「台湾ラーメン」を考案した郭明優さん(かく・めいゆう)が亡くなったという報道がありました。
名古屋めし「台湾ラーメン」の元祖とされる中国台湾料理「味仙今池本店」の創業者で会長の郭明優(かく・めいゆう)さんが3月29日、多臓器不全のため死去した。82歳。名古屋市千種区出身。(引用・中日新聞)
名古屋では食べたことがありませんが、東京・神田に「味仙」の店舗があり、利用させてもらっていました。最近は激辛のジャンルでは「蒙古タンメン中本」方に足が向きますが、最初に接したのは味仙だったので思い出深いものがあります。神田店しか行ったことがありませんが、人気店で開店と同時に満席になる感じです。
名古屋の名物の一つにまでなっている「台湾ラーメン」は、1962年、名古屋市千種区今池1丁目に「味仙・今池本店」を開業。台湾の担仔麺(タンツーメン)をベースに辛くアレンジしたのが始まりで、従業員のまかない料理だったとか。常連に好評で、メニューに加えたといいます。
1985年前後の激辛ブームに乗って、認知度が高まり、味付けの濃い名古屋の人たちから支持を受け、名古屋を代表する料理になります。唐菓子、ひき肉、ニラが特徴で、唐辛子にひき肉を合わせたものは「台湾ミンチ」と呼ばれ、他の料理にも広がっています。
ベースになっているのが、台湾の担仔麺(タンツーメン)ですが、本場台湾では、あっさりとしたラーメンです。エビの出汁が効いたスープに、肉味噌、ニンニク、パクチーがトッピングされています。日本人にも人気で、旅行で行ったときには「バクチーいれる?ねぎにする?」と聞いてくれました。パクチー嫌いな人が多かったみたいです。
台湾料理は、北と南で味付けの地域性があり、台南が濃い味付で日本人旅行者にも人気となっています。「台湾の美味しいものは台南」と紹介されており、担仔麺(タンツーメン)も台南発祥の料理です。
台湾料理は、全体的に脂が多めです。香辛料や香味野菜を多用するため、香りが強い特徴があります。中国福建省からの移民が中心となった福建料理、客家料理をベースに、台湾独自のアレンジが加わった料理です。大陸と違って、新鮮な海産物の入手も容易で、台湾特産のパイナップル、台湾でよく食べられているバジル、麺線のような小麦粉をつかった素材なども取り入れている。
中華料理に比べると味付けがさっぱりとしており、屋台料理として発展したため、歩きながら食べられるような一品料理が多いのも特徴です。
台湾の独身世代は「自宅にキッチンはいらない」と。
若い人たちは、外食文化が浸透しています。3食外で食べる事が可能ですし、メニューのレパートリーが多いから飽きません。安いため仕事終わりに、献立の心配をしなくていい。1人分の自炊はコストもかかり食材の無駄も生まれます、合理的な志向です。
ただ、自炊しないのは、学生や若い社会人だけだそうです。 家賃が東京より高い場合があり、学生寮のようなシェア住まいか、小さなワンルームに住むしかありません。そういったところはキッチンが付いてないので、物理的に料理をすることができないそうです。
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