1977年8月、地球外知的生命体探査に参加していたオハイオ州立大学のジェリー・エーマン博士は、ビッグイヤー電波望遠鏡で72秒間にも及ぶ信号を受信。当時それは地球外生命体から発せられたものだとして、感動した博士が信号強度を表す紙に“Wow!”と書き込んだことから「Wow!シグナル」と呼ばれるようになりました。
それから39年後の2016年、サントペテルブルク大学のアントニオ・パリ教授が「66P Christensenと335P Gibbsという2つの彗星がビッグイヤー電波望遠鏡を横切る際に生じた信号である」という仮説を発表したことで事態は大きく急変。しかし反論する声が相次ぎ、その仮説は賛否を呼んでいます。2021年現在、未だに信号の正体は分かっていません。
宇宙から送られてきた謎の信号「Wow!シグナル」は1977年の検知から2020年にいたるまで、まだその発信源か何か特定されておらず、「地球外生命体によって送信されたのではないか」とも考えられています。
アマチュア天文家が新説を提唱
アマチュア天文家でありYouTubeチャンネル「The Exoplanets Channel」の創設者であるアルベルト・カバレロ氏は、欧州宇宙機関(ESA)が公開する天文観測機Gaiaの観測データベースから、Wow!シグナルの発信源となるものを調査した結果を発表しました。
生命が存在する可能性が高い場所は、太陽系外惑星のうち、地球のように「太陽のような星を周回する惑星」だと仮説を立てました。この仮説のもとにカバレロ氏がGaiaのデータベースを調査したとのこと。GaiaのデータベースはESAによって2013年に開設され、これまでに約13億個の星のマッピングに成功しています。検索の結果、Wow!シグナルの発生場所の近くに存在する「太陽の代わりとなる星」として、「2MASS 19281982-2640123」という星が該当することを発見しました。
カバレロ氏が論文を発表しているのは未査読の論文を公開するデータベースarXivであり、「単なる臆測にすぎない」と指摘する声も。
「Wow!シグナル」はカール・セーガンのベストセラーの映画化「コンタクト」に土台になっています。異星人からの信号を解析、メッセージに含まれる設計図をもとにヴェガへの移動装置が建設される。
この移動装置は、カルト宗教過激派により、テロで爆破されてしまうが、極秘で並行製造されていた2号機が、日本の北海道知床にあった。
何も起きず、ただ落下しただけで実験は失敗と結論になりますが、政府は隠していることがありました。ちょっと結末が、キリスト教福音派によっている感じですが、SF映画としては秀作です。1997年の作品。ロバート・ゼメキス監督、ジョディ・フォスターがリケジョ演じています。
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