「プロジェクト・ニム」猿の惑星ジェネシスのモデル

映画

チンパンジーの子供を人間と同じように育てるという1970年代に全米で話題になった実験。全真相を『マン・オン・ワイヤー』でアカデミー賞を受賞したジェームズ・マーシュ監督が描く。(2011年イギリス/アメリカ)

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『プロジェクト・ニム』(Project Nim)ジェームズ・マーシュ監督による2011年のドキュメンタリー。第84回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞のノミネート候補15作品に選ばれている。 チンパンジーの遺伝子は、人の遺伝子と97%が同じ、遺伝子的にはほぼ一緒。

野生のチンパンジーは通常、4歳まで母と一緒に過ごし、母乳を飲み、夜も母と一緒に眠る。しかし、生まれて間もないNIMは、実験のため生後2週間で母から離され、人間に育てられ、人間と同じように生きる生活するようになる。

コロンビア大学のテラス博士による「Project NIM」として研究が始まる。 最初は子沢山の女性ステファニーに育てられる。母乳を与え育ててくれる彼女を本当の母親と認識するようになる。

チンパンジーの声帯では言葉を発することができない。NIMには手話を教え、言葉を覚える。人間と同じように家族の中で過ごし、遊びながらNIMは手話を覚えていく。しかし、母親として育ててくれたのステファニーが研究記録を取る作業を放棄したために、新しい母親を探すことに。

新しい環境は、コロンビア大学施設内。そこで人間と同じように洋服を着て、テーブルでスプーンを使って食事する。更におむつやトイレトレーニングまで教えられる。ここで2年生活をともにしたNIMの母親役に、心を許し人間生活を覚えていく。 しかし、NIMの母親役が大学院進学のためにいなくなる。別れを察したNIMは、襲いかかってしまう。母親役がいなくなり、NIMは凶暴化します。その後研究員に育てられますが、襲いかかってしまう。手に負えなくなり、博士はプロジェクトを終了する。

プロジェクトが終わったことで、NIMは霊長類センターに返され、折の中で生活を強いられる。今まで人間として、服を着て、テーブルで食事をしていたのに。

衰弱していくNIM、霊長類センターで働く研究員ボブが、NIMを救おうと毎日森に連れ出し、野生の姿を取り戻させるために、NIMと向き合う。NIMも心を開き信頼関係を築いていきます。しかし、ボブと信頼関係が築けたころに、霊長類センターは経営悪化で、NIMは新薬の実験施設に売られてしまう。

ボブはNIMを救うべく、たくさんのメディアに取り上げられ、救出に成功しますが、まだ学生のボブはチンパンジーが暮らせる施設を確保していなかったため、いろいろな動物を保護している牧場に飼育される。

群れで生活するチンパンジーにとって、孤独でストレスの日々を送る。母乳を与えてくれた母親役のステファニーが面会したときには、襲いかかってしまう。ボブの働きかけによって、牧場もパートナーとしてメスのチンパンジーを招きます。

ボブは牧場から、面会を拒否されてしまいす。10年の歳月を経ち、NIMとくらいしていたメスのチンパンジーが先立ちます。牧場の経営者が変わり、再会を許されたボブは会いに行きます。NIMは人間不信に陥り、他の人たちや動物たちが襲われる中で、ボブも久しぶりにNIMに会うのに緊張します。

でもNIMはボブと会うと

とても喜んで「遊ぼうね」と手話で伝えてきたのです。

残念ながらボブの保護施設ができる前にNIMはなくなります。人間の勝手な都合で翻弄される姿に、考えさせられる映画ですが、それ以上に、すごく感動的で、素晴らしいドキュメンタリーです。「猿の惑星ジェネシス」のモデルにもなっています。

人間に都合で、翻弄される動物たち。

柵には電気が流れ、「ジメジメした薄暗い監獄」と語ったのは研究生のボブ。信頼関係が築けたころに、霊長類センターは経営悪化で新薬の実験施設に売られてしまう。長い年別が経過しているのに優しく接してくれたボブのこと忘れずにいた、NIMの健気さに感動してしまいます。

すごく感動的で、素晴らしいドキュメンタリーでした。 どうしても、日本では「志村けんの動物番組」が頭によぎります。最後は動物園に返したようですが、考えてしまう作品ですね。

  言語は遺伝か環境か。

チンパンジーの遺伝子は、人の遺伝子と97%が同じ。研究をすすめていたのは、コロンビア大 心理学の教授ハーバート・テラス。彼はニムを人に預けるばかりで、彼自身がニムの世話をすることはしませんでした。

「可愛らしい研究対象。でも ニムを我が子と思ったことはない」と、この映画のインタビューに答えています。

「ニムは自分の要求を通す時だけ手話で意思を伝える」と結論づけた教授に対し

「彼は会話ができた」と言ったのはボブ。

遊びながら一緒に楽しむ=PLAYを共有できたボブでした。 

 

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