TGI Friday’s 破産 物価高に追い込まれる

社会考察

米国のTGI Friday’s(TGI フライデーズ)が破産したというNEWS

米国でも、それほど大きく展開しているレストランチェーンでなかったようですが、それでも最盛期には800店舗程度はあったといいます。

体力的に弱っているところで、コロナ禍が襲い、物価高による客足が遠のき破産という流れ。4月にレッドロブスターが破産し再建を図っているので、同じような道をたどるかもしれない。

1965年に、アラン・スティルマンによって、ニューヨークで興された。

1号店はマンハッタン1番街1152番地にあったが、1994年にこの店舗は閉鎖された。1975年にカールソン・カンパニーズ(ホテル・旅行業)の傘下となるが、2014年に投資ファンドが株を取得、共同運営を行っていた。

TGI Friday’sは開業当初は、男女が出会えるバーとして営業していたこと。1960年代は女性が公の場所でお酒をのことは殆どありません。場所によっては許されない行為でした。

1960年代は公民権運動、反ベトナム戦争運動ともに女性解放運動も行われます。

それにより社会での活動が活発し、受け皿としての役割を果たします。女性が酒を楽しめる場所を提供し、単身者同士の出会いを求める場所として成功を収めます。出会い系の先駆けともいえます。

TGIFの意味
Thank God It’s Friday(神様ありがとう、今日は金曜日)という、よく使われる言葉の略。日本で言う「花の金曜日」に。

勤務や学校の一週間の最終日・金曜日を迎えた事を神に感謝する表現でSNSで使われる。(知り合いの米国人は口頭では使わんといっていた)最初に使ったのはTGI Friday’sですが、1967年公開の映画の影響が大きい。

ドナ・サマーやデブラ・ウィンガーが出演してるディスコブーム全盛時に作られた青春コメディ映画。

個人的には、2015年に閉店した東京・六本木店は仕事で訪れたことがありますが、ほとんどが外国人客、横浜の方は、外国人男性と日本人女性といった感じでしたね。

1960年代にできたレストランチェーンで、2024年5月に破産したのがレッドロブスター。人種隔離のさなか、黒人客を差別しなかったレストランとして名を刻まれています。

破産の原因は、食べ放題導入による経営戦略のミスと所有していた不動産売却収益が親会社あたるファンドに入ったため、上昇した賃料が収益を圧迫したためといわれる。

ビル・ダーデンが創業したレッドロブスター。

1968年、フロリダ州レイクランドで開店します。公的施設での人種隔離の廃止を義務付けた公民権法の成立されたのが1964年です、4年経過していますが、多くのレストランは黒人客を歓迎はしていない社会情勢。

レッドロスターは、最初から人種隔離のないレストラン(という触れ込み)

これには、創業者のビル・ダーデンが人種的偏見がなかったというわけでもないようで、初期の頃は、ショッピングモールの近隣に開店する戦略をとっており、多くの黒人顧客を容易に獲得することができたためといわれます。

地元の白人が経営するレストランで差別や暴力を受ける心配もなく、高級レストランの雰囲気を体験できるためといわれます。

「差別をせず人種に関係なく受け入れたレストラン」「創業者ビル・ダーデンは公民権活動をしていた」というのは誇張がある。

開店当初から黒人労働者を雇用してはいたようですが、他の店と同じようにお客さんとしては黒人は受け付けていなかったようです。後にの黒人層を取り込むためのマーケティング戦略が功を奏したと言われている。

さらに、提供されるメニューが黒人客層に人気を博したのも要因とされます。

ナマズやザリガニ、揚げた魚のフライなどは黒人の伝統料理。本来、屋外で作っていたものを「店内料理」として取り込んだのがレッドロブスターでした。席に座り、注文して白人が運んでくる、差別を受けていたものにとっては、社会的地位向上の体験、象徴となります。

ビヨンセの楽曲「フォーメーション」の歌詞の中には、恋人をレッドロブスターに連れて行くというくだりがある。

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