米「痛み止め大麻」増加 耐薬性が上昇 中毒に

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米国では痛み止めとして大麻を利用をする人が増えているという。慢性痛の鎮痛剤として、ミシガン大学の調査では25.9%だった。

ミシガン大学らの研究グループがアメリカの医師会雑誌「JAMA」で発表した。

調査は2022年3~4月に実施され、その時点で医療用大麻が利用可能だったアメリカの36州と首都ワシントンに住む18歳以上の1724人を対象におこなわれました。慢性痛の定義は「がんと関連がなく、過去6カ月間にわたり毎日あるいは大半の日に生じる痛み」とされています。

慢性痛患者の31.0%が痛みを管理するために大麻を使ったことがあるという結果が判明しました。また、過去12カ月で大麻を使用したことがある人は25.9%、過去30日間で使用したことがある人は23.2%でした。

慢性痛を管理するために大麻を使ったと答えた人のほとんどは、ほかの薬物療法なども受けていたとのことです。

胃カメラにも2倍以上の鎮痛剤が必要

慢性痛の管理に大麻を使用している成人の半数以上が、大麻の使用により処方オピオイド、処方非オピオイド、市販の痛み止めの使用が減少したと回答し、大麻の使用によりこれらの薬の使用が増加したと回答したのは1%未満でした。

大麻の使用により理学療法の利用が減った人は38.7%、増えた人は5.9%でした。大麻の使用により瞑想をすることが減った人は19.1%、逆に増えたと答えたのは23.7%、認知行動療法の利用が減ったと答えたのは26.0%、逆に増えたと答えたのは17.1%でした。

米国では医療用大麻が一般的な痛み止めの上位に存在し、利用されています。一般的な痛み止めのほかに麻薬が使用可能ですが、副作用も多いため量の加減が非常に難しいものです。コカインより安く手に入るため、深刻な中毒となって社会問題となっている。

一方で、医療用大麻は量の加減がややアバウトでも使用可能で、副作用も少なめです。ただし、乱用するとやはり副作用が非常に強い。この研究結果は「麻薬の使用量を減らすことができた」ということだが、特に副作用の多い薬物を減らすことは、社会的急務となっている。

大麻が人に及ぼす影響ははっきりわかっていない。

  • The Journal of the American Osteopathic Associationに掲載。

    日常的に、大麻を使用していると鎮痛剤が効くのに2倍の量が必要というデータがあります。米コロラド州は2012年に大麻が合法化、2014年には店舗で販売されて、日常的使用する人が多くいます。

    米コロラド州において、定期的に大麻を常用する居住者は、治療の前に多くて倍量の鎮痛剤を必要としていたことが明らかになった。麻酔へ耐薬性があるかもしれないと示唆するもの。

    胃カメラ検査等に使う麻酔の量を調べた結果、大麻をいっさい使用したことのない人に比べ、鈍感だった。鎮静状態にするのに2倍以上必要で、大麻を使用者には、思い鎮静剤を使用することある。

    平均してフェンタニール(オピオイド)は14%多く、ミダゾラム(ベンゾジアゼピン)は20%多く、そしてプロポフォール(軽い鎮静にも使うことができる一般的な麻酔薬)は220%多く必要とした。

大麻がどうやって鎮痛剤への耐薬性の上昇を引き起こしているかはまだ分かっていません。

大麻や大麻由来のドラッグはエンドカンナビノイドシステムと呼ばれる神経系のシステム内の受容体ネットワークと主に相互作用します。このシステムは空腹感や痛覚といったあらゆる身体機能に関わっています。

しかし同じように、オピオイドとベンゾジアゼピンを含む他の薬物もこれら受容体と相互作用するのです。それに大麻がこういった副作用を引き起こし得る他の経路だってあるかもしれないのです。

よくわかっていない。米国でも州ごとに合法化されているため、連邦法では認められてない。故に分類的に医療用に応用ができないため、研究は盛んではない。医療処置の痛みの対応、鎮痛剤への耐薬性などわからないまま、合法化されて広まっている現状がある。

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