「病院の債務保証」うたい無登録集金容疑 8人逮捕、被害80億円
コロナ禍で経営難に陥った病院の債務保証をうたい、無登録で出資を募ったとして、警視庁は歯科医院などを運営する会社「ザ・グランシールド」(東京都中央区、破産手続き中)社長の中村佳敬容疑者(46)=東京都江東区=ら8人を金融商品取引法違反(無登録)の疑いで逮捕し、15日に発表した。
他に逮捕されたのは、信用保証会社「トラステール」(東京都千代田区、破産手続き中)代表の高橋章容疑者(61)=千代田区=や勧誘担当の元社員ら男女7人。警視庁は中村容疑者が事件を主導し、高橋容疑者らに持ちかけたとみている。
中村容疑者らは2020年4月~23年1月、「年利20%で元本保証」などとうたい、16人からトラステールの社債への出資を無登録で募った疑いがある。この16人は計約1億3千万円を出資した。全国の延べ約1300人から計約80億円を集めたとみている。
元本保証で年利20%に騙される方もどうかしていますが、優秀な2人の女性を使い医療関係者に営業をかけていたといいます。女性が集めた金額は46億円とも。中村佳敬・容疑者は有名生保企業の営業マンだったようです。
1年以上前から問題になっていました。
「マウスピースの歯科矯正」「150万円以上かかる歯の治療費が無料で出来る」 そんな誘い文句は危険な罠でした。2023年1月、この治療をめぐるトラブルで、150人以上が損害賠償を求め、東京地裁に集団提訴しました。被害を訴えるモニター患者は福岡が最も多く、約700人にのぼります。
中村佳敬・容疑者は10億円を高級外車の購入のほか、家賃の支払いやキャバクラに使っていたと。
今回の逮捕は、「病院の債務保証」で集めた資金に関するもの。組織的詐欺にしては被害金額が少ないため、警察の動きを褒める声もありますが、1年前の「マウスピース歯科矯正詐欺」段階では立件できておらず、これからといいます。
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