「回転寿司テロ」問題なのは業界の体質?

社会考察

回転寿司業界は、これが転換点になるかも知れませんね。バカッターと呼ばれる子供たちにテロをおこなれて、尋常ではない被害を被っていますが、伏線とも言えるごたごたが続いていました。悪戯される土壌といいますか、誘発を呼び込む雰囲気は、回転寿司業界であったんじゃない?と感じてしまう。

愛される企業には、こういったとき応援的な温かいメッセージが溢れるものですが、「スシロー」を始め、業界自体の闇が、消費者だって薄っすらと感じているだけに、少ないように思えます。

2021-2022年の寿司業界の売上高ランキング、首位に「スシロー」を展開するFOOD & LIFE COMPANIES、くら寿司、カッパ・クリエイトと続きます。スシローとくら寿司の2強と言える状態になっています。いずれも増収で「スシロー」17.5%増、「くら寿司」8.6%増、「カッパ・クリエイト」3.7%増、「元気寿司」16.8%増、「魚力」6.6%の増加です。

2位に大きく差をつけて、業界トップを走っている「スシロー」ですが、いろいろ世間から避難されるような問題も起こしています。馬鹿な行為をした若い子たちを擁護しているわけではありませんが、法律を守るという思考に関しては、同じレベル?正々堂々と正義を振りかざして、拳を振り上げるのはちょっと疑問です。

少なくとも景品表示法なんて、法律は知らないようです。自分たちは法律を軽視しているくせに「断固とした対応」と言える立場ですか?

3度の景品表示法違反。おとり広告の状態化で行政指導。

2022年6月、大手回転寿司チェーンのスシローが提供する商品「新物!濃厚うに包み」などの広告が景品表示法の禁止する「おとり広告」に当たると認められたことから、消費者庁は同社に対し、再発防止措置をとることなどを命令しました。

そして、同年7月13日には、スシローの複数店舗で「『生ビールジョッキ半額キャンペーン』を開始する前なのに、そのキャンペーンの広告を表示してしまった」ことが明らかになりました。キャンペーンの開始時期を広告に記載していなかったために、広告を見て「キャンペーン中だから生ビール半額だ!」と思ってしまったお客さんが生ビールを注文したところ、半額でなく全額のビール代を請求された。

スシローは誤って広告を表示したことを認め、表示期間中に対象商品を購入したお客さんに対しては差額分を返金するとしています。

さらに10月には、通常メバチマグロを使用する「まぐろ」「漬けまぐろ」に、より仕入れ値の安いキハダマグロを使っていたという。仕入れ値の安い「キハダマグロ」を誤販売して問題になっています。キハダマグロのキャンペーンをしていたので、オペレーションがうまくいかなかったのかも知れませんが、消費者庁から指導を受けて3ヶ月です。

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あきんどスシローのWebサイト

「スシロー」だけではありません。「くら寿司」では社員がパワハラにより、焼身自殺に追い込まれています。有名な話ですが「くら寿司」は強烈な体育会系体質と言われます。

アルバイトの面接でもかなり高圧的で、シフトなども自由度はないといいます。扶養条件のない非正規の雇用者は何時間でもこき使われれ、古参非正規や若い社員が、見せしめ的に怒声を浴びせるパワハラ行為が日常的という話は、よく耳にします。

寿司業界では、職人気質ですから“飯炊き3年握り8年”「殴る蹴る」を経験して一人前という世界です。体質として一番残っているといわれているのが「くら寿司」といわれます。以前から内定辞退強要疑惑や、アルバイトスタッフによるSNSへの不適切投稿など、何度か労務トラブルが発生してます。

絶対に働きたくはないところですね。

他の店舗と比べて、若干、基本給が高いですが、手当や福利厚生はないに等しいので、手取りだとかなりの低賃金労働を余儀なくされます。しかも長時間です。勤怠管理なんて、どうにでも細工ができますから。

焼身自殺ですから、かなり衝撃的ですが「文春」のみ、テレビは黙殺しています。スポンサーですから圧力があったかな?

