米国のリベラルの精神的支柱といわれるノーム・チョムスキー。94歳と高齢の御大ですが、晩年を汚すスキャンダルの疑惑が浮上している。
児童性愛犯罪者として世間を騒がせた実業家・ジェフリー・エドワード・エプスタインとの関係性、長年の交流と巨額の資金援助が指摘されています。少女からの性接待のうけた可能性も。
エプスタインと交流があった人物としては英国のアンドリュー王子、マイクロソフトのビル・ゲイツ元会長、クリントン元大統領、トランプ元大統領なども名前が上がっている。
ビル・ゲイツは、関係性があったことにより妻メリンダ・ゲイツの怒りを買い離婚している。クリントン元大統領に至っては少女たちをあてがわれたことは間違いないようです。トランプ元大統領は、交流があったものの、どちらかというと敵対関係と。
サマーズ元財務長官はエプスタインに妻の財団への支援を求め、ニューヨークの名門バードカレッジのレオン・ボットスタイン学長は大学への寄付金名目で15万ドル(約2000万円)を受け取っていた。
エプスタインから性犯罪をうけた被害者の訴訟が相次でおり、メインバンクだったJPモルガンは訴訟中、ドイツ銀行は2023年5月17日、7500万㌦(100億円)の支払いで合意している。
ノーム・チョムスキー
マサチューセッツ工科大学(MIT)の名誉教授。資本主義における不平等や抑圧を批判する活動を続け、進歩的知識人して知名度が高く支持者も多い。とくに左よりのメディアからは人気が高い。
著名な言語学者で政治評論家・社会運動家でもあり、反米・反資本主義の立場から先頭に立って活動を続けてきた。ベトナム戦争の反戦活動で有名に。
筋金入りのアナキストと知られる。
国家権力や宗教など一切の政治的権威と権力を否定し、自由な個人の合意のもとに個人の自由が重視される社会を運営していくことを理想とする思想のことをアナキズムといい、思想に感化された人をアナキストといいます。
進歩的知識人・文化人は日本では共産党などの左翼思想の活動をさすが、米国においては保守の対立軸、リベラルの思想的根拠されますが、ベトナム戦争たけなわの左翼活動家です。現在ではリベラル勢力が都合よくつまみ食いしている感じでしょうか。
とりわけ、米国のリベラル陣営からは政治的懸案が浮上するたびに「時代の良心、世界的な権威」などとして公の場での発言が求められている。
韓国に関しては、文在寅(ムン・ジェイン)政権を支持、韓半島終戦宣言なども評価している。ウクライナに関しては、西側が軍事的援助をしていることを批判「領土を分かち、ロシアに譲歩せよ」と主張している。
ジェフリー・エドワード・エプスタイン
米国でいちばん有名なロリコン、ヘッジファンドの経営で財を成し、富豪の地位を手に入れたが、裏では幼い少女への性的児童買春を繰り返していた。
1953年1月20日生まれ、ユダヤ系でニューヨークブルックリン出身。高校教師をしていたが、教え子の金融関係に務める親に才を見出され、投資銀行ベアーズ・スターンズに転職します。
トレーダーとしてキャリアを積み、ベアーズの重役に上り詰めます。が、ヘッジファンドとして独立、さらに資産を築き上げます。2008年の時点で、表面的な資産は1200億円と言われています。実態はさらに多いと。
この男の最悪なところは、自分だけの性的搾取では飽き足らず、人脈づくりの道具として利用していたこと。恵まれない家庭の14-19歳の少女、数千人をそそのかして性奴隷化し、政財界や学界、文化界の有力者らと投資のアドバイスや性接待で巨大な人脈を構築した人物として知られる。
法廷で裁かれたケースもあるが、軽い刑で逃れている。
2006年、フロリダ州パームビーチの邸宅で、少女に猥褻行為をしたとして逮捕、2008年に禁錮18ヶ月の判決が言い渡される。この裁判では、追求する検事は、後の労働長官となるアレクサンダー・アコスタ。児童買春1件を認める見返りに、大幅な減刑をする司法取引を持ちかけていた。この司法取引により、連邦裁での起訴を逃れることに。
将来的に政界へ野心のある検事アコスタとの、何らかの取引・忖度があったと思われています。
本来なら終身刑レベルの犯罪ですが、エプスタインは収監されたのは13ヶ月で出所することができた。そもそも、日中は外出することができる内容で、夜に刑務所に戻って就寝するという刑、収監中も金儲けに励み、女性を買い漁っていたと疑われている。
このゆるゆるの司法取引が、後に糾弾される。2019年7月、トランプ政権下で労働長官に出世していたアコスタは辞任に追い込まれる。
児童買春で有罪判決後に自殺したと報道されたが、法医学者マイケル・バーデンは、他殺されたことを示す証拠があると発表している。
2016年に再び訴えられる。
2016年4月に、エプスタインを相手取り、カリフォルニア州の女性が連邦裁判所に告訴した。
告訴したのはジェーン・ドウ(Jane Doe)名前のわからない女性。訴訟で、本名が不明または本名を出したくないなどの場合に、女性の名前めかして用いる。男性の場合はジョン‐ドウ(John Doe)。
1994年、マンハッタンの邸宅で行われたパーティー中に、当時13歳だった彼女が性的暴行を受けたというもの。この訴訟は、連邦法の下で有効な申し立てとならなかったため、2016年5月に連邦裁判所判事によって棄却。
これも圧力があったと言われる。大統領選挙の直前に行われ、原告は脅迫をうけて会見をキャンセル。トランプ陣営が疑われたが、否定している。
2019年、再び逮捕、勾留中に自殺したが消された疑いも。
2019年7月6日、パリから自家用機で帰国した際、ニュージャージー州のテターボロ空港で逮捕。容疑は、2002年から2005年までの間、マンハッタン、ニューヨーク、パームビーチの自宅で14歳を含む未成年の少女数十人を性的に搾取した疑い。
2019年8月10日、再審の申し立てで逮捕・勾留されていたニューヨーク州の拘置所内で首を吊って自殺した。ジェフリーの弟のマーク・エプスタインから鑑定を依頼された法医学者マイケル・バーデンは、2019年10月30日、他殺されたことを示す証拠があると発表している。
ギレーヌ・マクスウェル。元恋人が未成年の女性をリクルートして紹介斡旋をしていた。
イギリスのメディア王・ロバート・マクスウェルの末子。ルパード・マードックとライバルだった存在で、デイリー・ミラーなどを所有していた。1991年11月、大西洋カナリア諸島沖合で自らが所有する豪華大型ヨット「レディ・ギレーヌ」から転落し、数日後に水死体で発見された。事故と処理さらたが、他殺説が囁かれている。
父の死後、米国に移住して、エプスタインと交際することになった。エプスタインは少女性愛者のため関係があったのか不明だが、少女たち勧誘、斡旋、ロリコン実力者たちへの手配をしていた存在。
2019年にエプスタインが勾留中に自殺した後に消えたが、2020年7月2日、性犯罪目的の未成年者誘拐・斡旋共謀などの容疑で逃走先のニューハンプシャー州で連邦捜査局に逮捕された。2022年6月28日、ニューヨーク連邦地裁は、ギレーヌに対し禁錮20年を言い渡した。
ギレーヌは父ロバート・マクスウェルが最も目を掛けていた子供であったと見なされており、異常に親密な父娘関係であったとされる。父の死後、メディア帝国は解体、崩壊している。
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