マイク・ジェフリーズ・アバクロCEO 組織性犯罪

人物

1992年から2014年まで衣料品小売業者アバクロンビー&フィッチの会長兼CEOを務めた米実業家。

英・BBCが2023年、組織的な性加害事件が起きていたいと報道している。

報道が作用したことは確かで、報道からすぐの2023年10月、ニューヨークで集団訴訟の告訴を受けます。1年経過してようやく逮捕となったようです。

CEO在任期間で100人以上の性被害といわれる、が、在任期間が長いため10倍はいるかもしれません。モデルの仕事匂わせ、断ると業界から干される圧力を感じさせるやり方。世界各地の自ら開催する「パーティー」に男性モデルを派遣していたといいます。

現在80歳、単純に計算しても70歳くらいまではしていたことに。

男性の同性愛者は、高齢者でも性欲が旺盛、抑えきれない人がいるとよく聞く話ではあります、金と権力を持った老人、不思議ではない話か。日本のジャニー喜多川もそうだったようだし。

ブランドを世界的なものにした功労者ではある。年間2500万㌦の損失を出す「ファッションの辺境地」から、2006年までに年間20億㌦の収益を上げことに。

意図的なアプローチなのか?セミヌードモデルの広告、人種的および性的に無神経なスローガン、そして「クールな子供たち」へのマーケティング姿勢で物議を。話題性には事欠かない。

ゲイの着る服と呼ばれていた時期がありますが、ジェフリーが退任してから改革が功を奏し「嫌われブランド」から脱却に成功、売上、株価は上昇基調で。むしろ絶好調と言える。

このスキャンダルが、ネガティブ要因になるのか?それとも完全に関係を断ち切ることをアピールできるか?会社が訴訟対象となることもあり得るし、すこし不透明ではある。

アバクロ前CEOらを起訴 モデル志望の男性ら15人に性行為強要か 

毎日2024/10/23

米ニューヨークの連邦地検は22日、カジュアルブランド「アバクロンビー&フィッチ」のマイク・ジェフリーズ前最高経営責任者(CEO、80歳)ら3人を性的人身売買などの罪で逮捕、起訴したと発表した。

自らの財力や影響力を利用し、モデル志望の男性ら15人に性行為を強要したとしている。同社は日本でも「アバクロ」と呼ばれ、若者らの間で人気がある。

ジェフリーズ被告のほかに起訴されたのは、パートナーのマシュー・スミス被告(61)とジェームズ・ヤコブセン被告(71)。

起訴状などによると、被告らは2008~15年ごろ、同社のモデルになれると信じ込ませて男性ら15人に対し、ニューヨークのほか、英国やフランスなどのホテルで性行為イベントに参加させたとされる。

男性らは直前まで詳細を知らされず、秘密保持契約を結ぶよう求められたという。最年少は当時19歳で、大半がモデルを目指していた。

数人はアバクロの店舗で勤務する従業員で、所属モデルもいたという。ジェフリーズ被告を巡っては、英BBCが昨年10月、複数の男性を性的に搾取していたと報じた。

組織的な性的人身売買を見過ごしていたとして、同じ月に元所属モデルがアバクロを相手に民事訴訟を起こし、米連邦捜査局(FBI)も捜査に乗り出していた。

被告は1992~2014年にアバクロのCEOを務めた。性的人身売買の罪で有罪評決を受けた場合、最長で終身刑が下される。米紙ニューヨーク・タイムズによると、アバクロはコメントを拒否した。

日本では2009年12月15日東京・銀座六丁目に直営店をオープンしたが、勢いがあったのは僅かな期間で衰退。現在は銀座の旗艦店とアウトレットモールに4店舗を維持している。

歴史は古く1892年にニューヨークでスポーツショップとして創業。創業者であるデイビット・T・アバクロンビー。高品質なキャンプ・狩猟関連用品を展開。1900年に顧客だったエズラ・フィッチが経営に参加し、1904年から「アバクロンビー&フィッチ」となっている。

セオドア・ルーズベルト大統領や文豪・ヘミングウェイなどが好んだ無骨な衣料店としてスタートします。

米国外の展開には消極的なブランドでしたが、

1988年にリミテッド(女性下着のヴィクトリア・シークレットなど、後にスピンアウト)により買収され、1992年にジェフリーズをCEOに迎え入れると方針を転換、海外展開も積極的に。

2000年代後半から13カ国に進出しましたが、いずれもうまくいっておらず縮小もしくは撤退している。

1990年代は同性愛的なカタログで(批判的な)注目を集め、白人優先の雇用で、ヒジャブ(イスラム教の女性要スカーフ)を理由に雇用を拒否し最高裁まで争われたこともある企業。差別的で印象は最悪なブランドであったことは確かです。

過剰な同性的プロモーションや大っぴらな人種差別は、消費者から信頼を失い、2022年にはネットフリックスのドキュメンタリー「ホワイト・ホット」が配信され、ブランドとしての凋落、失墜を描いている。

アパレル業界は栄華衰退は他の業界よりも早く、このまま消滅するかと思いきや

2023年、株は285%高騰し、米S&P1500種株価指数で最も上昇率の高い銘柄となります。半導体・NVIDIAをも凌いだのだことは驚きを持って伝えられています。2023年40億3000万㌦(約5843億5000万円)の売り上げを稼ぎ、前年比10%の伸びを記録。

ミレニアル世代(1980年から1990年代半生れ)の復調は諦め、次のZ世代(1990年代半から2012年頃)に生まに顧客ターゲットを見直します。これが上手くいことに。中途半端な刷新ではなく、過去のスキャンダルから脱却する思い切りはお見事と言えます。

80歳のジェフリー容疑者。高齢で逮捕は難しいという報道もありましたが、踏み込んだようです。

 

 

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