アパレル業界と飲食業界は生き残るのが難しいと言われます。「CECIL McBEE(セシルマクビー)」寿命が尽きたようですです。とは言え30年もアパレル業界でやってこれたことは偉大です。テレビ東京で指摘された外国人労働者の問題が大きいと思います。コロナ前からおかしくなっており、とどめを刺した感じです。
ジャパンイマジネーションという会社が展開していましたが、今はアパレルから撤退しているようですね。事業再編していて、何をしているのかよくわからん。倒産ということではないようです。「ブランド貸し」は継続するようですので、サングラスのブランドとして名前は残るかも知れません。
2019年秋からリブランディングなどをしていたが、迷走していた感は否めない。従来のセクシーカジュアル路線から大胆にフェミニン路線へ変更。だが2年でリブランディング。新コンセプト「今の時代にちょうどいい」を掲げて、商品全般をガーリーテイストにトレンド感を加味したデザインに。うまくいかず何処かできた小手先に走っているようでした。
1番店の渋谷109店を9日にリニューアルオープンなどあがいていましたが、もはやECが台頭している状況で、リアル店舗の立ち位置も違ってきています。かつて成功した水商売のホステス売上方式は無理ゲーです。
1985年にスタートした同ブランドは、「セクシーカジュアル」をコンセプトに2000年代の渋谷のギャル文化をけん引し、00年~13年まで同館の売り上げナンバーワンの座に君臨。しかしギャルブームの衰退に伴い、次第に苦戦を強いられるようになった。
ギャル系ブランド「CECIL McBEE」店舗閉鎖へ 新型コロナが追い打ち
ギャル系ブランドで一時代を築いた(株)ジャパンイマジネーションが、秋までに「CECIL McBEE(セシルマクビー)」の店舗を閉鎖することを、ジャパンイマジネーションの担当者が明らかにした。
ブーム終了後は業績不振が続き、新型コロナで業績がさらに悪化し、経営体力があるうちに事業を大幅に縮小するもようだ。ジャパンイマジネーションの担当者は17日、今後の展開について「20日に自社のホームページで公表する予定」と、東京商工リサーチの取材で明らかにしていた。
ジャパンイマジネーションが公表した「ジャパンイマジネーショングループ事業再構築のお知らせ」によると、新型コロナウイルスの影響後に予想される、生活様式、消費行動、価値観の劇的変化に対応できる体制を構築するため、コロナ禍においても堅調な「Ank Rouge」「Jamieエーエヌケー」「DEICY」の3つのブランドと「STUNNING LURE」を合わせた4ブランドをジャパンイマジネーションの100%子会社(株)スタニングルアーに集約し、店舗とECの事業を継続する。
その他のブランドの店舗事業は年内をメドに順次撤退。ジャパンイマジネーションは子会社や資産の管理と「CECIL McBEE」等のライセンス事業を継続していく。
ジャパンイマジネーションは、10代から20代の女性向けブランドを持ち、とくにギャル系ブランドの「CECIL McBEE」は、1990年代に人気ブランドに成長。2007年1月期には売上高242億2,482万円をあげていた。
ブーム一巡後は、「CECIL McBEE」のリブランディングや新しいブランドの開設、ECサイト販売の強化を進めたが、売上減に歯止めがかからず、2020年2月期の売上高は121億1,200万円にとどまった。2015年1月期から決算期を変更含め7期連続の最終赤字が続き、100億円以上あった純資産額が2020年2月期には58億6,100万円まで減少していた。
水面下で、ブランドの売却などを模索していたが、奏功しなかったとみられる。さらに新型コロナウイルス感染拡大後は店舗の臨時休業や営業時間の変更などから2021年2月期の第1四半期(3-5月)の売上高は前年同期比約6割以上落ち込み、営業赤字が継続。経営体力があるうちに事業の大幅縮小を進めることを決断したようだ。
一部報道で「CECIL McBEE」の撤退が伝わると、ブランドファンの20代の女性は、「悲しい。ギャルの憧れのブランドだった。今から通販で悩んでいた服を買いたい」と話した。2020.07.20
木村達央 (きむらたつお)
若者向けファッションの聖地・渋谷109で年間売上No.1の「CECIL McBEE」はじめ、9ブランド155店舗を首都圏の駅ビルやSCなどに展開する、超人気のレディースファッション専門店。
会長の木村氏は、1948年東京生まれ。71年学習院大卒業後、三菱商事に入社。76年実家であり同社の前身となるデリカに入社し、営業部長、専務などを経て、90年社長就任。86年「CECIL McBEE」等の新ブランドを開発。2010年代表取締役会長に就任。
