広島の名投手 北別府学が死去 成人T細胞白血病

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広島カープ名投手の北別府学氏がお亡くなりになりました。

カープ黄金期を支え通算213勝、沢村賞を2度獲得。数日前のブログでは、ご家族が入院していることを更新、骨髄移植の副作用、GVHD(移植片対宿主病)を発症していることを伝えていた。

北別府さんは2020年、成人T細胞白血病の治療で末梢血幹細胞移植(骨髄移植)を受けたが、移植患者にみられるGVHD(移植片対宿主病)の症状をたびたび発症していたようです。

成人T細胞性白血病の原因は?

ウイルスによって、日本の一部の地域で母から子へ感染してしまう病気です。授乳などによる母子感染によるものですが、感染力が弱く、確率は20%と言われます。授乳期間が長いと感染確率が高くなり、昔は対策も練られておらず、感染の可能性は高かったと思われます。性交渉などの感染は可能性としてあるものの危険性は低い。とくに女性から男性の感染は低い。

専門家の中では、従来の白血病とは別物という認識があります。白血病の名がつき、同じ骨髄移植による治療を行うため同類と思われますが、ウイルスと遺伝子異常の原因が異なります。

血液のガンといわれる白血病というのは血液細胞が腫瘍化し増殖する疾患で、主に遺伝子異常が原因となっています。 それに対し成人T細胞白血病はウイルスが原因となり、異常細胞が増殖していく疾患。

ウイルス保有者を白血病キャリアと呼びます、「ヒトT細胞白血病ウイルス-I型」の略称で、一度感染すると生涯ウイルスを持ち続けることになり、このウイルスを無症状で持続的に保有している方を「HTLV-1キャリア」と呼びます。

これが発病しなければ、なんの問題もなく人生を終えることができますが、60年をすぎると発症がみられ、過酷な治療を行わなければなりません。

この、ヒトT細胞白血病ウイルスに感染している人の割合は、九州や沖縄に多いことがわかっています。

海岸線に沿って中国地方の日本海側、四国の太平洋側、紀伊半島、北海道や東北にもウイルス保有者が多い地域があり、離島に多い。一方で内陸部では少ないのです。

海岸線を伝わってウイルスの移動があったことはわかりますが、それ以上の研究はよくわかっていません。東南アジアでは台湾に感染者が多い地域がみられますが、中国、韓国では稀です。昔に大陸ではなく、台湾などの島国経由で入ってきて、性交渉などにより、子孫に伝わったようです。

日本以外では、カリブ海周辺、赤道付近のアフリカの一部、イランなど中東の一部、ニューギニアなどのオセアニアに一部において感染率が高い地域があります。詳しいことはわかっていません。

論争としては、佐賀県玄海町にある原発が取り上げられたことがありました。

森永 徹(元純真短期大学・健康科学)が佐賀県玄海町とその周辺での白血病による死亡の増加を挙
げている。玄海原発を再稼働差し止めが主な要因ですが、風土病とし成人T細胞白血病の多発エリアを差っ引いても多い、原発のせいではないか、という森永説。

ただこれは再稼働を差し止めの色合いが強く、発電所がない地域と感染割合が高い地域での説明がつかないため、原発の影響とは言えないとなっている。

玄海原発と白血病 

 

 

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