【投資詐欺】玉井暁 650億だまして執行猶予判決

人物

玉井暁という男の名前が浮上してきた時期は、2013年「アサイー」という商材を使ったネズミ講・モナヴィージャパンが話題になったときでした。

アサイーボウルというデザートがハワイで人気を集めます。ハワイ好きやお洒落なモデル界隈の人達が、マスコミで取り上げだしますが、それに便乗するかのように、登場した感じでした。

アサイーのスムージーをボウルに盛りつけ、グラノーラなどのシリアル食品やバナナやイチゴなど好みの果物をのせて好みで蜂蜜をかけて、お洒落な朝食的な食べものです。

モナヴィーという会社は、アサイベリーとう果物のジュースを販売し、サプリメント、エナジードリンクも製造しているらしい。アメリカでは急成長しているらしい。売れているらしい。日本ではAKB48の前田敦子が飲んでいるらしい。優木まおみが愛用しているらしい。

ぜんぶ「~らしい」です。ねずみ講ですから、実態なんてあったものではありません。

4本で17000円。

実は説明会に行ったことがあります。正確には見学したという表現が当てはまりますが・・

神奈川県横浜のイベント会場の一角を借りて、数百人規模のセミナーを開いていました。百貨店の最上階にあるイベントスペースです。次の催事イベントに切り替えで、遭遇したわけですが、なかなかすごい光景だったので強く記憶に刻まれています。この男がいたのか?覚えていないです。

プロジェクターを駆使して、永遠「私がこれでいくら儲かったか」「車を買いました。マンションを買いました」そして、「このビジネスがあなたの生活を劇的に変えます」「日本人は、日本人は」と連呼して「自分が変わる」行動を促します。「不労所得」という言葉がキラーワードという感じを受けました。将来的な不安を煽って、副業に関心のある人達にとっては、琴線に触れるのかもしれません。

客席には、大きくリアクションする盛り上げ要員が配置され、イベントは無理やり活況があるように見せて、まっとうな思考がある人間にとっては、薄ら寒く滑稽な光景でした。新興宗教?と思いましたが、マルチ商法はよくあることだといいます。

ただ、このモナヴィーという会社は、ラッセンの絵画販売のように軟禁状態にしたり、強制的な勧誘はしていなかったようで、断る人達も多かったといいます。数打てば当たる手法だったようです。

会員登録するブースが設けられて、紹介料を貰うため、収入を得るためには自分で在庫を抱える必要がるようです。紹介する人が増えれば、増えれば儲かる仕組みです。末端は在庫を抱えるわけですから、微々たる紹介料のために、友人関係を破綻せてまで働きます。

ピラミッドの上位が利益を独占し、その上位の人達は、もちろん仕組みを作った人達です。ネットワークビジネス、言い方を変えればマルチ商法、ねずみ講です。代表的なところでは「アムウェイ」や「ニュースキン」です。しばらく音信不通の友人などに誘われて、こういった名前が出てきたら要注意です。友人ではありませんので、はっきり断りましょう。

記憶が定かではありませんが、日本には1980年代くらいからあったと思います。「スワイプ」という万能洗剤が流行して、学校の保護者会などで問題になったことがあったと思います。販売する保護者がいたらしく、みんな付合い程度に購入してあげていた感じだったのかな?

赤旗を愛読している共産党系の先生が、かなり怒って「ねずみ講、無尽講はだめです!」と注意喚起をしていた記憶があります。ネットワークビジネス、マルチといった言葉はありませんでしから、初めて聞いた言葉でした。

このアサイーマルチ商法を行っている外資系のモナヴィーは、東京都港区赤坂にあり、ブラジル原産のヤシの一種「アサイー」などを使った高級野菜ジュース。4本セットで17000円。玉井暁はトップ販売員でしたが、このとき脱税で逮捕されています。

カリスマ販売員「インペリアル・ブラック・ダイヤモンド」というわけのわからない称号を得て、2億8000万円を稼ぎ出していましたが、まったく申告をしていませんでした。2013年、1億円を脱税したとして罰金2200万円の判決を受けています。

ネットワークビジネスは、ろくなものじゃありませんが、女性化粧品メーカーなども有名なところもあります、別に紹介などするわけではなく、普通の通販的に利用されている方も多い。玉井暁は、さらに犯罪的な金融商品の投資の勧誘に手を染めていきます。

