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ミッドウェー海戦は太平洋戦争の転換点となった重要な史実です。近年あまりない艦隊同士の総力戦となったこの海戦は、日本にとって悲劇であると同時に映画的な見せ場とドラマに満ちています。
120億円の制作費は、今のハリウッドでは飛び抜けて高額ではありませんが、大作の領域の作品です。海戦シーンはそれなりの迫力があります。急降下爆撃を試みる戦闘機に寄り添うような構図や激しいカメラワークは、CGをふんだんに使って臨場感を感じられます。
が、あまりにもCGに依存しすぎていて陳腐さも。薄っぺらさも。CGを駆使した映像の限界も感じられます。
真珠湾攻撃で大打撃を受けた米軍は、新しい最高司令官にニミッツ(ウディ・ハレルソン)を任命。彼はまず情報戦を制すべく、山本五十六長官(豊川悦司)をよく知る情報部のレイトン少佐に、日本軍の暗号解読を命じるのだった。
映画はこうした米側の視点に加え、青天の霹靂だった本土爆撃(ドーリットル空襲)を受けて焦り、勝ち目の薄い海戦へと引きずり込まれていく日本側のドラマも並行して描いている。空母「飛龍」で獅子奮迅の活躍を見せる山口多聞艦長を浅野忠信、勝敗のカギを握る南雲忠一中将に國村隼など実力派キャストが演じている。
この映画もチャイナマネーに頼っています。資金調達が米国内だけでは間に合わず、多くを中国の投資家に頼ったということです。中国人民と米兵が日本憎しで意気投合する場面などは、あきらかにチャイナマネーに“忖度”した場面が見受けられます。
そもそも日本が絶望的な敗戦に向かう海戦ですし、ある程度の年齢の方が見ると不快さがあるかも知れませんね。「インデペンデンス・デイ」(1996年制作)のヒットメーカー、ローランド・エメリッヒ監督を勤めている。
チャイナマネーはなにがしたいのか?ただの金儲けならやめればいいのに。
ハリウッド映画界にとって中国市場は、その映画人口の多さからいって重要な存在です。長年ハリウッドを悩ませてきた海賊版問題も3D映画の普及によって(3Dだと海賊版が作りにくい)クリアし、多大な収益を上げるようになると、中国サイドもハリウッド映画を投資対象と考え始めた。大作主義がエスカレートし資金集めに苦慮していたハリウッドと、投資先を考えていた中国富裕層のニーズが一致したといえる状況だ。
『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014年)や『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015年)などに中国(香港)資本が参入。2016年1月には『ダークナイト』や『パシフィック・リム』などの製作会社レジェンダリー・ピクチャーズが中国の大連万達グループに買収されるという事態にまで至った。
当初、出資映画はエンタメ超大作に限られ、内容面でも中国ロケを行う、中国系俳優をキャスティングする、といった歩み寄りがあった。
チャイナマネーが絡んだ映画は総じて「つまらない」。今のところそう感じる。違和感?なんでしょうね。ストーリーに問題があるんでしょうか?。薄っぺらいというのが感想です。
巨大市場ですから、全てが揃っています。日本から見れば羨望でしかないでしょう。制作資金、興行収入、撮影設備。中国が世界のコンテンツで覇権を握るのか?とまで思われましたが、決してそんなことにはなりませんでした。
そりゃそうです。言論の自由なんてない国です。統制があるところで、いい作品が生まれる訳ありません。500億円規模の興行収入を達成する国産映画作品もでてきていますが、海外のユーザーを満たす様相はありません。どれも世界標準を満たしてない共産党映画の枠を出ることは許されないようですね。
基本的に、何らかの社会的制約や障害、それに対しての葛藤と克服が下地として織り込まないと、コンテンツの価値は失われてしまいます。それは統制を破ること。体制批判に直結する可能性も秘めており、想像もつかないほど大きなリスクとなる。
このような条件下では、すでに検閲を通過して安全なもの、つまり過去に前例があるものを、手を替え品を替えて作り直していくしか安全な道はない。
1976年度版「ミッドウェイ」
ミリッシュ制作『ミッドウェイ』こちらも駄作ですが、面白いです。
ジャック・スマイト監督版の『ミッドウェイ』(1976年)
スマイトは『エアポート75』(1974)など大作を手堅く演出することで知られていた職人監督、本作はプロデューサーのウォルター・ミリッシュの作品として記憶されている。
ミリッシュは『荒野の七人』(1960)の製作総指揮で知られ、『大脱走』(1963)『華麗なる掛け』(1968)なども彼の会社の作品だった。ハリウッドで一番力のあるプロデューサーであり、アメリカ映画芸術科学アカデミー協会の会長を務めていた人。
ミリッシュ版『ミッドウェイ』では、主役のチャールトン・ヘストン、ニミッツ提督役のヘンリー・フォンダ、山本五十六役の三船敏郎、南雲忠一役のジェームズ繫田といったメイン・キャストに加えて、ロバート・ミッチャム、ジェームズ・コバーン、グレン・フォード、クリフ・ロバートソン、ロバート・ウェッバー、ロバート・ワグナー、ハル・ホルブルックといった主演スターがキラ星のごとく居並ぶ。オールスター・キャストがウリだった。
ほとんどのスターは、いた?短い出番、戦闘シーンは『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』(1960)『連合艦隊司令長官山本五十六』(1968)日米合作の『トラ・トラ・トラ!』(1970)で撮られたシーンの流用です。切り取り?
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