PFAS 永遠の化学物質 米軍基地周辺で基準値超え

社会考察

ホームセンターなどでは安価フライパンが売られています。安いため使い捨て感覚で、利用している人も多いかと思いますが、これが非常に危険です。

PTFE・PFOA・PFOSなどテフロン・有機フッ素樹脂加工のことを総じて「PFAS(ピーファス)」と呼びます。「永遠の化学物質」と呼ばれ、非常に難分解性の高い化学物質です。

食物や飲料水などを通して人間の体に次第に蓄積され、肝障害や高コレステロール、免疫機能の低下、数種類のがんなどの深刻な健康被害を引き起こすとされており、PFASの規制強化が求めらている。欧米では規制が始まっていますが、日本などはこういった規制が非常に遅いため自己防衛が必要です。

テフロン加工フライパンの多くにPTFEが使われています。このPTFEが高温になると有害ガスを発生させると報告されています。さらにテフロン加工フライパンに接着させる際に使うPFOAやPFOSも有害物質です。

安価なフライパン危険と思ったほうがいいです。PTFE・PFOA・PFOSフリーと記載があると大丈夫ですが、やや高額です。セラミック、ホーロー、鉄が安心です。

プロの洋食の料理人が愛用しているアルミ製のものは、違うリスクがあるといわれます。アルミを熱すると有害物質が発生します。通常は体内で腎臓機能などの自己免疫力で、分解・排出できますが、直火で熱するとできない量の有害物質が発生すると考えられています。アルツハイマー認知症の原因?神経性疾患と関連性も研究されていますが、まだ定かではありません。アルミホイール焼きがブームになったときに危険性が指摘されました。

英国のリヴァプール・ジョン・ムーアズ大学のパトリック・バーン氏はPFASについて「おそらく21世紀に人類が直面している最大の科学的な脅威です」と指摘しいます。

米国・デューク大学のナディア・バーボ氏らのチームによって研究が発表されました。

川や湖で捕獲された淡水魚1匹を食べると、有毒な化学物質で汚染された水を1カ月分飲む場合と同量の化学物質を摂取してしまうという。PFASは生物学的にも化学的にも極めて分解されず、長期間にわたり環境に残留する。

研究チームは2013年~2015年にかけてアメリカ中の川や湖で500匹以上の淡水魚を捕獲し、PFAS汚染のレベルを調査しました。淡水魚を1匹食べた場合に摂取するPFOSの量は、汚染された飲料水1カ月分に匹敵する。また、研究チームは野生の淡水魚の総PFAS汚染レベルは、アメリカ食品医薬品局(FDA)が検査した養殖魚のPFASレベルの約278倍だったことを報告しています。

米国でのPFAS問題は、1999年の化学メーカー・デュポン社の工場の廃液による汚染訴訟に遡り、7万人の血液検査が行われ、PFASが腎臓がんや潰瘍性大腸炎などの病気の原因となったことが明らかにされています。

 

日本でも問題が起きています。

東京・多摩地域の住民を対象に血中のPFAS(有機フッ素化合物)濃度を調べている市民団体の調査で、東京都国分寺市と立川市で、数値が特に高くなっていることが分かった。米国の指標に照らすと、8〜9割の人が健康被害の恐れのある水準で、住民に不安が広がっている。

問題になっている東京の井戸水の汚染源は不明ですが、米軍横田基地(福生市)内で長年にわたり大量に土壌に漏出したPFASを含む泡消火剤との関連が疑われています。神奈川県や沖縄県内の米軍基地内や周辺でも、高濃度での検出が相次いで発覚しています。米軍基地周辺を中心に、愛知県豊山町、北名古屋市、兵庫県明石市の117箇所が危険があるといわれる。

PFASは煮沸で除去することができず、浄水器も販売されていますが、独自基準で効果薄いと言われています。水関係のビジネスで名が知られている大手以外は、詐欺的な人間が関わっていると可能性も多く、信用に当たりません。

「活性炭を利用した浄水器には無害化効果が期待できる」と言われていますが、飲料水として体内の取り入れないほうが無難です。

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