ビーガンになる?メリットはあまりない

癌予防

ヴィーガン(ビーガン)は、最近できた言葉ではありませんが、ベジタリアンとの違いが分からないという方も多いのではないでしょうか?「動物の解放」で知られるピーター・シンガーもビーガンは、ただの流行と一蹴しています。彼はベジタリアンです。

近年、ビーガンは世界的に注目を集めており、かなり一般的になってきました。店頭に並ぶビーガン製品が増え、ビーガン製品を気軽に買えるようになりつつあります。日本でもビーガンレストランやビーガン対応の飲食店が増え始めています。しかしそのほとんどは都市部にあり、日本全国には広まっていないのが現状です。

「ビーガン」という言葉が生まれたのは今から70年以上も前のことです。1994年、イギリスのレスターベジタリアン協会から離脱した少数グループによって名づけられました。ビーガンとは、お肉や乳製品や卵、その他の動物性製品を購入したり、食べたりしない人のことを指します。完全菜食主義者とも呼ばれています。

ビーガンはもともと、動物虐待に繋がるような人の食文化や産業、社会の仕組みを人だけでなく、動物も含めて地球全体がより良くなることを目的として誕生した言葉なのです。現在、食べ物や衣類やその他の目的のために、動物が犠牲にされることなく生活する方法として提案されています。

ビーガンとベジタリアンの違い

ベジタリアンは野菜を中心とした食生活を送る菜食主義者のことで、ビーガンはベジタリアンの中の一つです。ベジタリアンが肉や野菜を食べないのに加えて、ビーガンは卵や乳製品、ハチミツなども口にしません。

ベジタリアンの種類

ベジタリアンには他にも種類があります。

〇ビーガン         (植物性食品のみを食べる。)
〇ラクト・ベジタリアン   (植物性食品と乳製品は食べる。)
〇ラクト・オボ・ベジタリアン(植物性食品と乳製品、卵は食べる。)
〇ペスコ・ベジタリアン   (植物性食品と魚、卵、乳製品は食べる。)

この他にも多くのカテゴリーに分類されています。

健康上の理由でビーガンになる。

植物中心の食生活が、2型糖尿病や悪性腫瘍などの疾患の予防や治療に効果があると考えられています。また、動物性食品の量を減らすことで、アルツハイマー病の発症や悪性腫瘍・心疾患による死亡のリスクを低下させるという研究も発表されています。

現代の畜産業使用されている抗生物質とホルモン剤に関連した副作用の危険性も指摘されていたり、ビーガン食が体重とBMI値の減少に関連があるという研究結果が出ていたりします。

健康を気にしている人々は、健康状態の改善や長寿、疾患リスクの低下のために、肉や卵、乳製品の摂取を避けるビーガンとしての生き方を選ぶ場合があります。日本が肉を食べるようになったのは、明治以降です。江戸時代まではビーガンに近い食生活だったようなものです。

ミートフリーマンデー。ポール・マッカートニーが提唱。

ビーガンが地球全体にとって良いのは理解できても、肉や魚は美味しいのでなかなかやめられませんよね。そんな時にはミートフリーマンデーを導入するのがおすすめです。

ミートフリーマンデーは、週に一度だけ肉なしの生活をするという、ポールマッカートニーが2009年に提唱した運動です。週に一度、3食から肉を抜くことだけでも、世界的に見ると大きなムーブメントとなります。

ビーガン料理で栄養は摂れる?

肉や魚を全く食べないのは、かえって健康に良くないのではないか?実際、ビーガン料理が健康に良いとは言えないという声も挙がっています。

ホールフーズのCEOが、「(大豆などで作った)ベジミートは、環境には良いけど体には良くない」と発言したのです。ホールフーズは、自然食品やベジタリアン食品などを扱う大手スーパーで、CEOであるジョン・マッキー自身も20年にわたってビーガンを貫いています。これはビーガンにとっても衝撃的な発言でした。

また、多くの栄養士も「かなり加工されているベジミートなどの食品は、必ずしも健康的というわけではない」という発言をしているそうです。

脳に影響を与える「コリン」

食に関わる様々な人の衝撃的な発言に加え、「ビーガン食では脳が必要とする栄養素を十分補えない」という主旨の論文が発表されました。コリンは、神経細胞同士の通信を助け、肝機能や脳の発達、筋運動、代謝などに欠かせない栄養素です。肝臓で作られていますが、それだけでは足りないため、食事で補う必要があるのです。

