A&W Restaurant 米バーガーチェーン

社会考察

1919年に創立した米国のファストフードチェーン「A&Wレストラン」。日本では沖縄県にしか店舗がありませんが、米国とインドネシアを中心に16の国と地域で1200店舗以上を展開しています。

A&Wが一番歴史があると思っていましたが、ホワイト・キャッスルというチェーン店が、創業は1921年で、アメリカ合衆国における同種の事業の先駆的存在となっている。A&Wはルートビアスタンド形態だったことが考慮されていると思われます。

ルートビアとは、アルコールを含まない炭酸飲料の一種。ノンアルコールビールに近いものです。商品としてのルートビアは、アメリカ合衆国において19世紀中頃に生まれたとされる。バニラや、桜などの樹皮、リコリス(甘草の一種)の根(root; ルート)、サルサパリラ(ユリ科の植物)の根、サッサフラス、ナツメグ、アニス、糖蜜などのブレンドによって作られる。使用原料やその配分は厳密に決まっておらず、銘柄によってさまざまなアレンジが施されている。

サロンパスの匂い?で癖がある飲み物ですが、気候がいいところだと美味しく感じます。

かつては「A&Wルートビア」ブランドも保有していたが、現在はドクターペッパー・スナップル・グループ(Dr Pepper Snapple Group)の手に渡っている。

米国以外では、インドネシアとフィリピンに多く店舗展開している。日本では沖縄のみとなるが、歴史は古く1964年から。沖縄の本土復帰が1972年ですから、ある意味、一番早いファーストフードとなります。

公式には、ダイエーがつくり出した1970年の「ドムドムバーガー」です。当時ダイエー創業者だった中内㓛は、マクドナルドを誘致、合弁を試みたが、主導権を握れる51%以上を主張したため、この計画は破談となり、似せてつくった「ドムドムバーガー」が誕生します。

1/4と1/3 米国人は分数がわからなかった。

1973年に米国のマクドナルドが、クォーターパウンダーを商品化します。パティが4分の1(クォーター)ポンド=約113グラムあることが名前の由来となっており、2017年まで日本のマクドナルドでも提供されていました。

1980年代にA&Wは、マクドナルドのクォーターパウンダーに対抗するため、「サードパウンダー」を新メニューに追加。サードパウンダーはバーガーパティの調理前の重量が3分の1ポンド、すなわち約151グラムあり、マクドナルドのクォーターパウンダーよりもボリュームがある点が売りでした。

同価格帯で、勝負して、テレビやラジオのCMを大量に流します。しかし、まったく売れません。大失敗に終わります。当時の経営者、アルフレッド・タウブマンは、理由を求め、市場調査会社に依頼します。

結果、「なぜ4分の1ポンドの肉と同じ値段を、3分の1ポンドに支払わなければならないのか?」米国人は分数がわからなかった。1/4のほうが大きいと思っていたようです。

米国人は分数がわかない。数字が大きい=でかい。という結論に至ったようで、2021年10月、30年以上の前の失敗を風刺しながら、3/9という数字で再販売。サードパウンダーの商品名から、スリーナインスパウンダー。

 

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