流行【サウナ】がん予防治療に効果は期待薄?

癌予防

がん治療の観点から見ると、がん細胞は熱に弱いという事がはっきりしており、43度で死滅することがわかっています。

「熱に弱い」というがんの性質を利用した治療法には、長い歴史があります。「ハイパーサミア(温熱療法)」というは、患部を42〜44度程度に30〜60分加温する治療法です。

この方法は、起源をたどると1866年にさかのぼり、医師W.ブッシュ(ドイツ)の高熱による腫瘍消失報告にあります。

1900年ごろ、アメリカでも研究成果が確認され、有効な加温方法やがんに対する温熱効果があきらかになりました。日本でも昔から、湯治という療法があります。

あくまでも医学が未熟だった時代の民間療法です。43度程度の温熱のみでは、その後にがんが再発したり転移したりする場合もあることがわかっています。

サウナも身体を高温で温めるので「治療をすることができる」と謳っている人がいますが、フィンラインドの研究では、効果は認められないという結果が出ています。予防にもならないということです。

フィンランドはサウナ促進の前向き研究ですが、がんに関しては効能は、見つけることができませんでした。サウナやラドン温泉などで「がんが治った」と適当に喧伝している悪質な人達がいます。一時的に、がんマーカーが下がることがあるかも知れませんが、治ることはありません。

フィンランド最古のサウナの歴史は約2000年前にまで遡るというが、いわゆる「温熱療法」は長い間、癒しと回復のためのものとみなされ、あらゆる健康法と関連しているとされる。

日本には1960年代に入ってきたといわれています。石をたくさん乗せたストーブと、石に水をかけてつくる蒸気で室内の温度と湿度を調整します。室温は100℃以上になります。

国内では、先述のドラマの影響で「サウナ」⇒「水風呂」⇒「外気浴」を繰り返すことで至高の心地よさを味わうことを「ととのう」と表現し、独自の入浴方法として知られるようになっています。

SNSでインフルエンサーを中心にサウナに関する投稿が盛り上がり、若者の間でサウナー(サウナ愛好者)が増加、サウナブームが到来したといわれています。2021年の新語・流行語大賞にサウナに関する言葉がノミネートされたことも話題となりました。

サウナで汗をかくことや水風呂に入ったときの爽快感が血行促進やストレスの緩和につながっていてサウナ=健康というイメージがあります。

だが、サウナは本当に健康にいいものなのだろうか? 

血管の収縮や拡張に依存して、血管を柔らかくして拡張させ心機能を改善し、自律神経を調節し、血液中の脂質バランスにも好ましい影響を及ぼすとされています。

また、既に疾病にり患している方でも、血圧を下げ、心不全の方の心機能を改善し、慢性気管支炎や喘息の方の呼吸を楽にし、リウマチ患者の関節痛を軽減すると言われています。

医学の主流となっている大規模試験の成績は、サウナ発祥の地といえるフィンランドの研究が主であります。フィンランド 虚血性心疾患危険因子研究の参加者の研究では、サウナ入浴の回数が増えるほど心臓突然死、冠状動脈疾患、心血管イベントの頻度は減っているとされています。

更に認知症やアルツハイマー病などの、加齢に伴う神経疾患を発症するリスクもサウナの頻度に応じて減少します。男性では、週に4~7回入る人は、1回の人と比較して認知症を発症するリスクが66%低く、アルツハイマー病を発症するリスクが65%低いという結果が出ています。

サウナ発祥のフィンランドデータなので?アルツハイマーリスクがこんなに低くなる?と疑問は残ります。

「デトックス」に関しては科学的根拠はありません。汗はかくけど毒はでません。

この観点から言うと、サウナ・ホットヨガ・断食、やる意味な位という結論になってしまいます。身体の中にたまった有害物質や老廃物を排出することを意味する「デトックス」。

『解毒』を意味する英語の略語だが、“毒素”の定義があいまいで、きちんとした定義もない。便利な言葉として健康ビジネスに利用されているのが現状です。

たくさん汗をかけば、気分がスッキリする人は多いが、サウナに「デトックス効果」があるという説は間違いです。そもそも人間が汗をかくのは体温を下げるため。汗から有害物質が出ているというデータは存在しません。

カナダでの研究報告によれば、普段の食生活で体内にたまった有害物質のうち、汗に含まれて出る量は0.02%。激しい運動をしても0.04%程度にとどまるそう。

よく聞く話ですが、飲酒したアルコールを身体から抜くのにサウナを利用する人がいます。アルコールも身体にとっては有害物質のひとつ。お酒を早く抜く方法として「サウナで汗をかく」という方法は全く効果がありません。逆に脱水症状になってしまいます。

デトックスという言葉が独り歩きをし、毒素以外のものも含めて“排出する”という意味合いで使われている。

もともと身体は、不要なものや有害なものが身体の中に入らない仕組みになっている。食品添加物に含まれる有害物質を摂取した場合でも、尿や便で排出してしまえば問題はありません。そのときに『解毒』を行うのが、腎臓と肝臓。この2つが健康であれば、問題なく有害物質を排出できます。

水分を適切な量を取り、排泄するのが本当のデッドスックです。老廃物や毒素(有害物質)を体内にためないためには、便や尿の排泄が重要です。

腎臓は血液を濾過(ろか)し、毒素や老廃物、余分な塩分と水分を尿として身体の外へ排出する器官です。その尿からは毒素のうち20%程度が排出されるといわれています。

ここでも健康で商売をする人達がいます。

おしゃれな女子で流行した「デドックスウォーター」というものが存在します。十分な水分を取ることは重要ですが、これが効果があるのか?なんの裏付けもないのが正解です。どれだけ栄養素が溶け込んでいるか?解毒効果があるか?科学的な確証はまだありません。

砂糖たっぷり飲料を飲むより、はるかにいいとは思いますが、名前の通り「デドックス効果」がある科学的根拠は現在のところありません。

ホリエモンとdaigoさんはサウナ肯定派です。

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