金融商品取引法違反の容疑で逮捕された、健康食品販売会社ウィンメディックスの社長、白木茂容疑者(45)と元取締役の西昭洋容疑者(42)。
末期がん患者から5年間で集めた金額は80億円。無登録で1万5000人に「がんに効く新薬」と偽り、自社の未公開株を販売していました。
もちろん詐欺ですから、薬の開発などしていません。愛人に高級車、ロレックス、キャバクラでの豪遊し散財をしていたといいます。
自らを「末期がん患者を救った男」という本を自費出版して、がん患者に出資を勧誘していたというもの。患者を中心に勧誘していることから、おそらく「薬ができた暁には、優先的に提供」などと言っている可能性もある。
ずいぶん手が込んでいます。本を出版して、自らを救世主かのようなストーリーを作っています。がん患者ならわかると思いますが、標準治療で打つ手がなくなると、治験薬や日本では使用できない未承認薬に求めます。
通常は、国立がんセンターなどで遺伝子検査をして、効果があると思われる薬を捜して、保険外の治療で行います。相当高額ですが、最近では保険特約でカバーすることができます。未承認薬は博打に近く効果は未知数です。
大抵の場合、該当からはずれ、緩和治療に移行しますが、その間、家族は、なにか手立てがあるかもしれない?という思いで捜します。たいていは西洋医学ではなく、漢方や昔からある温熱治療、湯治的なものです。
こいつらは、その感情につけ込んできます。病に苦しむ人達の心理にはいってきます。
私も難治性のT細胞リンパ腫を患っています。母は胆管がんでした。漢方の勧誘は少しありました、数万円する商品です。もっともらしい肩書で、〇〇大学の先生とか・・調べれば勝手に利用していることがわかりますが、なぜ取り締まれないでしょう。
東京都文京区の古びたマンションにあるような会社が、絶対に画期的な薬なんて開発できません。飲めばがんに効く、1株1000円を95%、50円で販売する。製品ができれば大きな配当金を受けることができる・・ツッコミどころ満載ですが、正常なバイアスは妨げられます、もしかして?わらにもすがる思いです。
配当金の支払いは一切ありませんでした。しかし、これまでに配当金が支払われたことは一度もない。警視庁によると、5年間で集めた80億円のうち約8億円が、白木容疑者に流れたとみられている。
残りの金は、何に使ったのでしょう?これからの調べわかると思いますが、会場代などの出資者を募るための経費はわかります、薬の開発なんて偽装でしょうから、黒幕が別にいそうな感じがします。
「一人でも多くの命をすくってゆきます。私たちはヨウ素製剤でがん治療を変えてゆきます」などと紹介している。“ヨウ素製剤”とは、白木容疑者の会社が、がん治療の新薬として開発していると説明している「コロイド化ヨウ素」のこと。
ヨウ素製剤?放射能をもたないヨウ素(ヨウ化カリウム)を含む薬剤です。 放射能をもつヨウ素131の摂取が予測される直前、または数時間前から直後までに服用し、あらかじめ甲状腺にヨウ素を蓄積させておくことで、ヨウ素131のほとんどを体外へ排出させます。
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