「手榴弾爆発」話題にならない池田組の抗争事件

社会考察

倉敷市の住宅で「手りゅう弾」による爆発?

暴力団員が利用する住宅に手りゅう弾を投げ込み、爆発させた事件。大きなニュースといえますが、あまり報道されることはありませんでした。死傷者がなかったこともありますが、山口組の分裂抗争もだらだらと長期にわたり世間の関心が薄れていることにあるのかと。

爆発は18日午後10時過ぎ、倉敷市玉島上成にある住宅の駐車場で起き、住宅1階の窓ガラス3枚と隣接するコーポ2階の窓ガラス1枚が割れました。池田組関係者(田中勇次・副本部長の自宅?)が出入りしていたようで、住民と思われる女性は出かけており、留守を狙ったものといわれる。

池田組といえば、今年1月に衝撃てな事件をおこしています。こちらのほうが、大きく報道関心を集めました。

スターバックスで発砲、組員射殺事件。

2024年1月、愛媛・四国中央市にあるショッピングモール・イオンタウン。

日曜日の午後3時40分頃ですから、賑わいを見せていました。敷地内にある『スターバックス』に訪れた2人の男性が、飲み物を購入して屋外のテラス席に移動する。

そのうちの1人が拳銃を取り出し、相手の上半身を狙って複数回発砲。周辺は混乱に陥りますが、発砲した男は逃走することができます。

殺害されたのは石川雄一郎(49)、発砲したのは池田組若頭の前谷祐一郎・容疑者(62)

2人とも同じ六代目山口組の傘下組織に所属しており、先輩後輩に当たる関係。2015年の山口組の分裂で袂を分かれ、殺害された石川雄一郎(49)は六代目山口組の二次団体へと移り、敵対関係となっていた。

事件から2か月後、2024年3月5日、岡山県内で逮捕されています。今回の手りゅう弾投げ込みは、スターバックス射殺事件の報復と見る向きもありますが、今のところ判然としません。

池田孝志・組長は商売に長けていると言われ、

岡山県警などの推定値で、動産や不動産などの資産300億円とされる。主要な事業は貸しビルや賃貸マンションであり、地元や東京など全国の主要都市に50棟以上を保有する。 また街金的な金融業や駐車場なども経営し、限りなく「正業」に近い事業を展開している。

300億円というのは多く見積もっての額だと思われますが、一晩で50億の資金を集めることができると言われるくらいの経済ヤクザです。厄介なことに、ほぼ合法的な経済活動といわれ、警察も取り締まることが難しいと。

池田孝志・組長

池田組とは

岡山県岡山市北区に本部を置く独立系指定暴力団。山口組分裂の時には、神戸山口組についた。

昭和40年から存在する老舗組織。

三代目山口組の二次団体である大石組内に、池田孝志が池田組を設立した。

池田は大石組内で頭角を現し、1982年には若頭に就任した。1992年2月に、池田が五代目山口組の直参に昇格し、同時に池田組も山口組の二次団体に昇格した。六代目体制の2007年6月、若頭補佐に就任する。

結成当初から岡山県内を地盤に山口組の傘下組織として活動したが、2015年夏の山口組分裂以降は神戸山口組傘下で活動した。現在は独立の組織として存続している。

経済的に独立して活動できる資金を調達できていると言われ、優れた収入源を確保していると思われ、多種多様の業種に介入していると。

神戸山口組在籍時代には山健組、宅見組と並び主要組織に位置付けられていた。

対立する六代目山口組からは資金源を断つ目的として襲撃のターゲットとされて、組員が負傷・殺害される事件が多発している。

2016年5月31日、岡山市内で、若頭・髙木忠が射殺される。実行犯は、山口組系弘道会髙山組傘下組員であり、事件後岡山県岡山南警察署に出頭している。

2020年5月30日、池田組本部事務所前で、若頭・前谷祐一郎が山口組系大同会幹部に銃撃され、重傷を負う事件が発生する。ヤクザの世界では法要の時の抗争はご法度ですが、ヤクザと認めないという意思表示といわれる。

2020年7月28日、池田が神戸山口組を脱退。

2020年9月10日、岡山県内で指定暴力団・絆會と、正式に親戚団体として締結。

2022年10月26日、岡山市北区の理髪店にて、組長・池田孝志が山口組系山健組傘下妹尾組若頭に刃物で襲撃される。8時間後に岡山市北区にある池田組長の自宅付近で、池田組関係者の車両が銃撃される。

岡山県には浅野組という、大組織に属さない暴力団も存在し、地場組織として生きていくことはできる土壌はあるのかもしません。
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