韓国の深刻な少子化が対岸の出来事ではないかもしれません。
2023年、韓国の特殊出生率0.72、衝撃的な数字として受け止められいます。
カリフォルニア大学法科大学院名誉教授であるジョアン・ウィリアムズ氏が韓国の合計特殊出生率を聞いて示した反応は「韓国、このままでは2750年になくなる…人口消滅国家第1号に」。
人口学者でオックスフォード大学名誉教授のデービッド・コールマン氏も「このままいけば韓国は2750年に国家が消滅する危険があり、日本は3000年までに日本人がいなくなる危険がある」と指摘。
ただ日本のほうが危険のなのかと。いざとなれば韓国は北朝鮮という超全体主義的、同族国家があります。統一するかは別にして、人権なんてない人々ですから、戦前の日本のように産めや増やせになるウルトラCもあり得るかも。
韓国の数字は、短期間で更新したものです。
2015年には1.24ありました。日本は現在この数字ですから、何もしないと8年後には明日は我が身となりかねません。中国も日本を下回っており、東アジアの少子化の流れは止まることはできないかもしれませんが、踏みとどまるか、穏やかにすることしかできないのかもしれない。
成功例として超有能市長として話題になっている流山市・井崎義治(いざきよしはる)市長。
アメリカに長年住み、都市計画コンサルタントとして働き、永住権も取得していたという異色の経歴。合理的志向らしく、流山市の会議は座らず「立ちスタイル」で短時間で済ませるといいます。
井崎義治市長になる前は、少子高齢化で人口減少、3年連続の財政赤字。
人口増加を最優先に。子育て世代をターゲットに絞ります。が、反発が生まれます。「行政はすべての世代に公平なサービス」小役人らしい発想ですが、おそらく新しいことに対しての嫌悪なども含まれたのかと。
初の「マーケティング課」を設置。役所の人間では無理と判断、民間からマーケターを公募します。子供を増やすには、現代的な仕事も社会活動、子育てもできる「母」を理想として掲げます。アメリカの生活がないと日本から出たことのない爺政治家では生まれない発想です。
この人のいいところは行動力があるところ、掛け声だけの政治家とは違います。行政の常識を覆す戦略を打ち出します。保育園を大量増設、コンビニよりも多い。13年で17か所→102か所に拡大。200世帯以上の大型マンション、集合住宅には保育園の併設する条例を作ります。
駅前に「送迎ステーション」を設置。仕事に行く朝、子供を駅まで連れて行けば、市内すべての保育園にバス送迎してくれるサービス、さらに20時までの預かり時間を延ばします。
結果、安心して働けて、待機児童はゼロに。流山市の保育士の給料は平均より高いため、保育士が集まります。結局、賃金が高いと人手不足は解消される。
また、流入した人口を引き留めるためには、市内での雇用を確保する必要があります。それも積極的に新規雇用を創出していきます。
東京ドーム20個分の土地に、国内最大級の物流センターを建設。それに合わせて企業を誘致、いい循環を作ることに成功します。
つくばエクスプレスの利便性の貢献を無視するわけにはいきませんが、新しい発想を持ち込み実績を作ったのは確かです。マーケティング課を作り、経営者感覚で課題を解消していきました。人口増加率は、5年連続、全国792市ある中で1位。高齢者人口を若者が上回るという偉業です。
本当になんの特徴もない田舎、あたらしい住民を呼び込める資源など何もなかったはずです、ちょっとみてみると。
地理的には東京まで1時間の通勤圏内ですが、自然豊かなこと以外、特出したものが何もない。観光名所もないわけじゃないけど・・。隣の野田市に本社があるキッコーマンに吸収された流山キッコーマン(万上味醂)があるくらい。「白みりん」が料理好きなら馴染みがあるかも。
治安は抜群によく安全です。時々、殺人事件も発生しますが、
人口1万人あたりの刑法犯罪件数についても見てみると、2021年時点で流山市は37.9件。 近隣の市では、三郷市が71.9件、野田市が57.3件、柏市が53.4件、松戸市が53.3件、吉川市が53.0件なので、流山市は周辺の市に比べて治安がいいといえる。スナックは少しありますが、風俗店などはなく落ちついて、静かな夜を過ごせます。
暴力団的には、住吉会の強いエリアです。千葉県は、住吉会、稲川会、双愛会の3つの組織で寡占化されています。双愛会は山口組との関係が強く、100人規模の組織ですが、いずれ山口組の傘下になるのでは?と言われています。
2024年1月、山口組、住吉会、稲川会のトップが集まる「ヤクザ・サミット」が開催されたことでも話題に。流山市にある斎場で、住吉会幹部の葬儀がおこなれ、六代目山口組の髙山清司若頭、住吉会・小川修司会長と稲川会・内堀和也会長が偶発的に顔をそろえた模様です。
歴史的な事件といえば「福田村事件」映画にもなり話題に。
隣の市と境界のあたりで起きた事件で、厳密にいうと野田市にで起きた事件です。福田村は群でしたから現在の流山市と関係がないわけではありません。保守的かつ閉鎖性、暴力性を持つ地域的な側面ととらえることもできるかと。個人の意見ですが、千葉は北関東に近くなるほど保守的かつ閉鎖性、陰湿に強まる感じです。
事件は関東大震災で、ふだん虐めている朝鮮人が、混乱に生じて反撃してくる、井戸に毒を入れたなどというデマを信じて各地で自警団が結成され、虐殺が行われました。福田村には香川県からの薬売りの行商団が滞在しており、方言が朝鮮人と間違われ、15人中、9人が殺されたというもの。幼い子供もいたそうです。
駐在の警察官と松戸本署の部長が止め、6人は生き残ることができた。生存者がいたにもかかわらず、長いこと明るみに出てこなかったは、部落出身者だったといわれています。遺族が語って話が大きくなれば、さらなる暴力が生まれることを恐れから。事件があったことが明るみなったのは1980年代後半です。
関西にも明石市長を務めた泉房穂さんが成功例として挙げられますが(本人アピールが凄い)、洗練された自治体運営として流山市のほうが、優れているかと思います。暴言もはかないし、そもそも隣接する大都市・神戸の失政を拾っただけではないかと。
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