セシルマクビー(CECIL McBEE)は、アパレルメーカーの株式会社ジャパンイマジネーションが展開していたファッションブランドのひとつ。セシルの愛称で知られる。
1986年 – デリカよりブランドを変更しブランド立ち上げ。
1987年 – 旗艦店であるSHIBUYA109店が開店。
2017年 – ブランドコンセプトを「モテ服No.1」としてリブランディングを実施。
2019年 – 「今の私にちょうどいい」を新たなコンセプトに掲げ再びリブランディングを実施。
2020年 – コロナ禍の影響もあり、全43店の閉店が決定。同年11月30日 – 旗艦店であったSHIBUYA109店の閉店をもって全ての実店舗が閉店した。
レディースファッションを専門に扱い、セシルマクビーは若い女性から圧倒的な人気を受け、109ブランドのリーディング的存在であった。歌手の浜崎あゆみが好んで着用していたことでも知られる。高橋メアリージュンがCMに出演している。歌手の安良城紅(現在BENI。当時オスカープロ所属)の2007年2月28日発売のシングル曲「Luna」のプロモーションタイアップ。イメージモデルへの起用とCDジャケットの衣装を提供。
ブランドコンセプト
当初のコンセプトは大人っぽさの中のエレガント、カジュアル、グラマラス。商品は全て女らしさを意識してデザインされたという。 10代後半から20代前半の流行に敏感な女性を顧客ターゲットとして掲げていたが、実際の購買層は中学生や高校生も多かった。ラインの傾向としては全体的に細めでタイトなものが多かった。俗にお姉系ブランドあるいはギャル系ブランドと言われた。
ショップ袋(ショッパー)
店で商品を購入した際に使用される持ち帰り用の袋(ショップ袋)があった。黒地に白抜きでブランド名のロゴをあしらったセシルのショップ袋は単体だけでも人気が高かった。商品を購入すれば本来は無料で手に入るものであるが、その人気のためオークションや個人売買でも単品で取引されていた。サイズにもよるが100円〜数百円の価格がつくことが多く、購買層は主に中高生と見られる。
2009年8月にリニューアルし、全国43店舗の販売スタッフを対象にした「ショップスタッフバッグ」の導入を開始した。
セシルマクビー事件
1950年代から活動しているジャズミュージシャンのセシル・マクビーが、同名での商標権の無効を求めて起こした審判請求事件である。裁判所は「本名はミドルネームを入れたセシル・リロイ・マクビーであること。その略称である『セシルマクビー』という名称はジャズの世界では有名かもしれないがそれを超えて有名とは言えない。」と原告の訴えを棄却した。商標権の使用という面では勝訴という結果になったが、アメリカ国内での同商標を使用した製品の流通・販売は事実上困難となった。
外国人実習生問題
2017年12月12日、『日経スペシャル ガイアの夜明け』(テレビ東京)が、岐阜県の縫製工場が外国人技能実習生を毎日ほぼ休みなく朝8時から深夜12時まで、最低賃金を下回る時給400円で働かせていることを報じた。ネット上で、この工場で作っていた製品がジャパンイマジネーション(以下 JI と略す)の展開するブランドであると特定され、炎上するにいたった。番組の中では、実習生は元請会社である JI を訪れて窮状を訴えようとするが、会社にも入れてもらえず、担当者に門前払いされる様子もうつされていた。
テレビ東京は、放送前の12月5日に、JI にメールで上記の問題についての質問状を送った。これについて JI は、JI と実習生の間には法的制約関係も労使関係もなく、したがって(岐阜の)労働組合から労働法上の要求を受ける立場になく、なんら法的義務はないと回答した。また、テレビ東京の「一方的な取材は極めて乱暴かつ不適切」であると抗議し、JI の許可なく撮影した映像や、関係者が見て JI のものだと分かる商品が放送でうつった場合には、BPOに申し立てをするとともに、しかるべき法的処置をとると答えた。
番組内では具体的な会社名がでることはなかったが、放送後にtwitterなどで会社が特定され、はげしい非難を受けることになった。これをうけて JI はコメントを発表し、その中で当該工場で作られていた製品が自社のものであることを認め、7月に岐阜一般労働組合と番組制作会社から初めてこの問題を聞き知り、当該工場への委託はとりやめ、9月には取り扱い商品の生産を終了したと説明している。また、不適切な労働環境で製造されていたことは遺憾であり、実情を知らなかったことは反省すべき点であったと述べている。
新型コロナウイルス感染症流行の影響による業績不振・店舗事業撤退
新型コロナウイルス感染症流行の影響によって業績不振に陥ったため、2021年2月までにセシルマクビーの全43店舗を閉店する予定と報じられている。
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