「クワイエット・ラグジュアリー」グッチ大苦戦

社会考察

中国の景気後退とトレンドの変化で高級ブランド「グッチ」が売り上げを減らしているようです。

中国の下品な金持ちが大好きブランド、日本では金持ち誇示アイテム、マルチに浸かっている怪しげな人たちが好む感じです。戦略の見直しを迫られているようです。

グッチやイヴ・サンローラン、ボッテガ・ヴェネタなどの高級ブランドを傘下に持つフランスのケリングが4月23日に発表した第1四半期の売上高は、前年同期比10%減の48億ドル(約7440億円)だった。通年では50%の営業利益の減少をアナリストは予想している。

大幅な減収は主要ブランドのグッチの中国市場での苦戦にあります。

多くのブランドを抱えているケリングですが、収益の半分、利益の60%以上を占める。稼ぎ頭のグッチがこけると経営は傾いてしまいます。中国を含めアジア環太平洋地域の売上げは18%減少している。

ファッション業界ではここ数年、「クワイエット・ラグジュアリー」と呼ばれるトレンド、これはグッチが長年打ち出してきた派手なマキシマリストな世界観の対極にある。

ケリングのライバルグループである、ルイ・ヴィトンを擁するLVMHは、第1四半期の売上高は、前年同期比3%増の220億ドルだった。微増だが現状を維持している

派手好きの中国金持ちを魅了してきたグッチですが、不動産セクターの天文学的不良債権の影響は忍び寄っているようです。中国社会は階層化が進み、中間層の上位クラス、プチ富裕層をターゲットにしてきただけに、新しい市場を作る必要があるのかと。下品きわまりない成金のアイテムに成り下がっていましたから。

クワイエット・ラグジュアリー(Quiet Luxury)とは、

「静かな贅沢」と訳されるようです。2023年秋冬の一大トレンドに浮上。文字通り「静かな」「控えめな」ラグジュアリーのことを指す。

ハイブランドだと分かるような騒がしいロゴやブランド名はなく、誰かに見せびらかしたり、自慢することを必要としない“真の富裕層”が好む。富を隠す、控えめな誇示という意味合いもあるようです。

グッチが長年打ち出してきたような派手なマキシマリスト的なテイストとは真逆です。服飾の歴史はこれの繰り返しです。

グッチはケリングのグループに属します。

フランス・パリを本拠地とするファッションコングロマリット。イタリアの高級ブランドであるグッチを中心に、主にヨーロッパのファッション・宝飾品関連のブランドを多数保有している。LVMH、リシュモンと並ぶファッション業界大手企業体の一つ。

フランスの流通大手企業体「ピノー・プランタン・ルドゥート」の組織改編・商号変更により2013年に設立された。日本にもプランタン百貨店がありましたが、その流れをくむ企業です。

グッチはイタリアの家族経営のアパレルブランドでしたが、一族の内紛により、マフィアが絡んだ暗殺事件まで引き起こします。

ライバルのLVMHも株式を所有しており、買収による小競り合いがありましたが、最終的にケリングに落ち着きます。

百貨店系物流組織からファッションとラグジュアリーブランドに成長させたのは、フランソワ・アンリ・ピノーという人物。2005年からケリング(CEO)、2003年から投資会社・アルテミス社長。 リーダーシップの下で、ケリングは小売業態を売却に成功果たします。

グッチのほか、アレキサンダー・マックイーン、バレンシアガ、ボッテガ・ヴェネタ、ブリオーニ、サン・ローランなどLVMHに対抗できる組織に。ドイツのスニーカーブランド・プーマも傘下に収めていた時期もあります。

少し古いですが、グッチvsヴィトンの構図をわかりやすく解説してくれています。

一族のどろどろ模様を描いた「ハウス・オブ・グッチ」。Amazonprimeで配信されていますが、まだ有料のようですが、面白い作品です。

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