイロを凌ぐとも。殺人事件のほとんどが、川を通じて流入する麻薬による組織間抗争といわれます

彼はもともと警察官でした。1979年から1987年に警察官として働いていましたが、年金詐欺と燃料を盗んだ罪で逮捕され、懲戒処分となります。その後、1989年にテレビ番組の司会者となります。

「社会正義のために犯罪と戦うことを目的とした調査報道」を謳い、警察の強行突入や逮捕の瞬間を放送すしています。いわゆる「警察もの」ですが、米国のテレビのようにヘリで犯人を追跡したり、視聴者からの人気は大きく、マナウスで首位を争うほど。

番組放送期間中の1998年、ブラジル自由党の議員に選出され、後にキリスト教社会党(PSC)の党首に。 さらに2000年にはアマゾナス州議会の議員に選出され、2002年には再選出を果たした。

殺人のやらせが発覚し、はっきりしているのは、2008年の殺し屋を雇い5人を殺害した件ですが、それ以前から疑いがありました。実際のところは、件数はわからずじまいです。

警察が来る前に犯罪現場を押さえていたり、番組スタッフが毎回のように第一発見者になる、犠牲者の悲惨な映像が多数あつかえる等、他のメディアから見たら不自然な点が多く、相当やっているのは?という疑惑も。

実行犯とされている元警察官は「ソウザの指示で1件の殺人を実行した」と話した、しかし、ソウザと弁護団は殺人との関連を否定した。ソウザの息子は拳銃の所持で逮捕されています。

議員のため不逮捕特権を持っていましたが、2009年10月、殺人、違法薬物の取引、証人買収、火器の不法携帯、犯罪組織の結成などの罪で訴えられた。その結果、議員の座と不逮捕特権を失います。警察はマナウスから外に出るのを防ぐため、市の境目にはロードブロックが設置された。逃亡することはできず、警察に出頭します。

番組が長期間続くにつれ、自分たちに都合よく撮影したい、という発想はテレビ屋はあるかもしれません。 2009年、番組の視聴率をつり上げる目的で彼が殺人を指示したという疑惑が持ち上がり、彼の地元であるアマゾナス州警察が捜査にのりだし、世界中のメディアの注目を集めます。

ネトフリでドキュメンタリーが見れますが、日本語対応していません。

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