「まいばすけっと」店舗設営の仕事とオリジン東秀

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まいばすけっと。関東を中心に展開するイオン系の都市型小型スーパーです。

おそらく当初は、同じくイオン系のオリジン弁当とのコラボ的なことを模索していたはずだっと思います。2005年に横浜の保土ヶ谷区新井で1号店を開店したんですが、その時、人手が足らず、応援で店舗開店の設置に駆り出されたことがあります。その後、すごいスピードで店舗展開していくとになりまた。

このとき、ディスカウントストア「ドン・キホーテ」は、次世代型コンビニエンスストアの事業化を計画。オリジン東秀の株式を取得し、買収を狙っていました。しかし、それを拒んだオリジンに呼ばれたのが「イオン」です。

オリジン東秀は創業者が亡くなり、内紛状態にありました。よくある話ですね。ドン・キホーテ経営陣は、創業者遺族に接近し株式を取得します。傘下に収めて「次世代コンビニエンスストア」を考えていました。一般的なコンビニの2-3倍程度、ドン・キホーテで販売されている低価格商品と、オリジンの中食を組み合わせれば、既存のコンビニ勢力から覇権を奪えると考えたんでしょうね。

ところが、業務提携はうまくいきません。内部で相当な反発があったと聞きます。

ドン・キホーテという会社は、かなり強引というか、イケイケの会社です。直接関係したことはありませんが、新店舗の価格調査しに行ったときに、怒鳴り散らしている社員を何度も見たことがります。直接雇用してない人が多いみたいで、そうならざらるを得ないでしょう。この店舗(神奈川県藤沢)はあっという間に閉店しました。買収したホームセンターをドンキの看板を付け替えて、リニューアル店舗でした。スクラップ&ビルドの経営判断の速さには、少し驚きました。

ドン・キホーテはオリジン東秀に対して敵対的TOBを仕掛け、傘下に収めることで次世代コンビニ構想を一気に推し進めようと考えたのです。この強引なやり方に、オリジン東秀は拒み、ドン・キホーテより巨大なイオンに助けを求めます。ホワイトナイト(友好的な立場で買収を試みる第三者)になることを要請しました。

日本では珍しいTOB=株式公開買付合戦が繰り広げられます。

結果、イオンが526億円で買収することで決着します。ドン・キホーテが保有していた株式も、イオンに売却しています。2006年3月にイオンの連結子会社になりました。ドン・キホーテがあきらめて理由はわかりません。市場での株式買付競争を避けたとか、一連の株式取得行為に証券取引法違反があるから手を引いた、と噂レベルでは囁かれていましたね。

働くなら絶対イオン系です。従業員はよかったと思いますよ。ドンキはブラックとは言いませんが、近いものがあると思います。

「まいばすけっと」が立ち上がったのもこのころです。オリジンTOBの件は突発的な出来事ですが、重なります。イオンも都市型小型スーパーを考えていたのかな?オリジンがたなぼた的に手に入ったので、ドン・キホーテの都市型コンビニ案をそのまま頂いたのか?現場の人間には定かではありません。

しかし、そういった感じで進めていたのは確かです。中食は成長していたので、いろいろ整ったら総菜・弁当をコラボする感じでいました。

これは結局、実現しませんでした。オリジン単独のほうが戦略としてよかったのでしょう。オリジンは以前から、拡大路線より利益率を住する企業です。働く女性をターゲットにした弁当・惣菜店「キッチンオリジン」、中華料理店「中華東秀」など500店以上を堅実に運営しています。ドン・キホーテに買収されていたら、こうはなっていかったでしょうね。ごたごたに巻き込まれて、存在すらしなかったかもしれません。

弁当や惣菜といった中食の市場は拡大しています。日本惣菜協会によると、2016年の中食市場は9.8兆円で前年比2.7%増加しています。今後も拡大が見込まれるため、弁当・惣菜店は有望業種といえます。

まいばすけっとは、2022年に1000店舗を開店しています。競争相手は「ローソン100」をターゲットにしている感じでした。特に川崎では取り囲むように、激しい競争をしています。

特別低価格ではありませんが、コンビに比べて生鮮もあります。ただ、総菜・弁当系は低価格ですが、美味しくはありません。これがネックですね。これがオリジンとコラボしていたら最強なんですけどね。

30%割引がお得です。シャインマスカットは美味しかったです。スーパーがないエリアはすごく重宝するかもしれません。

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