Amazon薬局 処方薬のネット販売計画 無理かな?

社会考察

2023年、米ECの巨人・Amazonが日本の処方薬のネット販売に参入するという報道が、様々な媒体で報じられていました。ただ報道されていた時期によりも経済状況が悪くなっており、Amazonも18000人にリストラを行っている。かなり流動的で参入してくるのかも不透明とも。

Amazonは再販制度に守られていた書店を衰退要因になったとも言われ、日本の薬局業界は戦々恐々と行ったところかも知れません。ただ書店もAmazonの躍進もあるかと思いますが、構造的な歪によるところが大きく、「Amazon薬局」が開店してもそれほど影響はないかも知れません。主となる顧客の高齢者がAmazonを使いこなして、薬を処方されるとは思えませんし。

Amazon薬局と言われますが、Amazon自体が調剤薬局を行わないとみられます。既存の薬局がAmazonのプラットフォームに店を構えるスタイルではないのかと。Amazonは資金力は莫大ですから、ある程度の規模のドラックストアの買収する可能性あるのかも。

希望することが前提ですが、紙の処方箋ではなくデータで受け取れる「電子処方箋」が2023年1月から開始されたので十分可能です。ただ、現状は電子処方箋は利用できません。運用は開始されましたが、準備が整った医療機関に限定されているため、普及するの時間がかかりそうです。参入障壁に近い後ろ向きな声もちらほら。症状が安定していて、医師と薬剤師が薬の反復利用の患者に限定されそうです。

データで薬局に送り、自宅で受け取ることができる、オンライン診療も組み合わせれば、病院に足を運ぶ頻度も減らすことができ、理想的です。

利便性は申し分ないため、地方や過疎地には需要があるかも知れませんが、近所に薬局がある中高年に使いこなせるシステムになるのか?町の薬局にしてもオーバーストア気味です。しかし、利用している人はわかるかと思いますが、どこの薬局も混雑していて、病院に近いところはなおさらです。

体感としてきめ細かやかなサービス、質の競争は行われていませんが、Amazonが参入した場合、やる気のない個人の薬局などは淘汰され、中小は再編という形がお決まりです。そもそも薬剤師にサービスや質を求めるのはどうかと。

日本の調剤医療費は、年間7.5兆円(2020年)の巨大市場です。調剤薬局の数はコンビニよりも多く、6万店以上。大手の調剤薬局チェーン10社のシェアは15%程度。野心のある外資から見れば美味しくごちそうと映るのは必然です。

2020年に米国ではAmazon薬局は始動しています。日本と違い、医者にかかることが費用的難し異人が多く、薬局の立ち位置がかなり違うので、比較はできませんが、既存の調剤薬局に影響は今のところみられていません。

参入を計画したものの、やめる経営判断はいとわないAmazonです。参入自体、見送るかも知れませんね。

社会考察
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