ジェリービーンズという金融商品投資の詐欺で650億円を集めます。

投資実態などなく、最初から自転車操業的に配当で信用を得て、逃げ切りを図る作戦でしょうか。アサイーネズミ講で得た経験もフル活用しており、紹介すれば利益が上がるという嘘SNSで発信、被害が拡大してしまいました。「貧乏は連鎖するのでウイルス」「金持ちなって自由になろう」という言葉が印象的です。

  • 2019年5月頃から人工知能(AI)を駆使した仮想通貨の自動取引で必ず儲かるので、出資すれば必ず儲かるなどと謳ってセミナーやビデオ会議通話などで出資を募っていた、投資グループ「ジュビリー」の運営に関わっていた会社役員・玉井暁容疑者(逮捕時53歳)が、2021年11月逮捕されました。

    玉井暁容疑者らが運営していたのは、「ジュビリーエース」、「ジェンコ」、「グローバリティクス・テック・リサーチ(GTR)」と称する金融商品らしきもので、シンガポールに拠点を置き、仮想通貨の価格差を利用して利益を生み出すシステムを使って確実に利益を出すとし、このシステムを作ったのはシンガポール国立大学を卒業した天才で「ボビー」という人物などと謳っていました。

    玉井暁容疑者らは全国でセミナーを開いたり、ビデオ会議通話などを駆使したりし、1ヶ月に10パーセントから20パーセントの利益が見込める、元本保証などと言って出資者を勧誘していました。

    玉井暁容疑者らが運営していた、ジュビリーエースは当初は配当や、新たな出資者を紹介した場合の報酬などを支払っていましたが、2020年11月、システムメンテナンスや国外との仮想通貨の送金のやり取りが難しくなった事などを理由にして突如として業務停止を発表し、出資した金が出勤出来なくなるトラブルが発生していました。

    2021年に入ってから、多数の相談を受けたことから警視庁が捜査に動いており、2021年11月10日までに、金融商品取引法違反(無登録営業)の容疑で、ジュビリーエースの運営に関わっていた玉井暁容疑者ら7人を逮捕しました。

    逮捕されたのは7人
    ・玉井暁(53)・宮崎由季子(31)・高橋智道(59)・松永風菜(29)・谷譲(62)・中里明(40)・宮城良太(53)

被害にあったのは、大学生、社会経験の未熟な20代がほとんどで、ターゲットにしていました。SNSを駆使して、海外で豪遊している姿を投稿し「お金持ちアピール」。配当を受けた人達の「喜びの声」を真に受けてしまう。詐欺師の常套手段ですが、最初は配当金を受け取れ、信用を得ようとします。いわば見せ金です。

ただ、配当金も巧妙な仕組みで、出金はできなかったようです。言葉巧みに出金を拒み「GTRという新商品に預入金を移行できる」「月10%」という訳の分からない仕組みを説明して、さらなる投資を誘ったようです。月10%、年利120%・・これを信じるか。闇金ウシジマくんの3~4倍の金利です。

ある程度社会経験があれば、明らかな詐欺だとわかりますが、20代で経験が少なかったり、仕事や生活に不安不満を抱えている人にとっては、画像や動画などで証拠だとして示されると、騙されてしまうのか。

集めるだけ集めて、システム不調で出金をできないようにし、頃合いを見て逃げたという流れでだと思いますが、仮想通貨取引所がいきなり閉鎖されて、資金フリーズすることは稀にあります。投資家の自己責任といことで、曖昧に解決してしまう。

アサイーのネズミ講で儲けた玉井暁ですが、脱税で逮捕され罰金刑を受けています。いきなり投資「ジュビリー」詐欺スキームをつくったわけではなく、その前段階があったと言われます。

米国仮想通貨が絡む投資詐欺「ビットクラブ」

日本でもかなりの人が参加していたようですが、預け入れた資金や出ていたはずの利益は一切出金できず、被害となっていますが、日本からの参加人数、資金など把握できません。

全体としては、約800億円もの被害を出したようです。

「ビットクラブ」はビットコインのマイニングプールとされていました。マイニングとは仮想通貨の取引記録を記録する作業を手伝い、その報酬として仮想通貨を得ることです。マイニンググループはこのマイニングを共同で行うグループのこと。

  • 2008年10月末、「Satoshi Nakamoto(サトシナカモト)」と名乗る匿名の人物がインターネット上に『Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System』と題する論文を投稿。それから約2か月後の2009年1月3日、ビットコインのジェネシスブロック(最初のブロック)が生成された。