  • 2022年4月

    焼身自殺があったのは山梨県甲府市になるくら寿司の駐車場。同店の店長を務めていた人物は、上司のスーパーバイザー(SV)によって日常的にパワハラを受けていたといい、あまりにも大きな怒声がフロアにまで響き、客からクレームが入ったこともあると、同店の元従業員が証言しているとのこと。

    このニュースが報じられて反響を呼んでいる最中に、くら寿司の公式ツイッターは、こともあろうか“炙り寿司”をPRする投稿も行っていたようで、これには「このタイミングで炙りの宣伝するとか頭おかしいんじゃねーのか」「呆れてものも言えないわ」と、さらなる批判の声があがっている。

    2010年代半ばからアルバイトを開始し、約6年ほどくら寿司で勤務した。

「かっぱ寿司」社長逮捕。前勤務「はま寿司」からデータ盗む。

2022年10月21日。「かっぱ寿司」田辺公巳前社長(10月3日辞任)の逮捕容疑は、不正競争防止法違反です。前勤務先の回転寿司チェーン「はま寿司」から商品仕入データや店舗別売上データなど営業機密情報を不正に入手した疑いで、本人も容疑を認めているといいます。

回転ずし大手「かっぱ寿司」の運営会社「カッパ・クリエイト」元社長の田辺公己容疑者(46)が、ライバル会社の営業秘密を持ち出したとする不正競争防止法違反容疑で逮捕された事件で、田辺元社長が警視庁の調べに対し容疑を認めていることが、捜査関係者への取材でわかった。「(かっぱ寿司の)業績をどうにかしたかった」という趣旨の供述をしているという。

かっぱ寿司は、「スシロー」「くら寿司」「はま寿司」と合わせて4大チェーンと呼ばれ、かつては業界トップに君臨するブランド。ここ最近は業界4番手になリ「一人負け」。他のチェーンはかっぱ寿司のシェアを侵食することで、増収増益を拡大せています。

2011年まで、回転寿司業界のトップランナーはかっぱ寿司だった。しかし、同年、回転寿司売上日本一の座をスシローに奪われてしまう。

その中でかっぱ寿司は食材への投資を惜しみ、低価格にもかかわらず高いクオリティを誇る、100円寿司のメニュー提案に苦戦。さらに競合他社が店舗オペレーションの機械化・IT化を図りつつ台頭する自体に対応できませんでした。

ファミレス化にも対応できませんでした。「くら寿司」が始めたことですが、寿司以外に注目されるメニューを提供、話題作りに励みました。「くら寿司」のラーメンは話題を呼び累計2300万食も提供されるヒット商品になります。今では、ラーメンやうどん、うな丼、そしてたくさんの種類のデザートが回転寿司のラインを流れています。ドリンクのクオリティも回転寿司とは思えないほど高く、ファミリーで楽しめるつくりになっている。

かっぱ寿司には特徴らしい特徴がない。特に不祥事を起こしたわけでありませんが、後手後手に回って最下位に転落してしまいます。2017年に「食べ放題」のサービスを提供して、マスコミなど話題になりましたが、コロナ禍の影響で、中止されています。そもそもこの「食べ放題」60分・男性1,680円+税でした。一皿100円ですから16皿以上。大食いの人以外はお得感は得られません。

2014年には、業績の低迷により、コロワイドに買収されています。コロワイドは「甘太郎」を運営する居酒屋チェーン。M&Aに積極的な会社で、「フレッシュネスバーガー」「牛角」も傘下に収めます。2020年9月には「大戸屋」の内紛で、創業一族側つき傘下に収めています。

コロワイド傘下で赤字。

コロワイドはM&Aに積極的な割に、買収した企業をうまく活かせていません。むしろ悪化しています。コロナ禍でも焼肉や寿司、ファストフードは絶好調のジャンルでした。しかし、「牛角」「かっぱ寿司」「フレッシュネスバーガー」は大苦戦します。

カッパ・クリエイト自体も2022年3月期決算で売上高は672億600万円だったものの、営業損益が21億1300万円と前年前期(15億7200万円)から赤字額が膨らむ事態となっています。

コロワイド傘下で、始めたのが「1皿50円や食べ放題」など、価格訴求したものが多い。コロワイド自体古い会社なので、SNSを利用し、ブランド価値を高める戦略などはできないかも知れません。

今回の迷惑行為の映像

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