ロドリゴ・ロア・ドゥテルテ、フィリピンの第16代大統領(在任:2016年6月30日 – 2022年6月30日)。警察官、ダバオ市長(7期)などを務め「フィリピンのトランプ」と呼ばれていた。
ドラックを扱う犯罪組織を徹底的に潰したことで、「秩序の回復」戻したことで名を残している。そのやり方が容赦のない殺害だったため、人権意識の高い国からは批判を浴びた。麻薬戦争による死者は6201人。
「ヒットマン7人抱えていた」 麻薬密売人の殺害で議会証言 前比大統領
フィリピンのドゥテルテ前大統領は28日、在任中に自ら麻薬密売人の超法規的殺害を命じたとされる「麻薬戦争」について上院公聴会で証言した。
ドゥテルテ氏は「国のためにやるべきことをやっただけ。謝るつもりも、言い訳するつもりもない」と強調した上で、地元で自ら7人のヒットマンを抱えていたと認めた。
ドゥテルテ氏は、計20年以上市長を務めていた同国南部の地元ダバオ市で、暗殺集団を雇っていたことを明かし、「皆死んだ」と語った。
密売人らが反撃するよう仕向けろと警察に指示していたとも告白。「殺害する理由ができるからだ」と説明した。ヒットマンだけでなく、警察官にも報酬を払っていたと証言した。
ドゥテルテ氏は大統領だった2016~22年、違法薬物を根絶するため「麻薬戦争」を仕掛け、密売人らを殺害。警察は死者を7000人以上としているが、3万人が殺害されたとの見方もある。
この問題を巡っては、国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)が人道に対する罪で捜査しているが、フィリピンは19年にICCから脱退しており、独自に調査を進めている。
ドゥテルテ氏の元側近の警察幹部が密売人殺害の報酬システムなどについて証言。波紋が広がっていた。
一般的には許されない行為だが、当時のフィリピンの国内事情を考えると、ドゥテルテ氏が良かれと思って実行したであろうことは推測できる。
コロナ・ワクチン接種を拒否するものへの弾圧的な姿勢も見られた。
親日家としていられ、南沙諸島の問題を抱えている中国には強行姿勢だった。ただ、軍事的牽制はしていない、中国は軍事力を使う口実を誘ったともいわれるが、それに乗らずに乗り切ったかたち。
大統領をやめた現在も、中間層から高い支持をうけているという。
麻薬戦争による容赦のない取締は賛否があるのは確か。捜査とか関係なしで、疑わしいものを警察官で編成された部隊が次々、射殺していきました。
すぐに、警察署に売人が自首する為に長蛇の列を作っていた報道があったかと。57万人が出頭し、刑務所が入れない状態に陥ったと。
フィリピン人の知りあいが言うには、一時的に治安は回復したが、根本は変わらないという。
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