「耐震偽装マンション」を通るたびにおもうこと。

社会考察

家の近所に、頻繁に利用する島忠ホームセンターがあります。その前を通るたびに、目に入るのが黄色いマンションです。

これが昔、世間を騒がせた「姉歯マンション」です。今では川崎市と住人たちが、協力して新しいマンションを建て直しました。大変だったでしょうね。

売りに出されたときに内見に行っています。

ヒューザーというマンションディペロッパーが提供していたんですが、売りは「広さ」一点でした。同じ値段で「余所は3DKです、うちは4LDK」というセールス。70㎡の予算で100㎡が買えます。という感じですね。

確かに広さは魅力的だったけど、内装が貧相だったのと駐車場が確保できないことで断念しました。かなり盛況で抽選販売だったと思います。

問題が発覚してからマスコミは大騒ぎになりました。組織的な偽装事件と扱われていましたが、実際は建築士の単独犯行だったようです。

個性的というか、いかにもそういうことしてそうな社長がマスコミの前で、「大立ち回り」演じていましたからね。この人が黒幕と信じてしまいます。

自治体や検査機関の損害賠償をちらつかせて、「自分こそ被害者」という本当の被害者を逆なでする言動が致命的でした。国会の参考人招致で大声で怒鳴り散らしていていました。

耐震偽装そのものに関する容疑で起訴されたのは建築士のみ。懲役5年の判決でしたが、奥さんは自殺しています。社長は偽装を知った後に物件を顧客に引き渡したとして詐欺容疑で逮捕・起訴され、2011年に懲役3年・執行猶予5年の刑が確定し、会社も破産します。

この建物を見るたびに、東日本大震災前に、建て替えが住んでよかったな。と思ってしまいます。

 

 

社会考察
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