中国の人口減少 本当の数字は2億以上少ない?

社会考察

中国がデータの改ざんしていることは今更という感じですが、地方都市が統計は、目標に合わせ改ざんすることはよく知られている。「これが目標」と中央が定めたら、そう寄せるしかない。

そもそも人口14億人という数字も怪しいと思っている。14歳以下の出生データが辻褄があわない疑惑がある。中国の国勢調査は5年毎に行われる。2020年の総人口を14億1178万人と発表しているが、出生率データと合わず、12億8000万人に届かず、出生数自体も1000万人を大きく下回っている可能性がある。

ニューズウィークが2023年3月14日つたえている。

  • 「男が増えすぎた」一人っ子政策を支えた、出生率改ざんの「本当の問題」

    <合計特殊出生率を水増して「一人っ子政策」を無駄に長引かせたことの問題は、少子高齢化を急速に招いたことだけではない>

    1人の女性が生涯に産む子供の数を推定して求めた平均値を合計特殊出生率(TFR)と言う。これが2超で維持されれば人口は増加し、2を下回れば人口は減る。

    一般に、女性の妊娠可能な期間は35年間とされる。従って絶対的な一人っ子政策を持続させた場合、35年を過ぎるとTFRは1になる。

    中国の一人っ子政策は1980年頃に始まり、35年後の2015年にいきなり廃止された。1980年当時のTFRは3だったが、2015年には1に近づいていたはずだ。おそらく1.05くらいか。

    にもかかわらず2015年の中国政府による公式統計で、TFRはずっと高い1.6とされていた。これは論理的に不可能な数字だ。

    つまり、中国のTFR値は水増しされていたことになる。一人っ子政策をいたずらに長引かせた結果、どんな事態が生じたか。高齢化の影響が深刻化しただけではない。人口の男女比の不均衡という由々しき問題がある。中国はインドをも上回る「男性超過」の状態を放置しているのだ。

    その弊害として男性は結婚相手に困る上、社会問題として性犯罪を含む暴力犯罪や、違法性風俗が増加する。そして結局はTFRをさらに低下させ、少子化に拍車をかけてしまう。

    練乙錚(リアン・イーゼン)YIZHENG LIAN
    香港生まれ。米ミネソタ大学経済学博士。香港科学技術大学などで教え、1998年香港特別行政区政府の政策顧問に就任するが、民主化運動の支持を理由に解雇。経済紙「信報」編集長を経て2010年から日本に住む。

儒教圏の国では家父長制・男子優先という考えが強い。それに経済的環境が相まって、出生率が下がっている。

長年続いた「一人っ子政策」により、男女の人口比が偏り、男性が女性よりはるかに多い「男余り」の社会になっている。2020年には、結婚年齢とされる20-45歳の年代で、男性は3000万人も余ることになる。

儒教では、家庭内は,子は父に従い,妻は夫に従い,年長者を尊ぶ,尊卑の序によって秩序づけられる。 このような男尊女卑の,夫は妻の天であるという儒教的な考えがある一方,男性は陽の気,女性は陰の気を分けもち,世界を構成する二つの根源的存在の一つを担う妻は,夫と対等であるという道教的な認識もあった。

 

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