日本ではパンダは、国賓並みの扱いを受けて飼育されていますが、米国でも人気ですから、気を使うし、特別扱いでしょう。気球騒動の前から、米国の愛護団体が抗議をしているところ見ると、ちょっと問題があったのかもしれません。
人間でいうと72歳です。高齢でありました。韓国と違い中国は、見当違いの難癖をつけるようなことは、しないかもしれません。台湾でパンダがなくなったときは、外交問題には発展せず「それはそれ」という態度でした。
パンダは完全に外交手段です。1972年のニクソン大統領の中国訪問の際に、毛沢東は2頭のパンダをアメリカの動物園へと送ることを約束しました。その返礼として、ニクソン大統領はジャコウウシを中国に贈ります。この贈り物のやり取りは、友好が深まりつつあった米中関係を象徴する出来事であった。
米メンフィスでパンダ死亡、愛護団体は虐待が原因と主張
中国から米南部テネシー州メンフィスの動物園に貸与されていたオスのジャイアントパンダが2023年2月1日に亡くなったことについて、メンフィスの動物愛護団体が動物園側の虐待が原因だと指摘した。動物園側は否定しているが、中国動物園協会が専門家チームを派遣して米国の専門家と調査することになった。
死んだのはオスのパンダ「楽楽(リーリー)」で、24歳だった。この動物園には、楽楽とともにメスのパンダ「雅雅(ヤーヤー)」も貸与されており、米中間の協定により、20年間の貸与期間が終わり、2月にも中国に返される予定だった。
動物愛護協会側は以前から「2頭のジャイアントパンダが虐待されている」と動物園側に改善を求めていた。具体的には、2頭のパンダが「肉体的、精神的、感情的な剥奪」に苦しんでいる証拠として、飼育環境が劣悪であり2頭とも皮膚病にかかっていることや、囲いの周りをぐるぐると歩き回ることを挙げている。
市民の間からは「動物園はパンダにより良い餌を与え、より多くの自由時間を与え、パンダを保護施設に移すよう」求める声が出ていた。動物園のマット・トンプソン社長兼CEOは記者会見で、「楽楽は眠るように安らかに亡くなっており、病気の兆候もなく、その死は突然で予期せぬことだった」と説明したうえで、「楽楽が死に至るまでの数日間のビデオ映像には、異常があったことを示すものは何もなかった」と述べている。
中国動物園協会は、適切に飼育されていたと認定しているが、専門家チームがメンフィスを訪れ、米国の獣医師らとともに、死因を解明すると発表している。
たしかにこの動画を見ると病気のようです。老齢化のようにも見えますが、動物愛護団体がクレームを入れるのも頷けます。環境は整っているような感じはしますけど。
中国の大型気球が米国領空内に飛来、米国内では軍事偵察目的との見方が強まり、米軍が撃墜するに至った。ブリンケン国務長官の訪中が延期になるなど米中間での外交問題に発展しており、仮にパンダ虐待の事実が真実だとすれば、両国間の火種が一つ増えることになる。AP通信など米メディアが報じている。
パンダに関しては、2022年に亡くなれた石原慎太郎・都知事が強烈でした。2012年上野動物園のパンダが出産の際の記者会見で、赤ちゃんについて「『尖閣』という名前を付けてやればいい」と述べました。
都が購入を目指す尖閣諸島にちなみ「尖尖、閣閣がいい」と提案していた。生まれたパンダは1頭なので「尖閣って名前付けて返してやればいい。それで向こう(中国)は安心したらいい」とした。また、赤ちゃんの誕生には「全然興味ない。返さなくちゃいけないんだもの」とした。
東京都で領有権を巡っている争っている尖閣諸島を買い取る計画の最中で、こういった発言になりました。日本が事実上支配していたところに、中国の反発を呼び、余計ややこしくした感もありますが、中国嫌いの国士でしたから、中国の恫喝など恐れないタカ派中のタカ派でした。
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