日高屋vs中華食堂一番館 ライバルになれず失速

社会考察
中華食堂一番館 浅草ROX前店

「日高屋」を脅かしている激安中華チェーン「中華食堂 一番館」。

加速度的に増えて、日高屋をある程度、追い詰めるか?と思われましたが、パワーダウンしているようで、むしろ閉店傾向にあるようです。コロナ前には、せんべろ(1000円以内で楽しめる飲み方)の有望店として持ち上げられていましたが、確かに酒類は安いけど、それ以外の特徴がなかったかも知れません。

  • 1987年10月、東京都豊島区でラーメン屋として誕生します。2004年1月「かけらーめん」を看板商品として打ち出し低価格路線転換。2005年4月「かけらーめん一番館」のVC1号店が東京都渋谷区に。「株式会社KVC一番館」を設立し「中華食堂一番館」の1号店を豊島区に出店し今の形になります。

    2018年11月には東京都・埼玉県・神奈川県・長野県に計31店舗を有す。

    2021年、KVC一番館はFC運営から撤退。店舗数は26店舗で、そのうち西武新宿駅前店の1店舗のみが直営で、ほかの25店舗はFC店となっていた。FC企業に譲渡された。

居酒屋代わりお店として利用されることがある日高屋。さらに安い。

酎ハイとハイボールの中ジョッキは100円(税込)。第三のビール「クリアアサヒ」の中ジョッキが200円、生ビール「アサヒ スーパードライ」は300円。主なメニューは「炒飯」(350円)、「かけらぁ麺」(290円)、「焼き餃子」(6個で200円、4個では150円)などとなっている。

川崎の店しか行ったことがないですが、ほとんどのお客さんが餃子と100円の酎ハイとハイボールです。500円くらいで済ます感じです。コスパはいいかも知れませんが、そんなに長居できる店ではないので、ちょい飲みですね。

タブレット注文やロボット炒飯マシーンなどハイテクを導入しているので、お会計のストレスや味のばらつきはないかも知れませんが、特徴がありません。麺類にいたっては、高級カップラーメンに負けるレベルです。

ハイテクで効率化、人件費を削って、フランチャイズのオーナー夫婦を無制限に働かせることで、低価格料金を成り立たせているわけです。カレーチェーン「CoCo壱番屋」もそんな感じで、よくあるスタイルですが、本部にそういったノウハウが弱かったようです。

日高屋は400店舗展開しています。

日高屋(南与野店)

川崎に関して言えば、日高屋は川崎駅周辺に2店舗ありましたが、1店舗閉店しました。「中華一番」は明らかに標的にしている感じですが、ライバルの存在にもなれなかったし、関東ローカルで終わりそうな気配です。長野に出店したときに、全国展開の試みたと思いますが、閉店という形で撤退しています。

冬限定ですが、チゲ味噌ラーメンというキラーメニューや野菜たっぷりタンメンもあります。ただ安いだけだと生き残ることは難しいかも知れません。日高屋も話題となる定番メニューもありますが、低価格帯のお店ですから、中華一番と大差はないはずです。企業理念というか、経営者の器の違いかも知れません。

日高屋を運営する「株式会社ハイデイ日高」創業50周年。

「株式会社ハイデイ日高」神田正会長。叩き上げの苦労人といわれる経営者です。

日高町立高萩中学校卒業。中学卒業後、本田技研工業などに勤めた後、浦和市(現さいたま市)のラーメン店で働く。1973年2月 大宮市に、およそ5坪のラーメン店「来来軒」をオープン。各地のラーメンを集めた「ラーメン館」を開店。

日高屋の屋号の店は2002年から。低価格路線に移行してから半年で100店舗。首都圏を中心に400店舗になっています。最近は「餃子の王将」「大阪王将」とかも進出してきていますが、関東の企業ですし、人情的には応援したくなる日高屋です。

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