「地中海式食事」とは、その名のとおり地中海沿岸の伝統的な食事で、「野菜、果物、種実類、豆類、魚介類、オリーブ油、穀類」を多く摂り、適量の赤ワインを飲む食事法だ。一方、「健康的日本食」には「野菜や果物、大豆製品、きのこ類、緑茶」が含まれている。
地中海式食事様式は、心血管疾患や糖尿病、癌等の予防になることが知られています。その特徴は全粒の穀物、緑黄色野菜、果物、豆類・ナッツ、きのこ類を多く食べ、赤肉の摂取は少量で魚介類が多く、油はオリーブオイル主体といった点があげられます。世界にはいろいろな食事療法がありますが、健康的な食事は基本的に地中海式に分類されると提唱している学者も多くいます。
ハーバード大学の研究などにより長寿にもつながる効果が示唆されています。
和食は調理に油脂を使わないことが特徴です。和食は世界でも稀に見る低脂肪食なのです。ところが意外かもしれませんが、油脂をまったく使わないということが、必ずしも健康的であるということを意味するわけではありません。
なぜなら、脳の血管を丈夫に保つためには一定量の脂肪やタンパク質が不可欠だからです。さらに、和食のように塩分濃度が高くなりがちな食習慣は高血圧につながり、かつての日本では、脳卒中の発症率が高かったのです。
地中海の料理は基本的にはとてもシンプルな調理法です。野菜や豆類をオリーブオイルで調理すれば自然に美味しさが引き出され食物繊維の摂取量も増えます。料理の風味付けにはオリーブオイルにヴィネガー(レモン汁)、香りの良いハーブやスパイス、ナッツ類などを活用することで満足感がもたらされ、おのずと塩分は控えられます 。
さらに、これらの料理はパスタや全粒粉パンとも相性が良く、食後の血糖値の上昇が抑えられる効果もあり、糖尿病の予防にもつながります。
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