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『プロミシング・ヤング・ウーマン』(Promising Young Woman)
2020年のアメリカ合衆国のスリラー映画。監督はエメラルド・フェネル監督の長編デビュー作で、出演はキャリー・マリガンとボー・バーナムなど。世の中のゲスな男たちに鉄槌を下す「復讐の天使」となった女性を描いている。
カサンドラ・トーマス(キャシー)は極めて優秀な女性で、誰もが彼女には輝かしい未来が待っていると確信していた。ところが、医学部在籍中、親友のニーナが同級生のアルにレイプされるという事件が発生した。
ニーナは周囲に被害を訴えたものの、誰からも信じてもらえなかったことに絶望し自殺してしまった。この出来事にショックを受けたキャシーは医学部を中退し、それ以来、近所の喫茶店でバリスタとして働いていた。
彼女には学生時代の明るさや覇気は最早なく、両親の元で毎日を無為に過ごしているかに見えた。
しかし、キャシーの夜の顔は昼のそれとは全く違うものだった。夜になるや、キャシーは復讐の鬼へと変貌し、女性を性欲のはけ口としか思わない男たちに制裁を加えていった。
そんなある日、キャシーはかつての同級生(ライアン)と期せずして再会した。これをきっかけに、キャシーは忌まわしき過去を清算する覚悟を決めた。
よくあるB級映画の復讐する女性のようなサイコパスではなく聡明な女性として描かれている。
ニーナの母と話をしているシーンで「正したい」と言っている通り、復讐をしていく中では反省や後悔をしている人には許すことをしているところは、男性的な復讐者との違いを見せている。
コメディタッチに描かれ、懲らしめる姿を痛快に見せ、強調している。怒りを伝えるために、暗く告発するような題材を、笑えて、楽しく、ぞっとさせる。
女性への性的暴行は、抵抗した形跡がないと犯罪として立証できない。酔っている状態では抵抗はできない。なぜ女性はわきまえなければならないのか?
女性は怒りを表現してはならない?有望な学生の将来を人生をつぶせるのか、大学の学長が言う。被害を受けた女性は自殺をしているのに。
この映画の権力とトラウマへの取り組みは、通常のポップ フェミニズムよりも深い。
アメリカのレイプ文化の複雑さに対する扇動的な取り組みを作品に描いている。慣習に逆らい、独創的なアイデアを楽しめるかと思います。
非常に高い評価を受けた作品です。アメリカの批評家サイトでは絶賛されています。
評家支持率は92%、平均点は10点満点で7.54点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「大胆不敵かつ啓発的な作品であり、その題材もタイムリー(Me Too ( ミー・トゥー) 運動)なものである。本作は2020年4月17日に全米公開される予定だったが、新型コロナウイルスの流行が拡大したことを受けて、公開スケジュールから引き上げられた。10月、本作の全米公開日が2020年12月25日に再設定された。
キャスト
カサンドラ・トーマス(キャシー): キャリー・マリガン
ライアン・クーパー: ボー・バーナム
マディソン・マクフィー: アリソン・ブリー
スタンリー・トーマス: クランシー・ブラウン
スーザン・トーマス: ジェニファー・クーリッジ
エリザベス・ウォーカー: コニー・ブリットン
ゲイル: ラバーン・コックス
ジェリー: アダム・ブロディ
ジョー: マックス・グリーンフィールド
ニール: クリストファー・ミンツ=プラッセ
デートレイプは社会問題化している。お酒に酔わせ、抵抗できない状態での性的暴行だが、それで妊娠しても宗教的に中絶が難しい社会である。
最高裁判事ブレッド・カバノンのレイプ問題。
2018年7月、トランプ大統領は最高裁判事に任命する。学生時代に学生寮で女性をレイプした疑いが持ち上がり、女性が議会に証言したが、昔のこと過ぎて承認された。トランプ大統領は26件のセクハラ裁判で訴訟を受けている。
ブレット・カバノー(Brett Kavanaugh )アメリカ合衆国の法律家・裁判官。2018年7月9日にドナルド・トランプ大統領から連邦最高裁判所陪席判事に指名された。保守派として知られ、アイルランド系で、宗教はカトリック。
イェール大学ロースクールを卒業後、ジョージ・H・W・ブッシュ政権下でアンソニー・ケネディ最高裁判事の助手を務める。
その後、ケネス・スター独立検察官の助手としてビル・クリントン大統領の不倫疑惑を調査。2006年、ジョージ・W・ブッシュ大統領から連邦控訴裁判所判事に指名され、首都ワシントンで活動してきた。
2018年6月、アンソニー・ケネディ最高裁判事が引退を発表すると、ドナルド・トランプ大統領は後任候補6人を直接面接し、2018年7月9日、ブレット・カバノーを指名。しかし、カバノーに高校生時代の性的暴行疑惑が持ち上がり野党・民主党が追及。
就任に過半数の賛成が必要な上院では与野党の議席数が拮抗していたため承認が危ぶまれる事態となり、採決を1週間遅らせることを余儀なくされた。10月7日に「賛成50、反対48」の賛成多数で承認され就任した。
米名門校で蔓延するレイプ競争。
名門進学校を卒業する男子生徒が、後輩の女子生徒と何人セックスができるかを競う伝統行事の犠牲でレイプされたことを、同校で初めて警察に報告し、司法の場にまで持ち込んだ。
裁判で争った後、「匿名」で訴えている限り「被害者叩き」が止まらないとして、テレビ番組のインタビューに応じ、名前と顔も公表した。
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