新宿・歌舞伎町「トー横」高校生が薬の取引

社会考察

こんな話題を取り上げたくはないのですが、新宿コマ劇場があったところです。高校を卒業して、大学に進学するまでの数年間、コマ劇場で契約社員として働いていた身です。六本木にあった旅行会館のほうがメインでしたが、応援要員というかたちでよく行ったことがあります。

歌舞伎町の真ん中にあったところですから、昔から治安は良くはありませんでした。が、渋谷などと違い警察と数多くのヤクザ団体が独特なバランスをもたらし、秩序を存在させていた街です。田舎から上京まる出しだと「ぼったくり」にもあいますが、慣れると楽しい、大人の街でした。

それがここ数年、「トー横」と呼ばれる子供たち、それに群がり薬物の売人、少女たちを性的搾取する大人が現れているようで、以前のような秩序は崩壊してしまったようです。

新宿歌舞伎町のコマ劇場跡地にできた高層ビル「新宿東宝ビル(TOHOシネマズ新宿)」の路地裏で屯する若者集団のことを「トー横キッズ」と呼ぶようです。(新宿東宝ビルの横=トー横)の略のようです。

マスコミでも普通に使われるワードになっていますが、新宿に縁がないとイメージが湧かないかも知れません。2018年に風俗関係者が呼びようになったことが発端のようです。「トーヨコ界隈」とも言われます。

薬物が蔓延しているようで、14歳の女子中学生が近くの歌舞伎町のホテルから飛び降り自殺が発生、薬物中毒状態だったことが判明するなど、深刻な問題も起きている。

2023年5月16日、住吉会系暴力団の三枝丈人・容疑者(36)他4人が逮捕されます。逮捕された4人のうち、1人は高校生でした。

営利略取、監禁致傷の容疑ですが、「トー横」に出入りしている18歳の高校生に対し薬物の取引を誘いトラブルに。薬物の代金の支払いができなかったようです。

車で連れ去り、スパナで殴るなどの重症を負わせ、埼玉の自宅まで押しかけ、母親に「金を払わないと子どもの命の保証はない」と脅し、身代金20万円を搾取したというもの。

逮捕された4人のうち、ヤクザと高校生でないのが、徳永晋太郎・被告(38)内山直樹・被告(38)。

徳永被告が、自称「トー横キッズ」のまとめ役。身長170、体重130キロぐらいの巨漢で中学生の少女たちを薬漬けにして、薬を求める少女たちを性的搾取を行っていた張本とされます。2023年2月くらいから、この界隈で急激に薬物が蔓延しだし、元凶はこの男のようです。

徳永晋太郎・被告(38)内山直樹・被告(38)。暴力団にもなれない、薬物の売人

暴力団の手口として、薬物を無料で配り顧客や販路を広げます。支払いができないものは、末端のさらに末端、捕まってもいい売人として使われるようになる。

高校生のあいだでも、大麻などの薬物は拡大しているようで、大人が介入できないコミュニティにまで販路を広げることがき、使い走りとなるようです。薬の密売、売人、特殊詐欺、未成年の売春….。

東京の繁華街の治安は、2012年までは、石原都知事が強権的な浄化作戦などをしていました。これに対する反動、副作用かもしれませんが、小池都知事は積極的ではありません。警察機構との摩擦なども噂され、動けない事情もあるといわれます。

追加情報

この三枝丈人(さえぐさ・たけひと)容疑者の「たー坊」と呼ばれていたようです((笑))。36歳、住吉会系幸平一家の組員。攻撃的な暴力団として名を轟かせている組織です。

子供たちが歌舞伎町で我が物顔で振る舞っている以上は、介入しない訳にはいかない事情があるかも知れませんが、暴力団・ヤクザとしてかなり恥ずかしい部類の逮捕かも知れません。

埼玉からトー横に出入りしている男子高校生は、薬物の売人をやっていました。仕入れ値さえ払えば、他の利益は男子高校生の取り分とされていたようです。

男子高校生は、別の男に密売を丸投げしていたところ、売上金を使い込んでしまったようです。金額は84000円。男子高校生は売上金回収の連絡に無視という流れ。

8万円ちょっと高校生に踏み倒されたことに激怒。

男子高校生は、歌舞伎町で車で拉致され、車内で暴行を受けています。さらにトランクに押し込められ、埼玉の自宅まで連れて行かれています。母親に「子供命は保証しない」と脅迫、身代金20万円を支払わせたことで御用。

8万円で?と思いますが、別件で特殊詐欺で得た200万円を持ち逃げされているようで、この男子高校生が関与、匿っている疑いがあったようです。

むちゃくちゃな状況のようです。

特殊詐欺、売春、薬物密売、集団万引きなど。今回、被害者の男子高校生自身も、売春の斡旋や薬物密売に手を染めていて「薬物密売は10回以上やった」と話している。

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