冷凍食品のポテトを購入して、家で揚げてもマクドナルドのような美味しさにはならない?と疑問に思うこともあるかと思います。答えは簡単です。マクドナルドの揚げ油にはたっぷりと動物性の牛脂などをフレーバーとして植物性油と混ぜて使われています。
ベジタリアンやヴィーガンの人たちにとっては最悪です。が、マクドナルドはちゃんと公表しています。日本のマクドナルドでは、牛脂とパーム油のブレンド油を使用していると書かれています。地域によって違うようで、英国は牛脂をブレンドしていない植物性油を使用しているようです。
マクドナルドではポテトは「7分ルール」というものがあるといいます。揚げてから7分で破棄をするというものです。
単なる植物性油を使用せず、ベジタリアン・ヴィーガンの購入を妨げたげてまで牛脂を使用する理由は色々あるかも。揚げたては確かに美味しいですが、破棄のルールを守っても少しの時間経過で美味しさを損なわれるので、牛脂などで誤魔化さないと提供できる代物ではないのかもしれません。
そもそも、フライドポテトにはリスクがあります。
フライドポテト一般には、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性が指摘されている、アクリルアミドが含まれています。
ジャガイモに含まれるアスパラギンを120℃以上で熱すると、アクリルアミドは必ず発生します。フライドポテトだけでなくポテトチップスも。これはじゃがいも特有のもので、豚や牛を揚げたところで発生はしません。
油の種類も関係がなく、高温で時間をかけて揚げることで濃度は強くなります。家庭で抑制する場合には、切ったじゃがいもを水さらしすると、加熱したときにアクリルアミドに変わる成分(アスパラギンや還元糖)が食材の表面から洗い流され、アクリルアミドができにくくなります。
高温で長時間をかけて揚げることがまずいわけですから、低温で揚げ、二度揚げするとアクリルアミドができる量を抑えることができると。二度揚げは手間がかかりますが、食感やよくなり美味しくなるのでいいかもしれません。
コーヒーの焙煎でも生まれる発がん物質と言われますが、米国では訴訟の結果、認定されています。スターバックスなどのコーヒー業者団体が否定する根拠ある説明ができませんでした。国際がん研究機関はこれを「ヒトに対しておそらく発がん性がある物質(グループ2A)」と分類しています。
さらに悪いことにフライドポテトには、うつ病との関連性も。
中国の研究チームが「フライドポテト」とうつや不安症の関係性を指摘しています。
フライドポテトで憂鬱、イギリス人を対象にした研究で判明 2023/04/26
フライドポテトを食べると気分が落ち込みやすくなることが判明。中国の研究チームが、イギリスに住む14万人を対象に、24時間の間に食べた物を調査、平均11年間に渡る追跡研究の結果、フライドポテトを1回でも食べたことのある人はそうでない人に比べて、不安症やうつの傾向が12%も高くなる結果となった。
中国の浙江大学の研究者らは、脳の炎症と関連づけられているポテトを高温で焼いたり、揚げる際に作られる化学物質アクリルアミドが原因と推測、こう記している。
「食生活が、うつや不安症のリスクと関係があることが最近分かってきています。揚げ物や加工食品、精製穀物、砂糖入り製品、ビールなどからなる西洋の食生活は、うつと不安症の高リスクと関連しています」「特に揚げた食べ物は西洋の食生活において主要な位置を占めています。世界中で揚げ物の消費が増加しており、コロナ拡大時は特にそうでした」
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