    暗号通貨創成期に、ゲーミングパソコン並みのグラフィックボーが搭載されていれば、自宅で暗号通貨ビットコインが掘れる事ができました。異常な電気代がかかるため、割に合わなくて廃れていきました。

高性能のパソコンに投資するのが「ビットクラブ」でした。ビットクラブがマイニングに使うコンピューターシステムへの投資をするという形でプールに参加できるとしていました。参加者は自分でコンピューターを用意しマイニングする必要はなく、コンピューターシステムに投資との名目で、500ドルから3,500ドルの資金を出資するだけです。(詐欺ですから実態はありません)

コンピューター設備に投資するだけで、マイニングの報酬が会員にシェアされるシステムですが、500ドル投資すると年利は何と100%とされていた。これだけで怪しいです。さらに、新しい会員を紹介したときに支給される紹介料です。ねずみ講・マルチ商法の仕組みです。

最高額3,500ドルを投資した人は、新規会員獲得のためのHP(ホームページ)を用意してもらえます。そのHPから入会した人がいれば報酬がもらえる、アフィリエイトのようですが、ねずみ講です。報酬がもらえるため、推薦するHPが激増、被害を拡大する要因になってしまいます。

2018年に配当停止が発表。配当停止の理由はマイニングによる収益が減り、会員に約束していた高額な配当が支給できなくなったからと発表されています。配当停止から1年後の2019年9月には、アメリカの公式サイトはダウンし、日本の公式サイトも更新が止まります。

FBIの捜査が始まり、2019年の年末には運営責任者が逮捕されています。FBIは、ポンジスキームと報告しています。主犯のマシュー・ブレント・ゲッチェは、2020年12月まで勾留されていましたが、保釈されています。

この米国「ビットクラブ」の推進していたのが玉井暁です。セミナーなどで積極的に会員を集めていた推進者と言われます。日本からの投資家が多かった要因です。巧みな話術で、全国でセミナーを開催、数百億円を集めたとも。

この辺の関係がイマイチわかりません。米国「ビットクラブ」の関係者と密になって活動していたのか?相当な資金を投入して、資金は凍結されていますから大損した?桁外れの集金力で特別な扱いをされていたようですが、

米国「ビットクラブ」が2018年に停止しています。国内で玉井暁が、投資グループ「ジュビリー」の運営を本格されたの2019年頃。カモられた?その穴埋め的に始めたのか?

どっちにしても、米国「ビットクラブ」主犯のマシュー・ブレント・ゲッチェに習ってポンジスキーム詐欺を働き、それに習って逃げ切り?を図ろうとしているようです。どこかに資金が隠している可能性が高いと思われますが、海外だと追うのは無理かもしれません。

ねずみ講のたちの悪いところは、投資家を投資家が呼び込む、出資者が出資者を呼び込みます。すべて共犯という意識が生まれます。一方的な被害者と言えないところにあります。

まったく意味不明です。

2021年11月に逮捕されましたが、2022年3月23日に判決が出ました。

執行猶予付きの判決です。

罪状:金融商品取引法違反・懲役:2年6ヶ月・罰金:300万円・執行猶予:5年

650億円のお金を騙し取りこれで済むなら、被害者は泣き寝入りです。おそらく海外の口座に9割の資金が隠していると云われ、ほとぼりが冷めたら、海外で優雅な暮らしが待っているのでしょう。

判決が言い渡された傍聴席には、被害者がたくさん訪れていたそうです。過去に巨額詐欺事件「豊田商事事件」では、被害者から頼まれた右翼団体と思われる男2人に殺されています。マスコミの前で殺害された衝撃的な事件でした。口封じの説もありますが・・

東京国税庁 24億円滞納で2億円を差し押さえる。

所得税24億円を滞納したとして東京国税局に現金などを差し押さえられたことが分かりました。おととしまでの3年間で所得税24億円を期限までに納めなかったとして、東京国税局から捜査段階で警視庁が押収していた現金などおよそ2億円を差し押さえられていたことが分かりました。

やっぱり隠しています。裁判所は甘い処分でしたが、国税庁には頑張ってほしいものです。どう考えても被害者には、戻らないでしょう。

日本ではネットワークビジネスが7000億規模となっています。すべてが犯罪的な経済活動をしているわけではありませんが、関わらない方がいいビジネス形態です。しつこい勧誘には、はっきりと断りましょう。日本人の美徳としては、曖昧に相手の気分を害さない断り方をしますが、それにつけ込んでくるのがマルチ商法であり、ネズミ講、詐欺師たちです。

