乱交パーティー摘発に思いだす「ワンダフル」

社会考察

昨年の中頃から「乱交パーティー」を主催していていた人物が逮捕されるニュースが相次ぎました。コロナ禍で抑圧した性的欲求が関連しているのか、と解説している弁護士コメンテイター。なんかそうでもないような????

アダルト業界では当たり前のように1ジャンルとして存在している。ファンタジーでしかありませんが、パーティーを主催する人たちは、妄想で収まることができず、欲望を具現して捕まったわけです。

昔読んだ本に、乱交などの性的嗜好は同性愛に起因する、という内容の書物を思い出しましたが、捜しても見つからない。

同性愛と乱交性指向の関連付けは、見つかりませんでしたが、平安時代には男色が当たり前だったらしく、乱交の風習としてあったと言われます。

農村などで行われる「盆踊り」は男女の交わる機会だったようですが、ただ性的指向を満足させる「乱交」とは違いますし、多数で同時に交わるというものでもなかったようです。今風のマッチングで、ペア同士の営み、適齢期の出会いの場という感じです。

雑魚寝堂(ざこねどう)という風習が、兵庫県神戸市長田区駒ヶ林に存在した施設して知られています。明治時代以前に駒ヶ林に存在した、大晦日に大勢の未婚の男女が集い一夜をともにし、伴侶となるという風習および、そのために集われていた施設ですが、ここだけではなく農村にはあったと言われています。

キリスト教の宗教的抑圧がある欧米とは比較できませんが、今の「乱交サークル」的なイベントには、日本社会の抑圧と無関係とは思えないところがあるとも。

乱交は人間の動物的本能?

現代社会では、男と女はカップルになりパートナー以外と性交渉してはいけないという常識が浸透している。実は農業以前の人類は不特定多数と性関係にあるのが普通であった ― 『性の進化論』の共著者クリストファー・ライアンは、批判を覚悟の上でヒトの性行動の本質的多様性を人類史を振り返りながら紐解く。セクシュアリティについてのより適切な理解によって、性にまつわる差別や恥、非現実的な理想に家族・人間関係が壊されるのは終わりにしよう、と訴える。

静岡浜名湖120人のパーティー事件(2022年6月12日)

この件は、自衛官と看護師が主催者ということで話題になりました。あきらかな利益目的と信念からの非営利で行われているといわれ、浜名湖の事件は、どちらかというと非営利と言われています。

コロナ禍のなか、120人規模で行われていた乱交パーティーが摘発。パーティが行われたのは自然あふれる静岡県・浜名湖の貸別荘。主催者の自称・自衛官と自称・看護師の2人は静岡県警に公然わいせつほう助、その他に参加者の男女2人の計4人が逮捕された。

パーティが行われたのは2日間で、インターネット掲示板で参加者を募っていたという。費用は男性が会費1万円で、女性は無料。過去、2010年に香川で摘発された「四国の乱」と呼ばれる乱交パーティーでは53人が参加しているが、今回はそれよりも倍以上の参加者であり、摘発された中でも最大規模となる。

乱交パーティーは参加者たちの満足度が高くないと継続は難しいと言われている。裏を返せば、ルールがしっかりして誰もが安心して参加できるパーティーは口コミで評判になり、“好き者”たちの間で広まっていくという。

この摘発された乱交パーティーはそうした意味でかなり評判が良く、リピータ―が続出。いつのまにか100人を超える人数に膨れあがったようだ。

「男女の同意で行われる性行為なのだから犯罪ではないのでは?」少なくとも日本の刑法では複数の人がいる前で全裸になったら、公然わいせつ罪になる。「わいせつ」の基準は全裸かどうか。衣服を1枚でも着用したらセーフ。そのため120人も参加していながら、逮捕者が2名に過ぎなかった。

主催者側は全裸になる手助けをしたということで公然わいせつ罪幇助の罪になる。

警察は事前に情報が持たされ150人体制で待ち構え、行為が始まると踏み込んだが、主催者と全裸2人の逮捕。しかも裁判では無罪になる可能性がある。

参加者は20代も僅かにいたが、ほぼ40代、50代が中心。男女の比率が公開されていないが、6割男性と言われています。女性の参加者の中には、数合わせの自主参加を装った風俗勤務のサクラも存在したと思われ、宿泊施設の貸切使用料など、男性の参加費1万円を考えても利益はでていない、もしくはわずかなもの。

都内で大手乱交パーティーグループ摘発(2022年11月8日)

こちらは営利目的のグループです。こうなると風俗ですから、意味合いが少し違ってきます。「乱交パーティー」を名乗る団体で本物は一握りで、ほとんどが売春目的。主催者側に会費や参加費を渡しているつもりが、女性参加者は風俗嬢であり、主催者は賃金としてギャラを支払っている。摘発されると、主催者は売春防止法が適用される。参加男性は、公然わいせつで済むか、どうかは警察の判断となる。

週刊文春の記事より抜粋「文春オンライン」特集班2022/12/01

  • 10年間にわたって乱交パーティーを主催し、少なくとも6億5000万円を荒稼ぎしたグループの摘発された。

    「摘発の直接のきっかけになったのは今年7月に新宿・百人町の民泊で行われたパーティーで、関係者から警視庁にタレコミがあったようです。警察のこれまでの調べでは5人のグループはコンスタントに月に10~15回ほどパーティーを開催しており、20~53歳の女性を用意し、民泊やホテルの部屋に客を集めていたことがわかっています。集客はSNSがメインだったようですが、1回あたり20人~60人の参加者が集まり、参加費は5000円~3万円ほど。宿泊付きのプランやバスツアーまであったというから驚きです」(全国紙社会部記者)

