【珈琲】アクリルアミドに判決。予防的側面も?

癌予防

コーヒーに関しては、時代によって健康リスクの考えが変わります。よくわかってないのが現状です。

私の子供ころ、1980年代はタバコと同様、健康に悪いものとされていました。今日では「大量に取らない限り問題がない」と意見にまとまっていますが、そんな事は当たり前です。1日50杯も飲む人なんていません。本当のところは、よくわかないのが実情です。

発がんリスクを認定。

2018年3月28日、アメリカのカリフォルニア州上位裁判所の判事が、州内で販売されるコーヒー商品に発がんリスクを警告するラベルを貼るべきという判決を下した。

今回の争点となっていたのは、コーヒーを焙煎した際に発生する「アクリルアミド」という物質であり、国際がん研究機関はこれを「ヒトに対しておそらく発がん性がある物質(グループ2A)」と分類している。

そんなアクリルアミドが商品に含まれていることを消費者に告知していないとして、カリフォルニア州に拠点を置く毒物に関する研究団体(CERT)が、スターバックスを始めとするコーヒー関連の約90社を提訴したのが2010年。8年にわたる法廷闘争の末、スターバックスらが提訴内容を否定する十分な根拠を証明できなかったとして、今回の判決が下されたとのことである。

コーヒーに発がん性があるのではないか?と疑いを持つ団体がとコーヒー業者が争っていましたが、結局、コーヒー業者が説明できなかったため「発がん性があると認定された」ということです。

今回の発端となったアクリルアミドは、野菜炒めにも含まれるような物質なのですが、含有量があまりに少ないため“1日に○○mg以上は摂取してはいけない”といった規制をしている国はどこにもありません。100ccのコーヒー中の含有量が、インスタントコーヒーなら0.09mg、レギュラーコーヒーなら0.04mgと微々たるもの。確かに発がん性物質ではあります。

コーヒー擁護派の人達は、決まって「発がん性リスクのあるアクリルアミドの含有率は“極々微量”」と安全性を強調します。コーヒーに含まれる主な成分としては、カフェインやポリフェノールが挙げられます。

カフェインは覚醒作用や抗酸化作用などのある物質で、100ccのコーヒーの中に100㎎以下の量が含まれています。カフェインの致死量は1回4~5g程度なので、コンビニコーヒーを1日に40~50杯分飲むようなことがなければ、死に至るようなことはありません。

「膀胱がん」リスクもあるとされています。

膀胱がんの確実なリスク要因は喫煙ですが、コーヒーの関連もあるとされています。国際がん研究基金(IARC)では、コーヒーはヒトに対する発がん物質である可能性がある(Group 2B)としています。また動物実験などで、コーヒーに含まれるカフェインが、膀胱がんの発がんに関連しているのではないかと報告されています。

非喫煙者でも、1日1杯以上ののコーヒーを飲むと1.5倍のリスク上昇があります。カフェインは、アポトーシスや細胞周期を乱すことで膀胱がんの発がんに関与すると考えられていますが、同じ量のコーヒーでも喫煙者の方がカフェインの消失が早いことや、非喫煙者の方が尿中のカフェイン量が多いことなどが報告されています。このことが、非喫煙者でコーヒー・カフェインの影響がよりはっきりとみられた原因と考えられます。

がん予防になる。

近年、言われるようになったことに、むしろ健康に言い、がん予防になる。というのがあります。
実はポリフェノールの含有量はカフェインより多く、100ccのコーヒーの中に100㎎~200mg程度含まれています。特にクロロゲン酸という種類のポリフェノールが多く含まれているのですが、これにはがん予防効果があるとされています。ですから、むしろがん予防の目的でコーヒーを飲むことが医療対策として行われることもあるのです。

コーヒー産業は巨大ですから、こういったマーケティングの可能性も無きにしもあらずです。どちらかと言うと、不健康な飲料が、180度反転することは稀にあります。その他に、「頭痛」「うつ病」「糖尿病」に効果がある、これはカフェインの成分によるものらしいです。またポリフェノール「クロロゲン酸」をが多く含まれることで、「ダイエット効果」「肝臓に良い」「美肌効果」なども喧伝させています。

なぜ酸化したコーヒーが良くない?

一般的にコーヒーが酸化を始めるのは焙煎した豆なら1カ月、粉にしたら1週間、抽出したら2時間などといわれています。焙煎して2、3カ月経ったくらいのものならそれほど問題はないですが、それ以上経過すると、酸化が始まります。胃への負担が増加するためです。もともとカフェインは胃酸を分泌させるため、酸味がまして増加し負担がかかる、という。

古くなって酸化されたコーヒーはアクリルアミドとどう反応し身体に影響を及ぼすかは、わかっていません。

 

 

 

 

 

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