1日本アムウェイ920億5800万円東京栄養補助食品
2三基商事869億円大阪栄養補助食品
3ニュースキンジャパン376億2000万円東京栄養補助食品
4フォーデイズ371億5200万円東京栄養補助食品
5アシュラン325億円福岡化粧品
6ノエビア260億円兵庫化粧品
7フォーエバーリビングプロダクツジャパン223億3000万円東京栄養補助食品
8シャルレ222億5800万円東京下着
9モリンダジャパン210億円東京栄養補助食品
10ナチュラリープラス200億7000万円東京栄養補助食品
11ジャパンライフ185億円東京健康機器
12モデーアジャパン(旧ニューウェイズジャパン)179億円東京栄養補助食品
13ベルセレージュ165億円東京
14高陽社160億円岐阜栄養補助食品
15エイボン・プロダクツ155億8000万円東京化粧品
16日本シャクリー121億4500万円東京栄養補助食品
17日本タッパーウェア100億円東京台所用品
18モナヴィージャパン100億円東京栄養補助食品
19赤塚85億円三重栄養補助食品
20イオン化粧品80億円大阪化粧品
21シャンデール74億円奈良下着
22日建総本社70億円岐阜栄養補助食品
23ザマイラ62億3000万円東京化粧品
24セプテムプロダクツ61億8000万円愛知化粧品
25ネイチャーケア・ジャパン61億円東京栄養補助食品
26バイオクイーン57億円大阪美容機器
27ハーバライフ・オブ・ジャパン56億4400万円東京栄養補助食品
28サミットインターナショナル55億円北海道下着
29ロイヤル化粧品55億円東京化粧品
30アイビー化粧品52億13000万円東京化粧品
31シナリー50億円東京化粧品
32インヴェル・ジャパン50億円東京健康機器
33グラント・イーワンズ49億500万円福井下着
34メラルーカ・オブ・ジャパン45億円東京栄養補助食品
35マナビス化粧品42億円千葉化粧品
36TIENSJAPAN38億円東京化粧品
37ジャパンローヤルゼリー36億5000万円宮城栄養補助食品
38ニナファームジャポン36億3000万円東京栄養補助食品
39グリーン・プラネット34億円東京水関連商品
40スターライズ31億円東京化粧品
41三和30億円福岡水関連商品
42プロティオス25億7800万円東京栄養補助食品
43M325億円東京栄養補助食品
44マナテックジャパン24億円東京栄養補助食品
45サンテクレアール23億円愛知栄養補助食品
46アミン23億円福岡美容機器
47ケイエスビー22億5000万円大阪寝装品
48エルセラーン化粧品22億円大阪化粧品
49ベガ20億350万円福岡化粧品
50オードビー・ジャポン20億円東京化粧品
51アイスター商事20億円東京化粧品
52エックスワン20億円東京化粧品
53フォーライフリサーチジャパン20億円東京栄養補助食品
54エクスフューズジャパン20億円東京栄養補助食品
55ピュアクリスタル20億円福島化粧品
56シー・エム・シー19億5100万円東京栄養補助食品
57イオスコーポレーション19億2000万円東京栄養補助食品
58ハッピーファミリー19億円大阪栄養補助食品
59トータス17億5000万円東京自然食品
60シェラバートン15億9000万円東京化粧品
61日本ベスト13億円神奈川美容機器
62シナジーワールドワイド・ジャパン12億8000万円東京栄養補助食品
63日本ユサナ12億5000万円東京栄養補助食品
64国際友好交易12億円東京栄養補助食品
65IPSコスメティックス12億円東京化粧品
66エヌエーシー12億円福島化粧品
67DNA11億5000万円東京栄養補助食品
68レインボー11億円神奈川寝装品
69クレス薬局10億円三重化粧品
70マイ・フレンド10億円静岡下着
71GNLDインターナショナル10億円東京栄養補助食品
72エニシティ・ジャパン10億円東京栄養補助食品
73ユニヴェール9億3000万円東京栄養補助食品
74エコロインターナショナル9億円栃木化粧品
75エムジーエム8億8000万円東京栄養補助食品
76ペレ・グレイス8億5000万円東京化粧品
77ビー・エッチ・シー8億1000万円京都下着
78ウィル・サーチ8億円神奈川栄養補助食品
79セモア8億円東京下着
80ライラック8億円大阪栄養補助食品
81日本ネイチャーズサンシャインプロダクツ8億円大阪栄養補助食品
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