    売春防止法違反(場所提供)容疑で逮捕されたのは、沢村雅也容疑者(32)、小山麻代容疑者(42)、田村祐樹容疑者(23)、菅原英明容疑者(46)、中島健次容疑者(53)の計5人。警視庁は保安課を始め、新宿署、四谷署、杉並署、宮坂署、亀有署と連携して大がかりな合同捜査を展開する“大捕り物”となった。グループをよく知る関係者が話す。

    「摘発された雅也たちの知名度は全国屈指」

    「乱交パーティーを主催するグループの中でも、今回摘発された雅也(沢村容疑者)たちの知名度は全国屈指で、これまで摘発された他のグループとは比べ物にならない“大物”です。警察やヤクザへの対策として、表向きは祐樹(田村容疑者)が主催者でしたが、実際のトップは池袋で風俗店員をしていた雅也。その恋人の麻代がナンバー2で、昨年頃からはグループの金庫番になって長野にスナックも持っていました。稼ぎのほとんどは2人の懐に入っていました。逮捕された5人以外にも複数のメンバーがいます」

    過去に沢村容疑者らが主催したパーティーに参加していた常連客によると、主な参加者は30~50代の男性だという。参加費は初回が2万5000円、2度めからは会員扱いになって1万5000円というケースが多かったという。

TBS「ワンダフル」乱交パーティー

乱交パーティー事件のニュースを取り上げられるたびに思い出されるです。1999年TBS「ワンダフル」乱交パーティー事件。写真週刊誌『FLASH』が、パーティーが開催されていたマンションの生々しい内部写真を掲載、世間に衝撃を与えました。

TBS局アナ、ジャニーズなどが参加したと言われる。一切報道されず葬られたスキャンダルですが、大手メディアが取り上げることはありませんでしたが、いしだ壱成とTBSのアナウンサーが生贄的に集中砲火に晒されて、俳優生命、アナウンサー生命を終了せてしまいます。


乱交スキャンダルが勃発したのは『ワンダフル』第2期(1998年10月-1999年9月)

自称・芸能プロ社長のYが若手俳優たちを集めて乱交パーティーをコーディネート。複数名のJタレントのほか、東幹久、いしだ壱成、加藤晴彦ら若手俳優が集まり、東京・渋谷区内のマンションで定期的に行われていたことが発覚します。

現役のTBSアナウンサーのほか、のちの調べでTBS局幹部までもが参加していたことも明らかに。

手配され参加していた女性たちも、東幹久司会のTBS系深夜番組『ワンダフル』のアシスタント『ワンダフルガールズ(通称ワンギャル)』。

ワンギャル2期のメンバーには、水着グラビア・レースクィーンで構成され、のちに警察リストから山口組暴力団・後藤組組長の情婦と名指しされたメンバーも数名在籍しています。枕営業として参加しているのも驚きはありません。ただ、釈由美子、国分佐智子などのネームバリューを持っている女性タレントは参加はしていなかったようです。

テレビのワイドショーなどは黙殺でしたが、弱小事務所所属のいしだ壱成のみがバッシングされ、その後に低迷し、業界から干される形になりました。写真週刊誌『FLASH』には、モザイク処理された写真が掲載され、言い逃れのできない状態になりましたが、一部のマスコミを除き、大きく報道されることはありませんでした。

個人事務所所属のいしだ壱成とTBS社員の志賀大士アナだけだったという。志賀大士アナは事件について知らぬ存ぜぬを通していたが、その後、アナウンサー職を解かれている。スケープゴートにされた形です。

志賀大士アナは2004年6月に東京・世田谷区で酒を飲んで車を運転し、電柱や住宅の塀に次々にぶつかる交通事故を起こしていたことも発覚。謹慎処分を受けています。がこの時、飲酒運転が厳罰化されておらず、解雇ではなく謹慎で済んでしまいます。父親が系列局の幹部であり、ワンギャル乱交騒動時に参加していた幹部社員をかばった功績が働いたとも。

パーティーに参加していたのは、人気絶頂だった『TOKIO』の長瀬智也、山口達也、松岡昌宏、『KinKi-Kids』の堂本光一、俳優の東幹久、加藤晴彦、小橋賢児、いしだ壱成らに加え、TBSのSアナウンサーもいた、などと報じられました。


パンツを下げて下半身を露出するショットが掲載された志賀アナだけが実名報道された。後ろが主催者のY氏といわれている。この主催者Y氏は、デイリー新潮が「令和の政商として菅 義偉・元総理に取り入っている」と報じていますが、定かではありません。

デイリー新潮の記事 

ワンギャルに至っては、一部を除いて、接待要員のタレントと言われても仕方がないキャリアを築いています。ヤクザの情婦、俳優の愛人、覚醒剤で捕まった野球選手の愛人、元メジャーリーガーの浮気相手、紳助が囲っていた愛人、ジャニーズを渡り歩いている・・・などなど。すべて噂レベルですが、きりがないくらい出てきます。

乱交パーティー摘発の記事で、学生時代に受けた講義を思い出して、同性愛と集団性的嗜好の関連性を調べるつもりでしたが、記憶違い?ノートを調べてもありません。ネットで検索しても見つからず・・・

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