大晦日の夜から、1月11日まで屋台が並びます。

屋台を出しているのは、テキヤと呼ばれる露天商。親分子分の関係や一家といった疑似家族制度で成り立っている組織が多いため、暴力団組織と間違われやすいが、現在、そのほとんどは暴力団と関係がないという。

以前は、テキヤ稼業をシノギとしていた極東会と川崎を縄張りにしていた二率会(にびきかい)が露天の並びや揉め事を収めていたと言われています。

露天、屋台を出店するには食品衛生責任者を置き、出店するエリアの保健所に営業許可申請を出し、設備を整えた上で許可をもらう必要がある。だがそんなものは建前。

保健所の許可はいるけれど、テキヤが1日か2日出す店に、そこまでの衛生管理は求められていない。水道を引いているわけでもなく、水をバケツに汲んできて、調理器具も手もそこで洗って終わり。普通の飲食店や食料品店にはうるさいほど細かい保健所の衛生管理も、数日しかその場に出店していない屋台には、厳しくあたるのが難しい。

露天は流行りを取り入れます。B級グルメの「富士宮やきそば」が流行れば、数店舗は見られますし、タピオカもたくさんあった時もありました。今年は0でした。ここ数年、唐揚げが流行っているため、よく見られます。

定番中の定番の「たこ焼き」「お好み焼き」が姿を消しています。目に見えて数を減らしている状態ですね。お好み焼きは歩きながら食べるのが困難だからわかりますが、たこ焼きは人気自体が薄れているようです。

価格的に考えてしまうかも。600円です。「築地銀だこ」なら量も多いし、数段、美味しいたこ焼きを提供してくれます。関東の人間は、お祭りの露天で食べる「たこ焼き」が特別感があったと思いますが、それが薄れているのは明らかです。今どき冷凍食品も安くて美味しいですからね。

甘いスィーツ系が人気がありました。店の前に人だかりができています。コロナ渦でも儲かるのはベビーカステラといいます。原価がかからない割に個数が出るので、ひとたび評判になると稼ぎが違うらしい。

毎年、メイン通りから外れる路地には、店先に椅子やテーブルを並べ、食事ができる形態がなくなっていました。コロナがぶり返しているので、規制がかかったのかな?

大晦日の夜に既存のラーメン店などの前に、勝手に吊るしたと思われる裸電球の下、丸椅子と丸テーブルで寒い中、焼き鳥、おでん、熱燗、日本酒が情緒ある風景でしたが、残念です。茶店というスタイルだそうです。昭和チックで、なんだか美味しい気がするんですよね。

数年前は、すごいお好み焼きてんを見かけたんですけど、今年はありませんでした。川崎大師の名物的な唐辛子売リも見つけることができません。違う場所?に出店していかも知れません。