コリンを含む主な食品は、牛肉や卵、魚、鶏肉、ナッツ、ブロッコリーなどです。含有量を比較すると、植物性食物よりも動物性食物に多く含まれているため、ビーガン食では必要なコリンを補えないという論文が発表されたのです。

ビーガンは、摂取量を厳密にチェックしながら必要な栄養素を摂取する必要があります。

デメリットがある、代替え食品、サプリで補う必要があります。

病気になりやすくなる

乳製品をやめると、免疫機能が顕著に低下します。これは、重要なビタミンB12の欠乏によるものと思われます。ビタミンB12は乳製品に一般的に含まれており、免疫機能をコントロール細菌と闘う助けをします。

ビタミンB12が不足すると、弱くなったように感じ、不要な病気にかかりやすくなります。レバー、牡蠣、あさり、しじみ、さんまなどに多く含まれます。 主に動物性食品に含まれている栄養素であり、植物性食品にはほとんど含まれていません。

ビーガンと呼ばれる完全菜食主義者は、吸収障害,加齢に関連した胃酸分泌の低下,自己免疫性萎縮性胃炎(悪性貧血を引き起こす)などがある。肉をはじめとする動物性食品を摂取しない人はサプリメントで補う必要があるあります。

消化器官の機能が衰える

乳製品を完全に断つと、消化機能が改善する人がいる一方では、絶対に消化器官が今より健康になると保証するものではない。

消化管には、善悪合わせてさまざまなタイプのバクテリアが存在しています。ギリシャヨーグルトやケフィールといった乳製品には、消化器官の健康増進に役立つ善玉バクテリアやプロバイオティクスがたくさん含まれています。

乳製品を完全にやめるなら、乳成分は含まずとも活性成分は含むものに変えたり、プロバイオティックの錠剤を摂るなどして、消化器官を安定させること大事です。

タンパク質不足になりやすくなる

「乳製品から摂取できる重要な微量栄養素がタンパク質。筋肉を作ったり内臓や骨が正しく機能するのを助けたりするのに不可欠です。

他の食品からも必要なタンパク質は摂取できますが、もし乳製品を排除すると決めたら、このことにもっと注意を払う必要があります。キヌアやアーモンドなど、タンパク質豊富な食品をもっと食べるようにしましょう」

疲れを感じやすくなる

体が乳製品摂取に慣れている場合、それを食生活から完全に排除すると、引きこもりを経験するかもしれない。これは身体が食生活の変化に反応しているため。いつもより疲れを感じたり、寝つきが悪くなったりするかもしれません。

メリットがあると言われますが、すべて注意が必要となります。科学的にわかっていることは、不耐性の人には有効ということです。ラクトース(乳清)不耐性は、世界の65%を占める。多くの人がミルクを消化するのが困難なのだという。

頭痛が減る

チーズに含まれることが多い天然物質チラミンにより、偏頭痛や頭痛を起こす人がいる。もし常にこうした症状に悩まされているなら、チーズなど乳製品をやめると効果があるかも。

乳製品には大事なビタミンB2が含まれており、これが欠乏すると副作用として偏頭痛につながることがあると指摘されています。乳製品断ちをするなら、ビタミンB2を多く含むマッシュルームやアーモンド、ほうれん草を食べることが必要になります。

膨満感が減る

牛乳をちゃんと消化するのに必要な酵素でもある、ラクターゼが欠乏している人が多いからなのです。乳製品をやめると、消化機能は改善するかもしれませんし、膨満感も減るかもしれません。しかし、逆に作用する可能性もある。乳製品を完全にやめると、食生活の変化に体が反応して、余計に膨満感を感じてしまうこともあるのです。

肌質が改善する

乳製品を断つと肌状態が改善するのはよく知られている。牛乳にはホルモンが含まれていることが多く、それが体内にあるホルモンに反応して、毛穴を詰まらせる原因になる皮脂製造量を増やすことにつながります。ですから、乳製品をやめると肌の見え方や感触が改善されるのです。

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