八丁畷(はっちょうなわて)と読みます。川崎駅から各駅列車の次の駅で、ぎりぎり徒歩圏内です。
日払いの人たち住まいにしている簡易宿舎が立ち並ぶエリアです。昔は治安が悪い場所でしたが、川崎警察署が移転してから、だいぶ変化したと思います。日雇いの労働者を管理している暴力団の事務所が何件かありましたが、現在はなくなっています。
個人的には、教習所(飛鳥ドライビングカレッジ川崎)があり、川崎区に住んでいる高校生は、川崎駅の近くにある関東自動車学校のどちらかに通うことになります。昔の話ですが、関東は厳格で、飛鳥はゆるいという評判でした。紹介すると割引もあって、数万円くらいの差が出るため人気がありました。昔の話です。
教習所と川崎警察署の免許更新以外、行く理由が見つからないところですが、昔は本当に治安が悪かったです。駅近くの酒屋の店頭では、旋盤で指がないおじさん(たぶん)が、ワンカップを飲んでいる光景を覚えています。
駅前の店はシャッターがおりています。京急とJRが乗り入れている駅ですが、JRは関東の秘境線と呼ばれる鶴見線です。日中は30分に1本の運行です。
八丁畷は、8丁(約870m)にわたるまっすぐな一本道の意。川崎宿の外れにあり、江戸時代の人骨が戦後、道路工事などでたびたび発見された。震災や大火、飢餓などで亡くなった身元不明の人々を街道の並木に埋葬したと推定されている。
戦後の高度経済成長期に工業都市として発展した川崎市、そんな中でも川崎区は工場や現場の労働力として地方から集まった人々を受け入れる為の簡易宿泊所が数多く建てられた地区で、規模は山谷や寿町程ではないが、昭和30~40年代に建てられた粗末な木造建築の簡易宿泊所が市内各所に点在している。
日進町は30数軒の「ドヤ街」が形成されていて京急八丁畷駅近くに密集地帯が存在するのだが、日進町で大惨事が発生した事があります。
2015年5月17日午前2時頃、川崎区日進町の簡易宿泊所「吉田屋」の玄関付近から出火したと思われる火災が発生、隣接する「よしの」と合わせて二軒が全焼、焼け跡から死者11名、重軽傷者17名を出している。燃え盛るドヤの中から助けを呼ぶ住民男性の声が生々しくテレビで全国放送された。
全焼した簡易宿泊所「吉田屋」「よしの」の二軒は、周囲三方を鉄筋コンクリートのマンションに囲まれた形になっていて、一時期は炎が隣接するマンションの8階くらいまで立ち昇り、マンションの住民の多くも一時避難。ドヤの北隣にあるコインパーキングに泊めてあった車にも延焼し、車数台も被害に遭っている。
宿泊者の9割は生活保護を受け、簡宿を住居として利用していた。宿泊者名簿は焼失し、身寄りがなかったり親族と疎遠になっている者も多いとみられ、死亡者の身元確認が難航した。
2016年2月までに市消防局は、出火場所に火の気がなく、ガソリンとみられる成分が検出されたことなどから火災の原因は放火であるとする報告をまとめるとした。
二棟とも木造二階建てとして市に届けていたが、改築によって実質的には三階建ての吹き抜けになり、それが火の回りを早める結果となってしまった。また、木造の簡宿は全国的に少ないという。
建築基準法や市の条例で三階建て以上の宿泊施設は鉄筋コンクリートにしなければならないことになっているが、構造上の問題は川崎市消防局は把握していたものの、2014年に行った立ち入り検査で防火設備や衛生面で問題はないと判断、建築基準法は管轄外として市役所の担当部局には伝わっていなかった。
ただし、吉田屋が建築確認を申請したのは条例が制定される前のことであった。
この付近で良い話題はありません。事故事件が取り扱われます。京急八丁畷駅と踏切は、人身事故が多発地帯です。本当に多い場所で自殺の名所です。
京急本線八丁畷駅前踏切人身事故・救助しようとした男性もなくなる
2017年4月15日に発生した鉄道事故である。9時10分頃、神奈川県川崎市川崎区の京急本線・八丁畷駅前の踏切で、77歳男性と52歳男性が京成高砂発三崎口行き下り快特列車に跳ねられて死亡した。77歳男性は、付近の防犯カメラの映像や目撃情報によると、事故直前に駅前でタクシーを降り、警報灯点滅後に踏切内に入り立ち止まった。
52歳男性はそれを見て駅の改札付近から踏切に向かい、遮断機が降りた後声を出しながら手招きして踏切内に入り、77歳男性の救助を試みた。電車の運転士は約50m手前で2人に気付き、ブレーキをかけたが間に合わなかった。
77歳男性は以前から家族に「死にたい」などと話しており、自殺を図ったとみられる。なお、踏切にあった非常ボタンが押されていなかったことが後の調査で判明している。
2021年10月6日に発生した人身事故
万引きした少年が逃走して、特急にはねられた事件もありました。
2003年に川崎市の京急八丁畷駅近くの古書店で起きた出来事。 万引きした中学生を店主が捕まえて、警察に来てもらって対応している間、隙を見て中学生が逃亡。遮断機の降りた踏切を無理矢理渡ろうとして、快特電車に跳ねられて死亡。 その後書店が叩かれて閉店。なんとも後味悪い事件でした。
「(中学生が万引きしたくらいで警察を呼ぶなんて、被害者の書店は中学生の将来を) 配慮してくれないと」という近所の住民がインタビューに答えていた。マスコミの誘導もあったと思います。
警察に通報した古書店に対し、「人殺し」「配慮が足りない」などと非難する電話やファクスが相次いで寄せられ、閉店に追い込まれてしまった。
古書店の店長は「捕まえた一人一人に対するきめ細やかな配慮まで行う心の余裕がなく、性格や置かれた環境、背景を的確に洞察する能力はなかった」と店頭に謝罪文を張り出し、被害者であるはずの古書店が責を負う状態になってしまう。
男子生徒は、漫画本6冊を上着の中に隠して万引きした。防犯カメラで様子を見ていた店長が呼び止めたが、生徒が連絡先を話さなかったため、警察に通報。
生徒は川崎署員が署へ任意同行しようとしたところ逃げ出し、断機の下をくぐって京浜急行の踏切に入ってしまい快速特急下りにはねられた。川崎署によると、男子生徒の両親は「子どものせいでこんなことになってしまい申し訳ない」と話しているという。(読売新聞)
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